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100日間の縁と727

姉の葬式にお経をあげ、私の名前を考えたO上人について話したい。

実はこのO上人、とんでもなく面白い人物だ。袈裟の色は紫で、毎年修行にも出ており、寺の天井についた子どもの足跡を拭かずにとっておくような、まあよくできた僧侶なのだが、面白いのはそこではない。

  • 軽トラにスピーカーをつけて、道を開けてくれた人にお礼を言う

  • イグニッションキーの位置を勝手に付け替えて盗まれないようにする

  • 父をオカマバーに誘う

結構群を抜いた不審者である。最近になって写真を見たが、色付きサングラスのなかなかいかつい坊主だった。

O上人はなんの葬式でも受けた。
893の葬式も受けた。
その時は近隣の方に迷惑をかけてしまう事を考慮して、一軒一軒葬式まんじゅうを配ったそうだ。
ちょっと変で、ちょっとヤカラだけど、他人にものすごく優しい人だった。

かの高僧は、私の名前を考えた後、なんとか100日を生き延びた私のおはしぞめに付き合ってもらった。
そしてその後、急な心臓発作でこの世を去った。
7月27日。
O上人は、姉の命日に、導かれるようにして亡くなった。

というわけで私にとって727は奇跡のダブル祥月命日となっている。これにはきっとなにか意味があるに違いない。パチンコの台も、727で当たりにして欲しいもんである。

毎年727が来ると、新幹線から見えるあの謎の看板の事と、姉と坊さんの命日を思い出す。
(余談だが新幹線から見えるあの727の看板、実は大阪の化粧品会社の看板だそうだ)

3日にわたって自己紹介と死人の話ばかりしたので、明日からはちょっと楽しい話をしようと思う。

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