見出し画像

中国株の選び方 【目利き】 落とされても生き続ける 香港株編

しっかりした記事を書こうと思ってましたがZMの記事も書いているのでこちらはもう簡単にささっと書いて終わりにします。

スクリーンショット 2020-11-21 10.53.13

中国株にはプラス要因のバイデン優勢もあったので、もともと前からいつかこのことは書こうと思ってましたが、正直いって最近アウトプットしすぎな気もするし、めんどくさくなってきていてどうしようかと思いましたが要望もあったので

まずは導入としてこの投稿からのツリーでまずはおすすめのチェヤンさんを紹介しました。この人の現地情報はとても参考になります。

それではここから本題に入っていきます。その前に簡単な中国株の概要を

細分化するといっぱいありますが大きく分けると5つに分けることができます。

上海A株、上海B株、深センA株、深センB株、香港株

このうち中国人が普通に買えるのが上海A株、上海B株、深センA株、深センB株ですがB株というのは外貨獲得を主眼に置いた外国人向けの市場で取り扱い通貨も上海B株が米ドルで深センB株は香港ドルなので中国人はほとんど買わないし、昔の外貨獲得が目的だったこともあり新規IPOはなく魅力的な企業も少ないのでいわゆるオワコンのような感じのマーケットになります。

そのため上海A株と深センA株が博打好きな中国人の主戦場でバリュエーションがめちゃくちゃ高くボラも大きい市場です。昔からある企業でA株とB株に同時上場をしている企業も多いですが基本的に同じ企業でもA株の株価がB株の株価より高いです。これをAB格差と言います。

そして中国人は普通には香港株が買えません。香港株は中国に登記されていて香港に上場する企業のH株や中国本土以外で登記された中国資本の企業で香港に上場されているレッドチップや香港の企業や海外企業で香港に上場するその他香港株などがありそれぞれ香港メインボードに上場されていて、メインボード以外に新興市場に当たるGEM市場というものもあります。

香港に上場するH株の中には同時に上海A株や深センA株にも上場している銘柄もありこちらもやはり同じ企業でもA株の株価が高くH株の株価が低いのが通常でこれをAH格差と言います。代表的な例として以前僕のnoteで出てきたこともある中国の大手不動産の万科企業は元々深センA株と深センB株に同時上場してましたが時代の流れでオワコンと化した深センBから香港H株に鞍替えして香港に上場して現在は深センA株と香港H株で同時上場の銘柄です。

この万科企業はその昔大変人気のあった銘柄でAB格差が非常に小さいことで有名で時にはB株の方が高くなるという逆転現象が起きたこともあるほどの銘柄でした。全盛期には中国株の掲示板で借金して万科の株を買えばいいと書き込みがあるほどでそういう書き込みがある時はだいたい天井付近というのはあるあるですね。

ちなみに本日11月25日終値の万科のA株とH株の株価はA株が30.8人民元でH株が28.7HK$で人民元がHK$よりも高いので30.8人民元をHK$に置き換えると36.32HK$となるのでAH格差は1.2655倍ということになります。だから同じ銘柄でも見比べてみるとPERやPBRや配当利回りの数字が違ってきます。

スクリーンショット 2020-11-25 17.15.12

スクリーンショット 2020-11-25 17.14.35

スクリーンショット 2020-11-25 17.18.29

それでは次に外国人の投資先です。こちらは基本的に自由に買えるのは香港株と上海B株と深センB株ということになります。B株はオワコンの要素が高いため相当の物好きの人以外は必然的に投資先は香港株ということになります。

このように中国株には中国独特の市場の棲み分けみたいなのが存在しています。しかしながら中国人が不満なのは中国人は香港に数多くある中国でビジネスしているけど登記がタックスヘイブンでされているためA株には上場できない優良な企業に投資できないことです。自分たちの誇りでもあるテンセントのような企業に投資ができない。

これは確かにおかしい感じがしますよね。それなので過去いろいろな憶測で相場が異常な盛り上がりを見せたことがあります。例えばB株祭り。B株が役目を終えて廃止されA株に統合されるという憶測でAB格差からB株を持っていればやがてA株になるとかB株単独上場企業は市場がなくなるからプレミアム価格で買い取りが行われるという噂でB株市場の全銘柄が3日に渡りストップ高を演じ、それが根も葉もないただの噂だと分かると今度は3日連続のストップ安を演じるという大相場。本土市場は1日10%の値幅制限があります。

