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東洋医学の基礎知識「陰陽論」

10月20日から11月6日は秋の土用(季節の変わり目)
急に寒くなりました。
ヒトの世界と同様、わんこの世界でも風邪が流行っているそうです。
症状も人と同じようにだるくて動きたくなかったり、食欲が低下したり、ぼーっとしたり。
下痢や嘔吐・神経系の病気を発することも多いので、ゆっくりゆったり。
かと言って、家に閉じこもってると体力が落ちてしまうのでバランスが大事。(おうちでの運動もとっても有効!)

生姜湯にハチミツを垂らして飲ませたり、お腹に優しいごはんがおすすめ。

寒くなってお散歩量が減ったり代謝が下がったりで、食べたもの(特に脂肪分)が全部消費されずに体内に蓄積されて、指の間とか四肢とか耳とかに痒みを感じる子も。
運動量が落ちるから同じ量を食べているとカロリー過多で身体がメッセージを伝えてくれます。

1.陰陽五行説

薬膳を学びたいとスクールに問い合わせたところ、薬膳の基本である漢方養生についてまず学ばないと受講できないとのこと。
そこで東洋医学にどっぷりはまりました。これぞホリスティック!

ベースは、中国4,000年前に唱えられた陰陽五行説(ちょっと怪しい響きかも)。東洋医学や哲学はすべて陰陽五行説をベースとしていて、占いの世界にもよく出てきます。世の中は「陰陽論」と「五行説」から成り立つと考え、あらゆる事象を陰陽五行説で読み解いていく、いわば学問。

2.陰陽論

世の中の自然現象はすべて「陰」「陽」で成り立つと解釈した理論で、相手の性質によって変わるという特徴があります。
「陰」と「陽」はお互いに対立しつつも依存しあい、どちらか一方での存在はできません。

図3

常にバランスを保っているわけではなく、量が常に変動(春から夏にかけて右肩上がりに陽の気が盛んになり、夏至をピークに今度は陰の気が盛んになるなど)
そして時には質が変化し、立場が逆転したりもします(風邪のひき始めに寒気を感じてから熱を感じるなど)。
「陰」と「陽」のバランスが崩れると異常気象や天変地異がおこります。

東洋医学の世界でもこの考え方が生理現象や病理の説明に広く利用されていて、身体がバランスを保っている状態が健康、バランスを崩した状態を病気としています。

画像2

きっと一度は目にしたことがあるこの図が陰陽を表したもの。
「陰陽太極図」と呼ばれてます。
黒い部分が「陰」白い部分が「陽」、「陽」が増えると「陰」が減り、「陰」が増えると「陽」が減ります。
黒の中に小さな白丸、白の中に小さな黒丸があって、互いに相手の性質を少し含んでいることをあらわしています。(男性の中にもちょっと女性らしいところがあったり)

3.身体の陰陽

身体にもさまざまな陰陽があって互いにバランスをとっています。
体表でいうと背中を丸めたときに太陽があたる背中が「陽」お腹が「陰」。大きく「陰」と「陽」に分けられますが、陰陽を表した図のとおり「陰」の中にも「陽」があり、「陽」の中にも「陰」があります。
※特にこの表の五臓六腑は互いにセットになっているので要注目です。
(大腸を治すには肺をケア 肺を治すには大腸をケアというように 身体の中はミステリアス) → 五行説につづく・・・

図1


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