キャリアに正解を求めがちな人。

会社では年齢的にもそれなりに高い方だし
就職活動中の学生との接点もそれなりにあるので
キャリアについて聞かれる機会は少なくありません。

キャリアについて相談されるとき、
多くの場合、相談者は何らかの答えを欲しているのは分かります。

ただ人生やキャリアに正解はないですよね。
もう少し正確にいうと人生やキャリアに
誰にでも当てはまる絶対的な正解はない。

そもそもキャリアというものは
車輪の轍を語源とする言葉で
進んでいった後ろにできるもの、
進んでいった後ろに残るものというニュアンスですし。

なので
キャリアビジョンとかキャリア像というどちらかというと
未来に向かってそれがあるような言葉は語源から考えると
そもそもふさわしくない気がします。

また、それを明確に描けば描くほど
「一貫性の罠」にはまり、社会や環境その他さまざまな変化に対応できず、
かえってその先に望んでいたであろう「自分の幸せ」に辿り着くためには
足かせになることもあるんじゃないですかね、と。

長期的なキャリアビジョンは
進むべき方向を見誤らないように方針として持つべきだけど
それ以上に具体化、明確化することは個人的にお勧めしません。

星野リゾートの18ヶ月計画が少し前に話題になりましたが、
キャリアについても精々、三か年計画くらいに止めておき、
その三か年計画ですら、適宜ローリングしていくべきです。

予測と計画より適応と学習。

すでに、そういう時代が来ているし、
事業だけでなく、個人のキャリアについても
その意識を持つことが大事。

計画された偶発性って言い換えてもいいですが。

自分の頭で考えて、自分らしく、自分で選択すれば
どんな答えでもいいと思う。
そもそも「自分らしさ」がが何かを考えないとですけどね。

以上、ご確認ください。

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