だからこの時は3日目には朝方は10%高で買い注文が成立しない状態が引けには逆に-10%で売りが成立しない状況でした。これが両B株市場の全銘柄に起こったんです。凄まじいでしょ。僕はこの相場の大波をかなりのB株ウエイトで体験しました。壮絶なエピソードを持ってます。

そしてこれだけでは終わりません。今度は直通車相場というのがありました。直通車とは制度改正により香港株を中国人が直接買えるようになるという憶測です。香港株は値幅制限がありませんからもうこれは恐ろしい事態を招きました。AH格差がある銘柄はもちろんのこと中国人に人気のありそうな銘柄は片っ端しから買われて株価が以上に上がりました。

実は僕はこの直通車相場には乗れませんでした。当時、投資先を超小型高配当株の集中投資にシフトさせてたので大型株が信じられない上昇を見せるのを横目で見てただけです。そしてこの超小型シフトのおかげでリーマンショックで信じられない打撃も受けてしまいました。まぁそれは別の話ですが、とにかくこの直通車も実現せずに終わります。

そして中国人が香港株を外国人が本土A株を制限があるものの買うことができる制度が始まります。それが滬港通・深港通と呼ばれるものです。

まず始まったのが滬港通(上海・香港ストックコネクト)です。これは中国人が上海市場を経由して一部香港株を1日に制限株数があるものの買える港股通(滬)(上海コネクト・サウスバウンド)と外国人が香港市場を経由して上海A株を買う滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)に分類できます。

そして遅れて深セン市場でも同様に深港通(深セン・香港ストックコネクト)も始まります。こちらも深セン市場経由で中国人が香港株を買える港股通(深)(深センコネクト・サウスバウンド)と香港経由で本土A株を買える深股通(深圳コネクト・ノースバウンド)とに分類できます。

今回のnoteで重要になるのがこの

港股通(滬)(上海コネクト・サウスバウンド)

港股通(深)(深センコネクト・サウスバウンド)

の中国人投資家による香港株の買い付けです。

そしてこの制度は発足時に比べてどんどんアップデートされています。昨年10月には小米集団(シャオミ、Xiaomi)や美団点評(現在は美団)なども投資対象に加わりました。

スクリーンショット 2020-11-26 23.15.00

先日もツイートして今回は残念ながら実現しませんでしたがアリババやJDやネットイースへの中国人の投資の道が開けそうな対象銘柄の拡大が今後もあるかもしれません。

そうなんです。これらの両港股通で買える銘柄は限られてます。つまり国からあらかじめ選ばれた一部の優良企業に中国人は本土経由でアクセスできます。そして参加できる中国人や投資額にも制約があるのが現状です。

スクリーンショット 2020-11-27 0.10.10

スクリーンショット 2020-11-27 0.10.33

上は昔のやつで下は今年のやつですが投資限度額が増えてるのが確認できると思います。

スクリーンショット 2020-11-27 1.51.06

だから僕たちはこのスクリーニングされた中国人マネーが入る可能性のある企業の中から投資をすればいいんです。

でもまだこれだと全然絞れません。出来ればこの中でも中国人の興味の高い人気のある銘柄への投資を考えたいところです。そしてこれは簡単に分かります。

中国株の投資情報の二季報WEBで無料で港股通の両市場の売買代金上位10銘柄がそれぞれ見れちゃいます。

これ見れば買いも売りも分かるので大変重宝します。ここに載るような銘柄を調べることで簡単に勝手にスクリーニングされた銘柄選びができちゃうのです。僕はたまにチェックしていて知らない銘柄ないかとかを確認してます。

下は11月9日の取引です。

■港股通(深セン→香港)
 当日の売買代金 183億4743万HKドル
     買い代金 100億6858万HKドル
     売り代金 82億7885万HKドル
■当日の売買代金上位10銘柄
売買代金 買い代金
1 テンセント(00700) 1,301 775
2 小米集団(01810) 1,225 723
3 美団(03690) 1,037 423
4 SMIC(00981) 811 495
5 BYD(01211) 600 181
6 頤海国際(01579) 590 452
7 香港証券取引所(00388) 510 479
8 中興通訊(00763) 504 256
9 舜宇光学科技(02382) 479 266
10 吉利汽車(00175) 469 268
*金額単位は百万HKドル

