独り占めの仕事しかできない症状

他人と仕事をするのが苦手です。

僕は学生時代、フレンチレストランでウェイターをしていたのですが、そこでとにかく失敗しまくったのが「スタッフ間でのチームプレー」でした。

あるテーブルから誰かがお皿を引く。そしたら別の誰かが、次の料理をそのテーブルに持っていく。誰かが飲み物を注いだら、別の誰かが倉庫から補充を持ってくる。

そういうことがとにかく苦手で、常に頭がぐわーーとかあわわわわとかなっていました。

なら完全に手際の悪い不器用さんかというとそうでもないのです。あまり忙しくない時などお店全体を一人で任されることもあるのですが、そうなると実質的な仕事量は忙しい時に複数人で任されるよりも多くなったりします。

じゃあ忙しくて手が回らず、あっちでガッシャンこっちでパリンの大暴れかと思いきや、そうでもありません。お店全体を一人で任された時の僕は千手観音菩薩もかくやと思われる手さばきでテキパキと仕事をこなしていきます。

そんな時は心の中も菩薩そのもの。「あーー自分一人で仕事が回せる!きもちいいい!!」の一言につきます。

たまに遅れてバイト仲間が投入されることもあるのですが、僕の心境はおばあちゃんに変な味のお菓子をもらった子供のようにどんよりします。まじ勘弁って感じです。

このように他人と共同で何かを進めるのがとても苦手なのです。おそらくですがそれで会社もやめることになってしまいました。

どういうことかというと、まずほうれんそうが苦手なのです。

日本企業には栄養たっぷりなほうれん草がデスクのすきまやロッカーの暗がりからミチミチと生えているらしく、日本のサラリーマンはかつてそれを食べることで24時間の戦闘時間を乗り切っていたと伝わっています。

すみませんふざけました。報告連絡相談のやつです。

上司に報告をするのが面倒なのです。そして何か突っ込まれたら「そんなとこどうでもええやん。大事なとこ他にあるねんからそっちに時間使わせてや」と思ってしまうのです。しかしそれを説明して上司を納得させるのもとても面倒なのです。人と足並みを揃えるコミュニケーションがとにかく面倒なのです。

連絡や相談についても理由は同じで、誰かと足並みを揃えたり誰かの都合に合わせたりすることへの心理的ハードルがとにかく高いんです。

「自分の思いついたことを自分の力で自分のペースで実現する」それ以外の仕事の仕方はあまり楽しくなくなってしまう。

そんな性格なので次第に上司やその他同僚からもだんだんと一緒に仕事ができなくなっていき、気がつけば仕事に楽しさを全く見出せなくなってしまいました。

とりあえず今は小銭を稼ぎながらなんとか生きています。

ここまで読んでくれてありがとうございました。久しぶりにノートを書くのは楽しかったです。小説でも描いてみようかな。

それではまた!


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