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1年間で2度も被害に遭ったけど、それでも

冬の空気が他の季節よりキラキラしていて、清々しく感じられるのは私だけでしょうか。

この時期、ちょうど朝散歩の時間帯に、夜から朝に刻々と変化していく空の色を眺めることができます。東の空、家々の屋根の遠くに見える朝と夜の境界。何とも表現しがたい美しさです。


この時期だけの美、しばらく堪能しようと思っています。
こんにちは、コーチングプレイス認定コーチのあきです。

ところでみなさんは、新しい物や場所、目新しいグッズやアイテムを見るとすぐに飛びつきいて試すタイプですか?それとも、まず様子を見よう、他の人の成功例や失敗例を見てから導入を検討しよう、とするタイプですか?

私、基本的に後者です。しかも「検討した上で決めたい」と思って、そのまま一生忘れたりします。
慎重派です。

慎重に生きていると、自分の価値観や、今いる場所から大きくはみ出ることはありません。だから心に波風が立つことがないし、大きな失敗もしません。穏やかに生活できます。
 でも、いつも同じ風景ばかりを見ることになるんですよね。


今日は、そんな慎重派な私が「ちょっとしたリスクを取る勇気≒冒険心を忘れないようにしたい」と思った話です。

温泉、手酌ビール、茹でピーナツでキメていたら耳がダンボに

前回のハイキングの締めとして選んだ鶴巻温泉でお風呂を堪能した後、ビールを片手に塩ゆでピーナッツを食べるという、「あんた、どこの親爺?」とツッコまれるような時間を楽しんでいた最中、少し離れたテーブルの会話が耳に入ってきてしまいました。

言い訳しますが、いつも他人の会話に聞き耳を立てているわけでは無いです。ですが、今回ばかりは会話が耳に入ってきてしまいました。


なぜなら、私が経験したのと全く同じ内容の話をしていたから。


少し離れたテーブルの方々は、リタイア後とおぼしき男性数名でしたが、その中の一人が語っていたのが「フィッシング詐欺にひっかかってしまった!」というエピソード

男性はあれが大変だった、これが大変だった、という話を延々としています。
ビール片手に、ついつい聞き耳をたてながら「うんうん、わかる、そうだよね」と盛大に共感する私。

同じテーブルの方々の驚きや「クラウドに保存してなかったの?」からはじまる質問、大変な目にあったねぇ、というねぎらいまで全て、私が経験したものと一緒で笑えるほどでしたね。
そう、今年の4月。私も、フィッシング詐欺にまんまとかかってしまったんです。あの時はほんとに酷い目にあった・・・


https://twitter.com/chanaki31/status/1510477901258403845


いとも簡単に詐欺被害に遭ってしまう理由


ネット上で、この詐欺の手口の詳細が公開されています。注意事項も全て。
この記事を読んだあなた、「よいきっかけ」と考えて、以下を実行してください

  • 写真の保存は複数の方法を使う(GoogleフォトとiCloud、amazonフォトとonedriveなど)

  • パスワードを見直す

  • 以上のことを今できない人は、TO DOリストの年末年始の初詣の次に入れる

詳しい記事を貼っておきます


ただ宅配業者を装ったショートメールが来ただけでは、人は詐欺にはひっかからないんですよ。しかし、そこに偶然が重なると騙されてしまう。

私の場合は、

荷物の到着を待っていた(数日後に使用することが決まっていた。発送した従兄弟からは「あきちゃんに発送したのになんで届かないんだ?俺も問い合わせとくから!」というLINEが入っていた)

・いちおう記載の電話番号に連絡してみたら基地局の方に「配達員から電話番号宛に連絡を入れることは無いとは思うんですが」「配達員は帰宅し、連絡がとれない」という返答があった→(「配達員から連絡を入れることはない」という話を重要なものとして受け取っていない。あの荷物のことに違いない、という気持ちの方が強いので)明日にならなきゃ、確認できないんだ、何とかできないかな?と考えてしまった

