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ブックレビュー

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読んだ本の感想を書いています。読む本を探すときなどの参考にしていただければと思います。
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2022年11月の記事一覧

『教養としての〇〇』が沢山出版されているけど結局「教養」ってなんですか?『教養の書』【読書メモ】

なぜ読んだ?東大OCWにある"生物意味論"の授業を聞いて好きになった戸田山和久先生の本。戸田山先生の『哲学入門』をちょっとだけ読んだ。この本『教養の書』は初め本屋で新刊として見かけ、その後大学の図書館でよく行くNDC002コーナーにあったので借りた。 基本情報タイトル:教養の書 著者:戸田山和久 感想各論p35 自分が学ぶことの人類にとっての意味。 文化遺伝子を残していくため。よい概念・理念・アイディアを生み出し、伝えていく、知的遺産の継承の担い手になる 文化遺伝子はド

思考形態を思考してみる 【『思考術』 読書メモ】

なぜ読んだ?図書館を歩き回るとき、いつも足を止めてしまうコーナーはないだろうか。私にとってそれは、NDC002番の棚である。日本十進分類法において、002は「知識・学問・学術」を表す。 002の棚には、いつもこの本が置いてある。堂々としたタイトルである。表紙も、黒地に白い明朝体のみとシンプル。 パラパラとめくってみると、自分の思考形態をメタ的に捉えるための材料が散りばめられていそうであった。思考について思考したい!そう思考して、貸し出しカウンターに向かった。 基本情報タイト