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眩い光が射す舗道を見下ろす コーヒー屋の窓際の席 アメリカンを啜りながら 希望のない世界は嫌だと 耳元で ラジオのパーソナリティが囁くのを 聴く 指先は iPhoneのニュースソースを彷徨いながら すべてを断ち切らないようにして 今日の天気は晴れ おそろしいほどの快晴 自動ドアが開くたび フェイクの観葉植物が揺れ 眩い光に触れ 埃が舞い上がる 見慣れ過ぎてもう 何の感情も沸かない プラスチックのトレイ マグカップ 皿の上には食べかけの ミラノサンド 齧るたび崩れ落ちるが いつ