雪の日に裸足の人形を心配する娘
朝、目を覚ますと寝室が暗い。
まだ夜明け前かとひとつ隣の布団を見ると、夫が居ない。もう6時過ぎだ。
そこで思い出す。今日は雪の予報だったなと。暗いわけだ。
隣の娘に小声で「おはよう」と声をかけても、微動だにしない。
7時前に夫が寝室へそろりと滑り込んできた。
小声で「朝だよー・・そろそろ起きないと」と声をかける。
近づいて娘に手を当てても、娘は寝息を乱さない。
「しかたないね。夫君、先に行ってもらっていいよ。もう少し寝かせるわ」
「そうだね。昨夜は寝言がすごかったから、眠れ