夜勤は夜勤明けも含めて夜勤

看護師になって早10年目を迎えました、専門看護師のあきです。

ずいぶんお題がチープになった感がありますが、日常に関わることをつらつら書いていこうと思います。

病院に勤める看護師にとって、夜勤はほぼ必然の業務になります。

看護師というと、「え、じゃあ夜勤とかもやるの?」と十中八九聞かれる質問ですが、はい、もちろんやっています。

病院で働く看護師で夜勤をやらないのは看護師長、看護副部長、看護部長クラスくらい、あとは非常勤勤務や時短勤務をしている方たちくらいです。

診療報酬加算算定要件上、平日日勤は専従としていなければならない専門看護師や認定看護師の方は中にはいますが、レアな方でしょう。

病院で看護師として働く以上、夜勤は避けては通れない勤務です。

24時間完全看護の世界、病院としては夜勤ができる看護師の確保が求められるので、「私夜勤やりません」という看護師を常勤で雇うことはなかなか渋る病院が多いと思います。

ただ、看護師はみんな好き好んで夜勤をしているかというと、またそれは別の話。

私を含め、おおよその看護師は「体がきつい」「睡眠のリズムが狂って生活に支障が出る」「夜勤中眠くなってしんどい」「夜勤がないところで働きたい」と口にしたことがあるはずです。

私の先輩や同期、後輩も夜勤が嫌で病院を退職しました。

病院によって若干時間は異なりますが、2交替制だと、17:00〜翌9:00が多いと思います。

労基上、決められた休憩は食事休憩・仮眠休憩含め90分

仮眠にならない時ももちろんあります。

もちろんシフト制なので、夜勤もあれば日勤もあります。

なので基本は朝型、だけど夜勤の日は夜型へスイッチする必要があります。

そんな夜勤前日から夜勤、夜勤明けの過ごし方について、私の場合、をつづっていきます。

前提として、私は普段からお昼寝とか、うたた寝とか、寝落ちとかしないタイプで基本的まとめてたっぷり寝る派なので基本睡眠時間は7〜8時間がベストです。


夜勤前日

夜勤前日は日勤だったり、遅番(ちょっと遅め出勤11:00〜20:00 くらい)が多いと思います。

日勤終了して「明日は夜勤か〜」と思ったらまずは夜更かしすることを考えます。なるべく夜型にするので、意図的に夜更かしする方法を考えるのです。

ただ、日勤で5時、6時に起きているので、眠くなります。眠くなってしまうので、。できるだけ自分がワクワクするような、集中できるような夜更かしの材料を探し始めるわけです。

外に遊びにいくでもいいし(人に会うのが一番眠くならないし、楽しく時間が過ぎる)、家でNetflixを見るでもいい、掃除をし始めるのでもいい(掃除すると止まらなくなる原理を応用)という感じで何かし始めます。

そんなわけで大体2〜3時くらいまで夜更かしができたら、「よし、そろそろ寝てもいいかな」とベッドに行き、またゴロゴロしつつ眠ります。

明日は夜勤か〜今日も夜更かしできた〜


夜勤当日

前日は2〜3時に寝るので、プラス8〜10時間寝る計算で、お昼頃覚醒します。

目覚まし時計もセットするのですが、大体その前に起きてしまうので、「あ、もう少しねよ」と完全覚醒する前に二度寝を味わいます。

ひどい時には4度寝までします。体力温存のため。

13時くらいに食べたいものを想像して、ストレスフリーに食べます。体重が、とかカロリーがとか気にしません。だって夜勤なので、とにかく自分を甘やかす。

そして14時になったら準備を始めます。シャワー入ったり、化粧したり、髪巻いたり。正直、化粧とか髪とかまかなくて結構なんですが、これもモチベーション上げるための儀式なんです。気分上げて、病院に行きたいんです。

15時前には家をでて、天気の良さを感じたり、日光を浴びながら出勤です。

夜勤前には電子カルテで情報収集をして、どんな患者さんがいるか、今日の夜勤はやばいのか...を査定します。

それによってどれくらいのパワーでかかるかも自動計算されます。自分が夜勤のリーダーだった日は、メンバーと作戦会議をしてワーストシナリオとベストシナリ青のイメージを共有しておきます。

