旭山動物園と男

それは高校2年生の夏頃でありました。
学校の旅行で北海道に行きまして。
うちの高校は年に1回どうしても北海道に行かなければならない高校でした。
刑務所みたいな所にぶち込まれます。
怖い先生も居りました。

ある日、旭山動物園に当時、仲の良かった男子と回っていました。 
その日は雨がぽつぽつと降っていて傘の貸し出しをしました。
2人並んで歩いていたところ。

「花福さん、ちょっと来て」と彼が言うので駆け寄ったら当時、僕が着ていた服のボタンがちぐはぐになっていて彼が直そうとしてくれていました。

その時!僕が持っていた傘が彼の傘に当たって2人きりの空間になってしまったのです!

僕は誤解されたくなくて(当時からもう女の子が好きだった)「早く!」と言いましたが、彼は丁寧にボタンを直してくれていました。
しかも、「近いね」って笑いながら。
あ然としました。バカなんじゃねぇのか?こいつ!って。

厄介なことはそれだけではありませんでした。

それを目撃していた先生達にからかわれたことが1番嫌でした。
先生が揃いにも揃って「仲良いんだねぇ」とか「お盛んだねぇ」と口を揃えるかのように言われました。

ものっすごい嫌でした。
そこで男嫌いが増しました。
屈辱的でした。マジで。本気で。真面目に。

まぁ、その男と僕が付き合ってるんじゃねぇかって思い込んだ女が俺を利用して付き合うってエピソードがあるのですが、それまたおいおいということで。

いやぁ、今思い出しても腹立つわぁ。

男なんて……!!



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