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皆が苦手な利用者さんの心の奥。

入浴介助が、本当に厳しい気温になってきました・・・


首を冷やすアイテムを常に付けたり、利用者さんがお風呂場から離れて掃除の時に冷房ガンガンにしたり、


休憩の間は、頭とか脇の下をアイシングして何とか凌いでいます。



今日は、学校や資格講座で習えるものではない、私なりの利用者さん対応のお話を書きます。



今までの4ヵ所の派遣先(介護施設)では、ほとんどの方が重い認知症だったり、お一人お一人と接する時間が短い特養が多かったのですが、


今の、サ高住での訪問介護のお仕事では、1対1で向き合う事ができる時間が長く、かつ認知症があっても軽い方がとても多いので、


私は、答えのない事を考えながら働いていて、楽しいですしとても勉強になっています。



私、これは以前からですが、ほとんどの職員が苦手だという利用者さんと接する事が得意です。


よく職員が苦手だという利用者さんは、


①気が強くて自分ルールが多い

②すぐ怒る(時には暴力も)


という事が多いです。



私は『あの方は気難しくて大変ですよ』の事前情報があっても、何も聞かなかった事にしてまず接してみます。



それらの利用者さん達は、必ず、

心の奥に叫びがあるはず


と思うからです。



よく認知症の方が怒ったり暴力をふるう際、もちろん発作的な症状の場合もありますが、理由がある事も多いのです。



①の方は、私が思うには、実はとても寂しがりやで心細くて、まわりに強く当たるしかないのかな?と感じます。


だから、入浴介助で長い時間お話しできる時は、自分ルールに沿って(こちらから見て、いくらおかしい事でも)忠実に対応する事で、まず気持ちが落ち着きます。


例えば入浴だったら、湯船の温度とか、せっけんやシャンプーの置く位置、シャワーをかけるタイミングとか。

 


それに加えて、たくさん話しかけて、雑談を多めにすると『実はこう思っていたの』と悩みを口にしたりしてくれます。



それで結局、ものすごく感謝して下さり、ご本人も毎回『あーー!気持ちが良いお風呂だった』と心身満たされた言葉をおっしゃいます。



でも、他の職員さんに“あの方は実は寂しがりやさんです”と伝えると『え?そんなわけない!あんなに好き勝手言ってて!』となるのです。



②の利用者さんは、その場での会話はできるけど、記憶が5分もたない認知症の方で、体は元気なので暴力もあります。



私は、この方もたぶん寂しい気持ちが多いのと、頭の中が混乱して助けてほしいといつも思っているんだろうなと感じました。


だから、必ず笑顔で近寄って、教科書的にはNGですが、あえてタメ口で親しげに話してみます。


そうするとだいたい、鬼のような表情だったところ、徐々にニコニコの笑顔になります。


私達にとってちんぷんかんぷんなお話をされても『えー!!それはすごい』『本当ですか?さすが!!』など明るく返すようにしています。



こちらの方は、暴力で怪我をして休職中の職員さんもいるので、よく職員会議で話し合って、私がいくら対応の仕方を皆さんにお伝えしても、私も毎回あの手この手で対応しているので上手く分かってもらえず。



これは、職員の洞察力に違いもあるし、元々の性格や感じ方も違うので難しいところ。


 
絶対、どの方も奥の奥には、本当のその方の気持ちが隠れているのだと思うのですが・・・



ただ、私が優れた介護士というわけではありません。


私は私で、腰痛が強くまた筋力もない為、利用者さんを移乗させたり持ち上げたりする事は上手く出来ません。


また、お部屋のお掃除や洗濯は憂鬱な業務(汗)ですし、人それぞれ秀でている所があるのかなーと思っています。



相手はパソコンや物ではなく人なので、

これからも私は奥を見抜いて働けたらな。



今日も貴重なお時間を使って、読んで頂きありがとうございました(*^-^*)

 
亜希