2/44 もっと「自分のため」に生きていい!

ある日、アメリカ人の友人から紹介された本。

『You Are A Badass』

私は英語の本を無理なく読める人ではない。英語の本を紹介された場合は、すぐに日本語に翻訳されているか確認する。この本は翻訳されていることが分かった。

『もっと「自分のため」に生きていい!』ジェン・シンセロ著 山川 絋矢、山川 亜希子訳 

このタイトルは、誰かのために身を削り貢献することが美徳とされている日本人にとっては、違和感を感じるタイトルかもしれない。

しかし、私はこの本のタイトルを見たときに、「全くその通りだ!」と迷わず購入し、すぐに読み切った。

私たちは、生まれてから家庭、就学、習い事、バイト、就職、結婚、引越しなどの大イベントをいくつも迎える。そして、所属する場が増える。その中で、目に見えないルールをしっかりと身に付け、誰からも好かれようと無意識に一生懸命生きる。そこでのルールに違和感や疑問を抱えても、「これが世の中というもの」と自分に言い聞かせ、そのルールを忠実に守ろうとする。そして、忠実に守っている自分が本来の自分であると信じる。これは集団生活には欠かせないスキルである。

それは、日本人だけでなく、世界中の人々が同じだ。

そして、誰から見ても恥ずかしくなく、平穏無事な生活を当たり前のように送る。しかし、時々「本当にこれが自分の人生なのか?」そして、「私にはもっと能力があり、今よりもイキイキと生きる力がある!」と叫ぶ、内なる自分を見つける。

その通り。

私もあなたも未知なる偉大な力を持っている。

ただ、その力を発揮するという決断と行動の勇気がないだけ。今までの安泰な生活が崩れてしまうかもしれないから。

この著者も同じだった。そして、どうしようもないターニングポイントを迎えた。

この本には、彼女の決断と行動した結果がある。

私は一見、自分の好きな道を、自分のために歩んでいるように見えるかもしれない。たしかに自分で選択してきたことはある。

しかし、小学生の頃、とても楽しみにしていたイースターのお祝いの日だった。卵に絵を書き、丁寧にラッピングをした自慢作を持った私に、クラスメイトは「なんかこの卵、変じゃない?」と悪気なく言った。その言葉に引っ張られ、今でも絵を書いたり創造的なことをしようとすると、手を止めてしまう時がある。自分の能力を、何気ない他者の言葉で制限している人間でもある。

本当は絵を描いたり、色を塗ったり、自分のアイディアを表現することが大好きなのに!

大した一言ではない。きっと言った本人はこの日の出来事を全く覚えていない。しかし、外部からの声は、長く深く私たちの心と行動に制限をかける。

客観的に見たら、くだらない一言やおかしなルールが自分の生活に大きく影響を与えている。

それも、私だけでなく日本人だけでなく、世界中の人々が同じ。

勇気を持って世の中のルールから外れよう!やりたかったことのために仕事を辞めよう!今までの人間関係を手放そう!今までの単調な生活から飛び出せ!とは言わない。

ただ、今までよりも「自分の内なる叫びに耳を傾ける」という決断をし、行動をしてみる。自分のために生きることを著者は勧めている。

誰かに迷惑をかける、誰かに嫌われるという思い込みを手放し、自分の内なる叫びに寄り添う。そして、行動することが波動の上昇に繋がり、神様、宇宙、ソース呼び方は自由であるが、大いなる存在から必要なご縁やチャンスに恵まれるということ。

自分の内なる声に従い行動したら、思いがけずご縁やチャンスに恵まれたことは、誰にでもあるように思える。これをただの偶然として見過ごすでなく、それが自分のために生きた証拠。





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