・「そういえば、私パスワードを定期的に変更していない」→「あの届かない荷物のことにちがいない、早くパスワード変更して荷物が届くようにしなければ」

というわけで自分のIDとパスワードを入力してしまったのですよ…

人間の脳って「起きている現象に自分なりの整合性を持たせようとする」という性質があるんですよね。その、自分なりの整合性が自分にとって都合のいいものか、そうでないかはさておき、とにかくこれは脳の持っている性質の一つです。

そして私の「自分なりの整合性」は、他人と違うことが多く、パート先で日々苦労してます。
 ごちゃごちゃ書きましたが、すごく簡単に言うと「騙されても仕方ないんです」って言うことです笑


息子までもが詐欺被害に


そんなわけで、男性同様、私もフィッシング詐欺でひどい目にあったわけですが、それとは別件で、つい先日のこと。

息子が偽物のショッピングサイトに騙され、痛い目にあってしまいました。




今までの私だったら、「騙される側の心理的な働きが理由で詐欺が成立しちゃうんですよぉおお!みんな気をつけて!」で話を終わるところですが、今回言いたいことは別です。

この詐欺被害をどう捉える?

どうして今年は2度も詐欺被害に遭ったのか?

  • 想像する以上に詐欺集団が世の中に跋扈している

  • 手口が巧妙になってきている


などの理由が考えられますが、そうじゃない。違うんですよ。


上の質問に対する答えとして私の中から出てきた言葉は「チャレンジしたからだよね?」でした。


私が取り寄せようとし、結果としてフィッシング詐欺のきっかけとなったアイテムは、新しいチャレンジのために必要なものでした。


一瞬、興味を持っても「こんなことやっても意味ないんじゃないか」と躊躇したり「お金の無駄じゃないか?」と節約を最優先して諦めていたら、発生しなかったことです。


息子は、Amazonみたいな大手ショッピングサイトではなく、安価で手に入れることができる所を探しまくって、そのサイトから購入するという決心をしました。

「うーわー、どうしよ〜」と言いながら相当迷って決めていました。これもある意味、息子にとってのチャレンジだったのです。


もちろん、詐欺サイトにひっかかってしまった、ということを自覚した後、息子はしばらくの間、相当悔しがっていました。手に入れるはずだった物が闇に消えてしまったわけですから。


しかし、その後息子は見事に考え方を変えます。
 「こんな気持ちのまま1年を終わりたくないから」と、自分のお小遣いをかき集め、買い物に行く計画を立て、別のアイテムを購入。

今はそのおもちゃが大のお気に入りに。毎日触って遊んでいるし、大切にしています。旅行にも持参します。

そのおもちゃの性能について語る時の顔は実にイキイキとしています。
親の目から見ていて、「最初の注文で失敗したからこそ、より楽しめるものを手にいれたんじゃないのか?」という気がします。


以上のことから、あと少しで2022年が終わろうとしている今、今年を振り返ってみて思うのは

「詐欺にあっちゃったよ・・・気をつけなきゃ」ではなく、(もちろん今後は一層気をつけるけれども)

「詐欺にあっちゃったなぁ。でも、新しいことにチャレンジしようとしたからこそ、だよね」ということなのです。ほんと、チャレンジできてよかった。

失敗を恐れず、冒険する心を忘れないようにしたい

ローリスクでハイリターンはありません。
これは、投資の世界だけの話ではないですよね。


リスクをできるだけ小さくしようとし続けていると、自分の周囲数メートルの、狭い範囲から出ることはなくなります。そこは全てに手が届き、コントロールでき、安心できる場所かもしれないけれど、新しい風が吹くことはない。都合よく棚からぼたもちが降ってくることは、ほとんど無いでしょう。

私のような慎重な人にとっては、チャレンジすることは怖いと思います。というか、最初はできないんじゃないかな、私がそうだったから。


そんな人には、失敗しても後から何とかなる程度のチャレンジを少しずつ積み重ねていくことをお勧めしたいです。チャレンジ耐性というか、失敗耐性がつきます。

そしていつか、「あの時チャレンジしておいてよかった」と思える日がきます。


2023年も小さな冒険を積み重ねていきましょう。是非ご一緒に。

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