「さなコン3(一部さなコン2)」感想まとめ
ただの、感想置き場。
今さら感がありながらも。「さなコン2024の感想」はまとめたので、せっかくならと昨年までのものも。
感想を送るのが不慣れでドキドキしながら書いた覚えがあります(今でもドキドキしますが)。懐かしい。
後半に載せるのはさなコン3入賞作品の感想です。
「酸性雨」辻井豊さん
(現在は上記リンク先のkindle本に収録されている作品です。エックス内のリンクは切れています。)
「まずは笑ってもらおうか。すべてはそれからだ。 」 冬寂ましろさん
「神はサイコロを振らない(ファンタジー小説) 」あぼがどさん
「銃後の爆弾」坂水さん
「ミゼムの上底」龍野陸さん
仕事でめげていた時に、相互さんのRTで流れてきた作品が、美しかった。感想は短いけど、私の擦り切れた心が洗われる情景のあるお話です。
ここからはさなコン3入賞作の感想です。コンテストの冊子はずっと手元にあったのに、直近一週間以内に読んで感想を書きました。一次落ちしたから買ったのに、一次落ちしたから読んでいなかった、みたいな。
当たり前だけど、どの作品も素晴らしかった。
「ただよう世界の中で」 だいたい日陰さん
「無重量空間」での人間の生き方の描写が細かい=設定がしっかりしている。そしてキャラクターが立っているところがこの作品の魅力だと思った。最後の一文が全部持っていきますね。
「デスゲームアオカケス」 廉価(roncele)さん
鳥の鳴き声がおかしい。途中何度もふふっと笑った。現場主義者と、机を愛でる研究者の、落差が滑稽であった。スマホと会話するアオカケスとか楽しく想像してしまう、そんなお話でした。ずっと楽しくて好きです。
「潮時」kla:moriさん
ぐいぐい引き込むナチュラルな語り口で、思いもよらない場所に連れて行ってもらえた気分。選評にある通り課題文の関連が薄い印象はあれど、さておいて会話のゆるさがとても好きなお話でした。
「グッバイアンドハロー、アンドロイド」 冬野みはるさん
穏やかな雰囲気ではあるが、小出しにされる情報に翻弄されるのがおもしろい作品でした。後半にかけて、凝っているなあ、となる。最初の方で言及される「設定」が、後からめちゃくちゃ効いてくる。同じ作者さんの、さなコン2024の作品もとても好き。
「歌声は風に舞い」 なかさんさん
突然呼び起こされる衝撃の過去。ディストピアの人情SF、とでも言いましょうか。「未来」って、暴力さえもスマートで綺麗なものになっていそうなイメージがあるのですが、泥臭い残虐描写に、不変の「人間らしさ」を感じました。