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ブックレビュー

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読んだ本の感想を書いています。読む本を探すときなどの参考にしていただければと思います。
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#学問

『教養としての〇〇』が沢山出版されているけど結局「教養」ってなんですか?『教養の書』【読書メモ】

なぜ読んだ?東大OCWにある"生物意味論"の授業を聞いて好きになった戸田山和久先生の本。戸田山先生の『哲学入門』をちょっとだけ読んだ。この本『教養の書』は初め本屋で新刊として見かけ、その後大学の図書館でよく行くNDC002コーナーにあったので借りた。 基本情報タイトル:教養の書 著者:戸田山和久 感想各論p35 自分が学ぶことの人類にとっての意味。 文化遺伝子を残していくため。よい概念・理念・アイディアを生み出し、伝えていく、知的遺産の継承の担い手になる 文化遺伝子はド

これが人文学の魅力か!【「知の技法」入門】【読書メモ】

基本情報タイトル:「知の技法」入門 著者:小林康夫、大澤真幸 Amazonリンク↓ なぜ読んだ?図書館でNDC002のコーナーをまわっていたときに発見した本。対談形式で「知」について考えられる面白そうな本だと思い、借りた。 感想総論人文系の知の魅力がすごい伝わってきた。文系の大学2年生くらいが読むととても感動するかもしれない。 感想各論(読書メモ)一人の人の全集を読む 社会の仕組みの全体像を書いた本としての『資本論』→近代社会の全体を相対化 歴史的にも社会的にも一つ