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ブックレビュー

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読んだ本の感想を書いています。読む本を探すときなどの参考にしていただければと思います。
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#思考

思考形態を思考してみる 【『思考術』 読書メモ】

なぜ読んだ?図書館を歩き回るとき、いつも足を止めてしまうコーナーはないだろうか。私にとってそれは、NDC002番の棚である。日本十進分類法において、002は「知識・学問・学術」を表す。 002の棚には、いつもこの本が置いてある。堂々としたタイトルである。表紙も、黒地に白い明朝体のみとシンプル。 パラパラとめくってみると、自分の思考形態をメタ的に捉えるための材料が散りばめられていそうであった。思考について思考したい!そう思考して、貸し出しカウンターに向かった。 基本情報タイト

"思考本"の定番をブックレビュー【思考の整理学】

Q. なぜこの本を読んだ? A. 「思考すること」について書かれた本の中で、長く読み継がれている定番の本であるから。 基本情報タイトル:思考の整理学 (ちくま文庫) 著者:外山滋比古 出版社:筑摩書房 Amazonリンク 感想かつて、東大京大の書籍部において数年連続で「最も売れた本」となった本。「思考すること」について書かれた本の中で定番と言われる位置を占めている。 余談だが、瀧本哲史は『2020年6月30日にまたここで会おう』において、自分の書いた本が『思考の整理学』