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「拙速は巧遅に勝る」を解説

こんにちは。間山です。

「早ければ早いほどいい」という単純な話ではありませんが、仕事が早いということはとても大切なことだと思っています。

例えば、新入社員として3名が同時に入社して、研修においてまったく同じ課題を与えられたとします。その課題で、ある期限までに上司に報告を行うことが求められた場合、一番最初に提出した人が上司からもらえるフィードバックの時間は二番目、三番目に提出した人よりも長く、当然、得られるものも大きいということは少なくありません。学校教育と違って、機会は誰に対しても平等に与えられるものでもないです。ビジネスの世界はみんなが思っている以上に不平等が溢れています。

人は、外部から刺激を得たときに一番成長します。自分の中にあった知識を外に出しただけでは、自分の価値以上のものは生み出すことはできず、また成長も大きくは見込めません。より良い仕事をするためには外から有用な情報を得るべきですし、その一つとして、より多くのフィードバックを自ら積極的に得る努力が必要です。より多くのフィードバックを得るための方法のひとつが他の人よりも早く仕事し、報告することです。

更に求めるのであれば、一度、早い段階で中間報告を行うこと。中間報告をした人には残りの時間で中間報告のフィードバックを反映して、期限内により良いものを作り上げる時間が与えられますが、期限ギリギリに提出した人はせっかくフィードバックをもらったとしてもそれを反映する時間がありません。

一つ前の記事で新卒の方に薦めている「入社一年目の教科書」の中で著者の岩瀬大輔さんは「50点で構わないから早く出せ」ということを書いています。またFacebookのマーク・ザッカーバーグは「完璧を目指すよりまず終わらせろ(Done is better than perfect.)」と、途中の仕事は不完全な仕事よりも価値が低いものと言っています。

当たり前ですが、両方とも「早ければ不完全でもいい」という意味ではありませんのでそこは間違えないでくださいね。「神は細部に宿る」というように細かいところまできちんと目を光らせましょう、ということも同時に求められます。何事もバランス。

仕事を早く、より高い質で行うために岩瀬さんが50%をまず仕上げて報告すると言っているのと同じような考え方だと思いますが、サイバーエージェントでは「二割報告」を推奨しているようです(少し前の記事ですが)。まず二割の段階で中間報告することで、無駄なく、上司の求める質の高い成果物を作成するための工夫です。

仕事をしていると自分の主たる業務以外に様々なところから依頼される業務もあるかと思います。より良い仕事をするためにもこのような考え方で取り組むようにしていきましょう。どんなに立派な仕事であっても、仕掛中で評価されるのは会計の世界だけで、ビジネスの世界では完成されない仕事に価値はないと考えてください。

最後まで読んでくれてありがとうございます。今回は新卒向けに研修課題の提出を例にあげましたが、個人的に、割と「仕事が早い」と評価してもらえることが多いので具体的にしている工夫についてもいずれ書こうと思います。読みたいという人は是非、フォローと「スキ」ボタンをお願いします。

https://careerticket.jp/?a=TY1AL8RE99LA385

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