■港股通(上海→香港)
 当日の売買代金 180億6074万HKドル
     買い代金 94億8883万HKドル
     売り代金 85億7191万HKドル
■当日の売買代金上位10銘柄
売買代金 買い代金
1 小米集団(01810) 1,757 538
2 テンセント(00700) 1,561 1,070
3 SMIC(00981) 1,513 698
4 吉利汽車(00175) 749 423
5 美団(03690) 722 350
6 舜宇光学科技(02382) 714 486
7 安踏体育用品(02020) 600 278
8 頤海国際(01579) 356 100
9 香港証券取引所(00388) 310 59
10 信達生物製薬(01801) 297 195
*金額単位は百万HKドル

僕にとっては馴染みの銘柄たちですが6位と8位に入っている頤海国際(01579)という銘柄は知りません。そこでどんな企業かを調べると火鍋用の調味料のメーカー?

スクリーンショット 2020-11-27 1.35.17

知らないけど儲かってるの?ってことで業績を見ると

スクリーンショット 2020-11-27 1.38.19

着実に増収増益増配の素晴らしい決算を続けてますね。じゃ株価はどんな感じなのかなって見ると

スクリーンショット 2020-11-27 1.40.39

凄いですね。そこで詳しく調べるとこの企業2016年7月13日に新規上場して公開価格3.3HK$でIPO初日に3.3HK$で始まって初日3.25HK$で取引を終えてます。それが4年経って90.8HK$です。凄まじいの一言。今年9月2日に最高値134.1HK$を記録してます。4年ちょっとで40倍・・・鼻血が出そうです。

13日のを見ると深セン経由の港股通で僕の持ってる江西カン鋒リチウム(01772)が出ています。国内外に多くのリチウム鉱山を保有しサプライヤーにテスラも名を連ねるリチウムバッテリー用の素材を扱う企業ですがけっこう買われてますね。

■港股通(深セン→香港)
 当日の売買代金 138億7548万HKドル
     買い代金 78億9781万HKドル
     売り代金 59億7767万HKドル
■当日の売買代金上位10銘柄
売買代金 買い代金
1 テンセント(00700) 2,169 1,689
2 美団(03690) 1,386 1,051
3 BYD(01211) 1,263 463
4 小米集団(01810) 702 355
5 吉利汽車(00175) 299 224
6 SMIC(00981) 248 100
7 頤海国際(01579) 235 181
8 江西カン鋒リチウム(01772) 229 130
9 SOHO中国(00410) 221 102
10 中国生物製薬(01177) 178 11
*金額単位は百万HKドル

そして突如9位に現れたSOHO中国。以前僕も大きなウエイトで持ってたことがありますが株式非公開化の噂が流れたために今のうちに仕込んでプレミアム価格での買い取りで儲けようと中国人投資家が動いたためです。この日は一時前日比40.6%も株価が上がってます。どうしても後出しにはなってしまいますがこういった旬なニュースにも気付きやすくはなります。

余談ですがSOHO中国の手掛けた大型プロジェクトは最初の案の新国立競技場のデザイン設計を手掛けた故ザハ・ハディッドさん設計の大変贅沢なものが数多く建築好きの人なら一度は見たいものも多いと思います。下の写真の銀河SOHOはちょうど僕がSOHO中国に投資してた時期に建設や竣工だったのでもし北京に行くことがあれば一度は見て写真に撮りたい建築物です。

銀河SOHO

銀河SOHO2

銀河SOHO3

銀河SOHO4

実際にこんな価値ある建築物に住宅用の棟もあって住むこともできるのだから凄いですね。

銀河SOHO5

銀河を航行中の宇宙船の中みたいです。部屋からストームトルーパーがでてきそうです。

ザハデザインの作品はこの他にもいっぱいあるので建築好きの人は一度SOHO中国のHPを覗いてみるとザハ作品に限らず多くのデザインに優れた作品を見れて面白いかもしれません。

僕はこのSOHO中国への投資は金銭的には成功しませんでした。しかしながらこの不動産会社に投資した中で中国不動産銘柄に今まで投資してきてこの投資法は有効ではないだろうかという漠然としたものがクリアになったのでその後の不動産銘柄での爆益につながり大きな意味を持つ失敗投資となりました。損して得とるってやつですね。


