ぼいすぶっくの紹介〜概要編〜
『ぼいすぶっく』は、身体に障害のあるお子さんが学ぶ場で活用することを想定して開発したアプリです。
アイディア次第で、VOCA、環境制御、メディアプレイヤーと様々な使い方をすることができます。
この記事では『ぼいすぶっく』の概要についてご紹介していきます。
どんな教材を作れるの?
VOCA教材
特別支援学校や療育の場では、VOCA(Voice Output Communication Aid:音声出力コミュニケーションエイド)がよく使われているかと思います。
有名なのはAbleNetさんの製品ですね。
ボタンを押すと録音された音声が再生される、という製品ですが、『ぼいすぶっく』はまさにそれと同じような使い方ができます。
「おはよう」という挨拶だけを録音することもできますし、長めのメッセージを複数の音声に分割して録音することもできます。
朝の会の司会や、学習発表会のセリフ、卒業式のメッセージなどを録音しても良いですし、大好きな先生の歌を録音して楽しむことができます。
コミュニケーションエイドとして使用できる一方、「画面を触ったら鳴る」「触らなければ鳴らない」という因果関係の学習にも使いやすいアプリです。
カルタ遊び
複数の録音を「ランダムに再生する」という機能もあります。
この機能を活かせば「カルタ遊びの読み札担当」もできますね!
電池式ガジェットの制御
ノバルス社の乾電池型IoT製品MaBeeeにも対応しています。
(正式サポート外のSDKを使わせていただいているので、この機能の活用は自己責任でお願いします。)
100円ショップには様々な乾電池で動く小物・玩具が販売されていますが、うまく組み合わせられれば、iPadをタッチしてその電化製品を動かすことができます。
MaBeeeの動きは設定で調整することができます。
サウンドが再生している間オン
サウンド開始時に一度だけオン
サウンド開始時にオンとオフを切り替える
デジタル絵本
絵本と組み合わせることで、お子さんが主体的に読み進められる絵本教材を作成できます。
『ぼいすぶっく』は外部スイッチとの相性も良いので、スイッチ操作で読み進められる音声絵本教材を簡単に準備できるんです。
メディアプレーヤー
録音ではなく、アプリ内に保存されている効果音や動画を使用することもできます。
これは後から追加された機能ですが、現在は「動画の活用」が『ぼいすぶっく』で最も人気があるかもしれません。
『ぼいすぶっく』で動画を活用すると、以下のようなことができます。
動画を最初から最後まで通して再生する。
動画の再生中に画面を触ってしまっても止まらない。
動画を指定した秒数ずつ止めながら、少しずつ再生する。再生が止まる度に操作が必要。
画面を触っている間(スイッチを押している間)だけ動画を再生する
いずれもiPad標準の写真アプリでは難しいことです。
一般的には不要だけど特別支援学校では「あったらいいな」、という機能ではないでしょうか。
『ぼいすぶっく』に関する情報はマガジン形式にまとめています。
アプリはAppStoreで入手できます。
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