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中国から中華の世界へ

10年前、上海で事業を始めた時から、考えていたのは『中国ビジネス(中華人民共和国のビジネス)』ではなく、『中華ビジネス(世界中の華僑華人とのビジネス)』だった。その構想が実現に向けて大きく動き出した。

中華総商会 執行理事就任

先週の幹事会・今週の理事会で承認され、『一般社団法人 日本中華総商会』の執行理事への就任が正式に決まった。

与えられた役割は、①執行理事(デジタルオペレーション担当)、②運営委員会 副委員長、③ビジネス開発支援部会 部会長 の3つ。つまり、デジタルを使って距離を超え、世界の華僑華人ネットワークと日本を繋いで、ビジネス創出を行う役割となる。

なぜ、日本人が理事に?

中華総商会は、世界各国にある華僑華人の団体。日本中華総商会は、在日華僑華人の経営する企業を主体とする経済団体。なのに、なぜ日本人が理事に?それは当然、異例なことなのだが、そこには理由がある。

シンガポールやタイなどは、華僑華人企業が多く、そのマーケット自体が巨大だ。一方、日本は、華僑華人主体の国ではない。しかし、華僑華人が巨大な日本のマーケットと密接に繋がっているマーケットだ。

(これは正式な話ではなく、私の解釈であるが、)中華総商会は、名前のとおり、『商』の会、つまり商売を促進する会なのだ。そう考えると、日本中華総商会は、世界中の華僑華人企業と日本企業を繋ぐ窓口になり得る。華僑華人に閉じた会ではない方が、本来の目的=会員企業の商売の活性化を果たせるであろう。

そんな訳で、私は理事に任命されたのだと思う。私の役割は、世界中の華僑華人企業を日本企業に紹介し、日本企業を世界に紹介すること、そうやって新しい『商』を創ることだと理解している。自分の解釈ではあるが、それで華僑華人の方々にも日本企業にも貢献できると思う。

『日本を知っている』ことが武器になる

中国に長く関わり、中国語を流暢に話し、中国の政策等に通じ、『中国ビジネスの水先案内人』として活躍している日本人は多い。ただ、私はそちらではないとずっと思って来た。逆立ちしても勝てない、なれないってのも、もちろんある(負け惜しみも含め💦)。でも、スタイルが違うというのも大きい。なんか、ひとところに留まれない性分なのだ。

日本人として海外で仕事をしてきたが、原点に立ちもどろうと思う。

現地のことを現地の人ほどに分かることは出来ない。一方で、日本人として、日本のことはよく分かる。特に日本企業のことは。海外で仕事をしたからこそ、突き放して、良さも悪さももっと見えてきた。

ユダヤ人のある大物投資家の方との仕事があり、その方から、「日本企業にどのように話を持って行って良いかが分からない。」「なぜ、上手く話が通らないのかが分からない。」という相談を受け、ちょっとしたアドバイスや人の紹介でお役に立てた。あっ、中国人だけじゃないんだ、どこの人から見ても特殊なんだな、難しいんだな日本企業。当たり前のことを手触りで実感した。

『日本企業をよく知っている』これは本当に強力な武器だ。

日本人として、日本企業をよく知ることを武器に、世界中の企業と新たなビジネス創出に邁進したい。

世界中の華僑華人企業との連携、興味がある方はご連絡下さい。


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