夜勤が暇、なこともまれにありますが、経験上ヒマすぎる夜勤は長く感じ、緊張感も緩むのでそれはそれで自律性が問われるような気もします。

忙しければ休憩なんて取れないのですが、あっという間に朝がきます。

ひたすら目の前のことをやり続けていたら朝が来ていた...という感覚です。


夜勤明け

朝6時くらいになると、患者さんのベッドサイドにいき、声をかけつつ採血をしたり、問診しながら状態を把握します。

患者さんたちが起きるということはそれだけナースコールが鳴るということです。

朝はとにかくやることが多い。

日勤がくる7時半くらいには、「あともう少し」「もう少し」と言い聞かせ、全身の力を振り絞ります。

朝ごはんも届くので、食事介助したり、朝の洗面のために車椅子へ移乗介助、また患者さんのナースコール対応と目まぐるしく朝のゴールデンタイムは過ぎていきます。

そんなこんなで定時の9時に終わることはあまりないのですが、船を漕ぎながら記録をしているスタッフたちに声をかけつつみんなで帰ります。

申し送りが終わり、残務が終わったら晴れて「明けた〜」とナチュラルハイ状態。

そのまま家に帰ってバタンキューの人もいれば、飲みにいく猛者もいる。

私は友達と会う予定はあまりいれず、美容院だったりネイルだったり、マッサージを予約してどうにか自分がテンションの上がる(寝なくて済む)予定を詰め込みます。

一時期マッサージに行き過ぎて、夜勤手当てをマッサージ代に費やしていることに気づき、「最初から夜勤やらなければこのマッサージは行かなくて済むし、そもそも夜勤なんでやっているんだろう」と元も子もない思考の経験があります。

今はたまに、ご褒美程度に止め、代わりに頑張ってホットヨガに行っています。

まあ、これが辛いんです。滝汗をかきながらゆったりとしたポーズを呼吸を意識して行なっていく。ふとポーズ中に寝落ちして次のポーズに進まない自分が恥を描くなんてことはしょっちゅうでした。夜勤明けなんです、すみませんと言えたらどんなに気持ちが楽か。おそらく「なんだ朝からヨガ来て寝てるんだろ」って思われていると思います。

これ、電車の中でも起きることで、電車でつり革に揺られながら朝からうとうとしているとだいぶ謎めいた顔の人と目が合います。朝からそんな爽やかにできないんです。化粧は取れ、顔はテカリ、昨日の雨に合わせた格好が本日晴れのため服装が合わない、東京の場所柄、この人はオール明けなのかと怪訝な目で見られることもあります。

そんなこんなでハードな夜勤明けを過ごし、やることがなくなると夕方17〜18時に自宅に帰ってきます。

こうなるともうどこにも座らずに(座ったら寝る)、シャワーに一目散、一切無駄なく髪を乾かし、化粧水を塗って、パジャマに着替えてゴロゴロ。

このいつ寝てもいいゴロゴロタイムが本当に幸せ。夜勤だるいと感じながら、この瞬間は病みつきになります。

ベッドに入り、寝る瞬間と言ったらこの上ない幸せを感じることができます。

この時すでに33時間覚醒。

33時間我慢した睡眠欲は爆発して眠りに落ちます。

そしてやっと翌日は朝早く起きて、平常運転に戻ります。

私は好んで朝型生活に戻したいので、明けの日はなるべく起きて過ごして、翌日から平常運行します。

ただ、夜勤→明け→休み→日勤と、日勤があればいいのですが、シフトの関係で、夜勤が続いた時は最悪です。朝型に戻した直後にまた夜型にするので...

最近夜勤明け→休み、この休みの日にまで若干影響が出てきました。なんだか頭がぼーっとして平常運行にうまいこと戻れないことがあります。

今もどの過ごし方が自分に合うのか試行錯誤しながらやっています。

こうして試行錯誤して10年、これが私の夜勤前後のルーティーンです。

看護師が身近にいる人は、どのように夜勤前後を過ごしているか聞いてみると面白いかもしれません。

長いことは来ている人は夜勤前後のルーティーンを持っているかもしれません。


あまり中身のある内容でなくてすみません。

お読みいただきありがとうございました。


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