それでは話を目利きに戻します。今までは港股通で優良銘柄を見つけるという話でこれでも十分ですが中国株に投資する上でもう一つとても大切なことを今から書いていきます。

それは「国策に売りなし」という古くから投資の世界にある格言です。そんなの当たり前じゃんと思うかもしれませんが中国株はこの要素が他のどの市場よりも顕著で重要になってきます。そしてそれと併せて業界のNO.1企業に投資しろという格言もありますがこちらも中国株では他の市場よりも明らかに重要度が高くこれらは関連が深いのでその辺を説明したいと思います。

僕は一切手を出してませんがコロナ禍の中でアメリカなどのワクチン銘柄に投資している人は多いと思います。ワクチンが失敗する可能性も高く失敗すれば売り上げは全然見込めないのに研究&製造などに莫大なコストがかかるワクチン銘柄に多くの人が投資する根底にトランプ政権下のコロナワクチンのワープスピード計画があると思います。これに選ばれれば国が費用を持ってくれる。

これがあるからある人はこの計画の採用が決まる前に採用されそうなワクチン銘柄を仕込んだり、採用されたらワクチン開発の進展に期待して保有を続けたりすることができます。まさに国策銘柄の代表格がワクチン銘柄で早くから入った人は爆益をえてる人も少なくなさそうです。

こういうワープスピード計画のような国が民間企業をバックアップする施作が中国の場合いつも常にある状態です。そう5年ごとに国のあり方を決める中国の5カ年計画がその最たる例です。来年からまた新たな5カ年計画がスタートするしもっと大きな目標として「一帯一路」などの非常に大きな国が掲げるテーマや課題が多くあってそれをしっかりと政府があらかじめ発表してくれるのでその目標の達成で恩恵を受けそうな銘柄をいちはやく仕込んでいればほっとけば勝手に企業の業績が上がり株価はそれを反映して上がっていきます。

5ヶ年計画のようなこういった定期的な国の政策以外でも中国は必要があるたびに例えば中国製造2025のような具体的な達成期間の目標がある国が力を入れる重要項目をその都度公に発表してくれるのでとても投資先を選ぶ際に楽なんです。

国がみんなに今からこの分野に我々はガンガンお金をかけて投資をして手助けして行くのでみなさんそれらに関連ある企業に投資すれば儲かりますよと教えてくれてるようなものです。もうこれはチートとかバグと呼べるようなものです。中国の株式指数の多くは時価総額の大きい国営の全く成長しない効率の悪い企業のせいでほとんど大きくは動きません。だから指数だけを見てなんだ中国株って大したことないじゃんっていう勘違いが非常に起こりやすいです。

ところが民営の力のある企業は国策などの追い風を受けるともうびっくりするくらいの業績面の成長をとげるのでそういう銘柄に効率的に投資をしていると恐ろしいパフォーマンスを上げれる場合が非常に多いです。

そこでここで注意したい点は業界のNO.1企業への投資を心がけることです。Twitterでお世話になっているタケサンが最近中国企業の研究に熱心でこの前中国の燃料電池&電気自動車企業のBYDのnoteを書いてくれましたがその冒頭部分に非常に重要なヒントとなるワードを見つけました。

この記事の冒頭部分にこんな記載があります。

業界構造をさらに最適化し、業界の転換とアップグレードを加速させる。 市場化の方法により、大手メーカーの優位性と地位を強化し、業界の弱小メーカーを排除し、最終的に新エネルギー自動車業界の長期的な健全な発展を達成する。スクリーンショット 2020-11-28 16.12.27

これ何気に書いてありますが物凄いことを言ってますよね。そうなんです。中国では経済効率が最優先で弱者保護といったヌルい考えは一切ありません。目標達成のためにもっとも効率の良い一部の大手企業を優遇しそこにお金をかけあっという間に目標達成を躊躇なく最短距離で狙ってきます。だから他国より圧倒的にスピーディで効率がいい国力アップが実現可能です。

日本とかの「このサービスは高齢者には難しいから何か別の施作を考えましょう」みたいなことは一切なしでついてこれない奴は勝手に野垂れ死ね。ついてこれた奴にだけ恩恵を与えようといった具合です。だから中国では当たり前のように老人もフィンテックなどを普通に使ってその分野がますます成長をしていきます。もう国民の最新技術に対するベース自体が完全に違うんですよね。覚えなければ死活問題だからみんなが真剣に覚える。

