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3歳の核心「おしごと、やすんだらいいんじゃない?」

ある夜、娘を寝かしつけていたら、タイトルのようなことを言われました。子どもにとって純粋な投げかけであったと思うけれど、私にはいたく染み入って、一瞬言葉を詰まらせてしまいました。


私は現在、休職中です。理由は適応障害で、メンタルクリニックへ定期的に通いカウンセリングを受けています。休職に至った経緯は、タイミングがきたらまとめてみようか…と思いますが一旦割愛。

娘は1歳から保育園に通っていますが、認可のため保育の理由が必要です。入園申込み時には夫婦共働きでしたので、就労が理由でした。休職に至る際、理由を傷病と変更し、継続通園させていただいています。

私がフルタイム勤務をしていた頃は、朝バタバタと娘を保育園へ送り預け、娘が寝入ったあとに帰宅する日がほとんどでした。夜は時短の夫がワンオペで担ってくれていたんです。

休職してからは、朝ゆっくりと娘と過ごして登園リミット時間前に娘を預けます。お迎えには引き続き夫が行き、2人が帰宅するころ、私は夕食を準備し家族3人でご飯を食べる。そのあとは皆で風呂を済ませ、娘の寝かしつけをします。

いまは理想的な生活サイクルだなと、しみじみ感じています。娘にイライラしがちだったのは、時間や気持ちに余裕がなかったんだなと。娘の言動や表情をしっかり捉え、応えて、成長をつぶさに感じる。とても幸せなことだと思いました。

それは娘も同じだったのか…もともとのママっ子ぶりが増した気がします。ちょうど母子分離不安期という年齢らしいので、それも理由かもしれません。いつも「ママがいい!ママと一緒に!」と拘束 偏愛が激しい🙃

そのためか分かりませんが、夜の添い寝にはママが必須になりました(いままでパパとふたりで寝ていたのに…)。私も「語りかけ育児」が大切だなとずっと思っていたし、以前よりも心と時間のゆとりが生まれたので、寝床で少し話をすることが増えました。

ある晩。私は色々やるべきことがあって、いつもより行動していました。
私「ママね、今日はちょっと疲れちゃったなぁ」
娘「つかれたら、寝たらいいんじゃない?」
私「(優しい返しだわぁ)そうだねぇ…」
娘「ママ、おしごとイヤなの?
私「?」

ここで唐突に仕事の話。娘には、休職のことは特に伝えていませんでした。保育園の先生に、私が知られたくないという思いがあったのもひとつの理由です。(ちなみに保育の理由変更は役所宛て)

私「う~~ん、そうねえ。嫌じゃあ、ないんだけどね」
娘「ママ、おしごと、やすんだらいいんじゃない?
私「(おお…もう休んでるけどね…)う~~ん、でもママがやらないといけないこともあるんだよね」
娘「ほかのひとに、やってもらったらいいんじゃない?
私「(わお、ごもっともです…)」

正直、3歳なりたての子どもが、こんなにまともな 大人な返答ができるとは思っていませんでした。いまでも支離滅裂なことを言うのに、ちゃんと「会話」をすれば、彼女なりに察したり考えたりして、返答してくれるんだ。そのことが何よりの発見でした。

同時に感じたのは、夫の影響もあるのかなと考えました。幼児の純粋さ、ある意味無知による返答だったと思いますが、たぶん夫も同じような返答をしただろうなと思います。


別の日、私はひどく打ちのめされて、寝床でひとり包まっていました。そこへ夫と娘がやってきて「ママ、泣いてるの…?」と声をかけるので、「うん…」と布団に突っ伏した状態で答えました。
娘はポスポスと私の近くに寄り、「大丈夫だよ…」と頭を撫でて、ぬいぐるみを何体か置いていってくれました。

なんて優しい娘、なんて不甲斐ない私…

保育園の先生からの連絡ノートには、娘の優しさについて書かれることが多いです。
「お友達が転んだら駆け寄って、"大丈夫?"と声をかけてくれました。そのあと手をつないで、一緒に歩いてくれました。娘子ちゃんは、いつも周りを気にかけてくれています」


人を気遣うのはいいこと。でも私がそうだったように、周りを観察しすぎて、我慢したり頑張りすぎてしまうかもしれない。支えていた線がいつか切れてしまった時、立ち直りに時間がかかってしまうのではないか。そんな心配をしています。

私の不安定さや休職という状態が、幼少期の娘に与える影響はわかりません。でも下手に隠すよりは、反面教師というか、こういう過ごし方もあるんだよということをさらけ出すのも、ありなのかなぁと最近は感じています。

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