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教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく。

土曜日に息子のサッカーチームのコーチ、スタッフのお父さんたちと近所のジンギスカン屋さんに行ったのですが、そこのジンギスカン、おいしすぎました。このままだとファスティングの効果が一週間くらいでなくなりそうなので、平日はきちんと「まごはやさしい」を心がけようと思います。

在宅生活がはじまったので日経新聞を電子版から紙に戻したのですが、やっぱり紙の方が読みやすいなと思うわけで、なんでもかんでも電子化すればいいというわけじゃないという当たり前のことに気がつきます。毎日のように新聞でも雑誌でもテレビでも、本当にさまざまなメディアでDXという言葉が出てきています。今日の日経新聞の朝刊でもたくさん出てきましたね。

記事の一つにアクセンチュアの急成長と日本企業のリテラシーの低さを関連付けるようなものがありましたが、IT化が叫ばれていた1990年代とほとんど何も変わっていない気もします。よく分からないので、そこに頼んでおけば社内外、少なくとも社外からは文句が出ないだろうっていう大手コンサルとか大手SIerみたいにまるっと全部やってくれそうなところにお願いする感じ。

何千万、何億というお金をかけたとしても、それが自分たちの課題に沿ったものだったり、それを用いる自分たちが変わらなかったらどうしようもないと思います。DX化を目的としたDXは無駄ですし。

ただこれって大企業だけじゃなくて、スタートアップから中小企業まであらゆる会社で陥りやすい罠ですよね。

いわゆるパッケージ化されているものであれば、そもそも自由度が低いのと、コストもその分、抑えられるのでそこまで大きな問題は起きないですが、パッケージ化されていると見せかけてかなり自由度が高いカスタマイズが可能なものは本当に危険ですよね。あれとかそれとかです。

人は自由への誘惑に弱いものなので、自分たちの好きなように変えられると思うと、変えたくなってしまいます。結婚式のオプションみたいに、あれもこれもってやっているうちに最初の予算をはるかにうわまわるお見積もりをいただいてしまう。結婚式だったら基本は支払いも自分たちなので、そこまで度が過ぎたものは選べないはずですが、会社だと自分の懐が傷つくわけじゃないですからね。開発会社やベンダーの説明を真に受けて、いただいた見積もりでそのまま稟議に出してしまうと、どっちの味方かわからないような動きになるので要注意です。

更に怖いのが自社で開発できてしまう場合。下手にちょっと技術力がある会社だと、自分たちで作るのが一番安いし、一番いいものができる!!なんて思ってしまいます。このケース、分かりやすく開発費やら外注費という形でコストが把握できないこと、またその開発にかけたリソースを他に費やした場合に得られたであろう利益を失うことにもなるから本当に危険。「念のため」とかって言葉で不必要な機能まで作ろうとしまうことも散見されます。

芸術作品であれば細部にとことんこだわるのも大事なんでしょうけど、実用的なものについては費用対効果を考えないと。あとはDXでもITでもなんでもいいんですけど、何ができて何ができないのか、また何が得意で何が不得意なのかを知っていないと騙されて多額の費用を請求されたり、使えもしない(もしくは使いもしない)機能の開発にたくさん時間をかけられてしまいます。必ずしも、全員がコードが書けるようになることまでは求められないですが、知識としては持っていないといけないですよね。




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