このため中国株では元々の強者が国のバックアップでさらなる絶対的強者に非常になりやすい。そういった銘柄は株価の上昇スピードがとても速いので乗り遅れたと思って同業の強くないところに投資しちゃうとシェアを奪われ続けジリ貧になりその間にNo.1企業はますます成長し、高いと思ってた株価がさらに上にいってしまうということがよくあります。

昔、株の名人で日本で中国株の神様的存在だった直木賞作家でお金や株などの出版物を数多く出された台湾から帰化された邱 永漢さんがよく「高い株ほどよく上がる」と言っていて、僕は「本当かよ。安い株の方が上がる余地がどう考えても大きいだろ」と思ってましたがまさしく中国株の世界は株価が高くて強い企業が弱者が淘汰されていく中でどんどん力をつけてさらに強くなり結果的に株価が上がっていくんだというのを実感しました。これはアメリカ株にも当てはまると思いますが中国株は特に顕著だと思ってください。

だから中国株に投資するなら中国不動産業界のように同じくらいの力を持った企業がいくつかある場合や特にある地域やある分野では圧倒的に強いとかなら投資するのもいいですが圧倒的なNo.1がいる分野は特に最大手の株を買うことが成功の近道です。

初心者が陥りやすいのがまだ株価があまり上がってない同業他社を探して安く買おうとするのが多く、大抵は素直に最大手を買っておいた方がパフォーマンスが凄かったっていうことになります。


今までのことをまとめると

・中国株はバリュエーションのまともな香港市場の銘柄を狙う

・港股通のランキングなどで中国人に人気のある銘柄を狙う

・国策恩恵銘柄に早い段階で乗っかって買ったら上がるまで放置する

・株価で判断しないで既に高いと思っても業界最大手の企業に投資する。

これらを強く意識してこれら全部に合致する企業に出会えたらもう迷わずゲットするのがいいかと思います。


ただでさえ香港の本土完全返還がいずれ起こる可能性が高い。まだまだ先のことのようですがはい今日から一国二制度はおしまいなんて起こるはずもなくじょじょに移行期間を経て中国政府が香港を中国に完全併合していくつもりだと思います。香港政府や香港市民が今のような割と高度な自治権の継続を訴えてもある程度は折れるところは折れないとそれは認められるはずがないと僕は思います。それこそ中国政府は自国利益優先で容赦ないですから。

そうなると遅かれ早かれ香港市場の銘柄への一般中国人の自由な売買はいずれ来るのかなぁと思っていてその時に今まで自由に買えなかった反動が一部の人気優良銘柄の爆買いに繋がる可能性は高いのかなとも思います。そこまでならなくても中国人投資家への購入制限の段階的な緩和は進むと思っています。

だから市場改革への先行期待投資&優良企業単純な成長力の高さ&見分けやすさで僕は香港市場にずっと投資しています。最も僕は自分で調べたがりでひとひねりきいた銘柄への投資が多くて意外とここで書いてきた投資法を実践できてないところもあって最近はいくら必死に頑張って調べてもこのチート投資法にパフォーマンスで太刀打ちできないことが多いので素直に我を捨てて、最近は国策の新エネ車関連や5G関連や最新のAI技術関連にいくらか資金を回してる感じです。


最後に

実は11月のはじめに保有株の03690美団に来年にも中国本土市場への上場を計画しているというニュースが流れました。あくまで検討に入ったばかりの初期段階で実現するかも分からないようなニュースです。一応候補として深セン証券取引所の新興企業向けボード「創業板」に上場をするつもりではないかというものでした。これを見てツイートしましたがこのnoteを見ればそれがどれだけ意味のあるニュースか分かりますよね。もし美団が本土上場を果たせば中国個人投資家の買いが集まり株価高騰で香港株連れ高の好影響が起こります。これはとても大きなことです。

ただでさえ先日美団はハンセン指数に採用されファンドの買いが期待できます。アントグループ上場延期問題で中国政府が超大型企業のさらなる強大化に難色を示すような姿勢を見せて一時これらの関連銘柄が大幅に暴落しました。香港銘柄で時価総額3位の美団も当然大幅安でしたがその後株価を戻しつつあります。そしてZMと同じ11月30日に注目の3Q決算を控えていて業績に注目が集まります。いい結果が出ることを心待ちにしています。

今回は以上で終わりです。このところ立て続けにnoteに記事をアップしてきたのでしばらくnoteはお休みしようかなと思います。また記事を書いたら訪問してください。

基本的にずっと無料で記事は公開します。 サポートは不要です。完全無料でお楽しみください。