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NVDAの2Q決算におけるメラノックスの成長について

NVDAの決算をみてます。

Twitterのユーエスさんのツイート画像をお借りして

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EPS、売上高、ガイダンス売上高の全ての項目で市場予想をbeatしました。

この規模の黒字企業で売上高成長+50%は凄まじいですね。

今まではゲーム部門の売り上げがトップでしたが今回、データセンター向けの売り上げが初めてゲーム部門を上回りました。データセンター向けは前年同期比+167%と凄まじいことになってます。

なお今回の決算から買収したメラノックスの業績が計上されました。この凄まじい決算は今まで計上されてなかったメラノックスの分も加わったという側面も大きいので注意が必要です。


そのメラノックスの売り上げですが決算資料で全体売り上げの14%、データセンター向けの30%以上の記載を確認できました。

それをふまえてメラノックスの売り上げを計算してみました。

売り上げの14%で計算すると

メラノックス単体の2Q売り上げは$541Mです。

前回決算資料の画像を貼りますが

前回決算でのメラノックス単体の売り上げは$429MですのでQtoQで+26.1%と凄まじい伸びを示しています。

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これまでのQtoQが

2019 4Q → 2020 1Q +12.9%
2019 3Q → 2019 4Q +13.4%
2019 2Q → 2019 3Q +8%
2019 1Q → 2019 2Q +1.6%

ですので今までのQtoQの売り上げ成長率から大幅に上昇しているのが分かります。メラノックスがエヌビディア傘下になったことでシナジー効果が出てきてその効果はすごいのでしょう。日本の富岳が1位で話題になった最新のスパコン500でもエヌビディアやメラノックスを使ってるスパコンが333台と圧倒的なシェアが伺えます。

ちなみに富岳はアームの技術を使ってます。そのアームをもし買収したらどんなことになるのか怖いです。

スパコンがらみでは少し前にこんなニュースも出てます。

わずか7000万ドル(約75億円)で700PFLOPS(ペタフロップス)とは驚きです。


国費1100億円+民間200億円の計1300億円で415.53PFLOPS(ペタフロップス)の富岳と比べると開発してる国が違い単純なコスト比較は難しいとは言っても違いすぎてて驚きです。

企業がスパコンを導入するときに費用対効果の関係でこぞってNVDAのスパコンに群がる理由がよく分かります。


このようにデータセンタ向けで圧倒的なシェアを現在エヌビディア+メラノックスでしめてます。そのため好調な業績は予想できましたがそれにしても今回のメラノックスのQtoQ+26.1%は凄まじい成長です。今後の決算でメラノックスがエヌビディアに素晴らしい数字を提供してくれそうです。


さて今回の決算を前回までと同じ目線でメラノックス抜きで考えると

売り上げは前年同期比+29%
データセンター向けは前年同期比+84.76%

になります。前回決算はエヌビディアの仮想通貨マイニングバブルが弾けてGPUの在庫を抱えた後遺症が抜けきらない数字だったので今回のメラノックス抜きの決算数字ををどう判断するか難しいところではあります。


ただこれからの決算では今まで計上されてなかった今回の売り上げの14%をしめたメラノックス分が常に計上されるというのは大きいので期待したいと思います。

今回の決算でメラノックスの買収は非常に素晴らしいことだったのが確認できました。


おまけに

最近すごいと思ったエヌビディアの技術の動画です。

このTwitter動画を見て欲しいです。エヌビディアの技術凄すぎます。

YouTuberとかに需要ありそう。


投資判断は自己責任でお願いします。筆者もNVDAはアメリカ株で1番のウエイトで保有してますが最後の購入は2年前の195ドルで以後は追加投資をせずにHOLDをしています。

最近の株価上昇はすごいので新規買いの判断はとても難しいです。アーム問題もありますし・・・。

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