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睡眠時無呼吸症候群ってなんだ?

こんちには。
私は3年程前に睡眠時無呼吸症候群の診断を受けて、マウスピース治療をしてました。
症状がよくならなかったので、2024年2月に再度診察を受けたところ、重症の診断を受けて、現在はCPAP治療を受けています。
今回は睡眠時無呼吸症候群のこと、私が治療に至った経緯、治療してみてどうだったかについてお話ししたいと思います。

〇睡眠時無呼吸症候群について
10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸とされています。

無呼吸の数に応じて重症度が設定されており、AHI(一時間当たりの無呼吸の回数)が、
5~15    :軽度
15~30  :中等度
30~   :重度
とされています。

無呼吸時には当たり前ですが、血中の酸素濃度が下がります。
血中酸素濃度はSpO2で示されて、測る方法でメジャーなのは、コロナ禍の時によく見たこの機械(パルスオキシメーター)を指先につけて測る方法です。

パルスオキシメーター

ちなみに、私の再診断の時のAHIは80、最も低かったSpO2は70%でした。
お医者さんからも「AHI80ってことは、1時間のうち半分程度は息をしておらず、残りの半分は苦しくなって無理やり息してるだけ。よく生きてるなってレベルです。」と言われました。改めて考えると本当によく生きてるなって感じですよね。
また、SpO2は90%を切るとかなり息苦しく感じると言われます。検査キットを借りた際に、SpO2を測りながら息を止めてみました。どれだけ我慢してみても90%を切ることはできませんでした。ですので、70%は覚醒時には体験できませんでしたが、相当苦しい状態だと思われます。

無呼吸の治療法は大きく分けて3つあると言われていて、
①CPAP治療
鼻だけにかぶせるマスクをして、専用の機械から空気を送り込むことで潰れた気道を戻し呼吸できるようにするものでです。
今、最も有効とされている治療法ですが、見た目はかなり仰々しいです。私は幸い大きな抵抗感なく導入できましたが、鼻のマスクの違和感や風が送り込まれてくる違和感から、続けられない人も一定数いるそうです。
医療機関で診断を受ければ、保険適用で利用できます。私は月5千円ぐらいで利用させてもらってます。
健康系の動画を見てると、自由診療で受けているビジネスパーソンも多いみたいですね。
②マウスピース
下あごを出すような形のマウスピースをする治療法です。
あごを出させることで舌の落ち込みを防ぎ、気道を確保するものです。
私はCPAPを始める前に利用してました。
ほっぺたのお肉とかに当たって口内炎ができてしまったりして、使用感はあまりよくなかったです。一回作るのに1万円程度で、大体半年から9か月ぐらいで壊れて、買い換えてました。これは噛む力とかによると思うんで、あくまで私の場合です。
毎日口の中に入れてるので、洗っているとは言え衛生面が気になりましたね。
③外科手術
喉の奥の軟口蓋(のどちんこ)を焼く手術だったり、色々あるようです。
今、一番有効だと言われているのは、上下顎同時前進術と言われる手術で、上あごと下あごの両方を物理的に前に出す手術だそうです。
見た目に影響が出る場合もあり、その場合は見た目を整形する方法を取るそうですが、なかなか恐ろしいですよね。

睡眠時無呼吸の危険性や最新研究については、この動画が分かりやすいです。是非ご参考にしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=ztUX1yYMMA8


〇私の経験談
さて、では私のケースについてお話していきたいと思います。
一番最初にあった症状は、日中なんとなくボーっとする、仕事中考える力が弱まっている感じがする、と言ったものでした。
当初、原因が分からず、精神的なものかなにかと色々調べていたところ、睡眠時無呼吸の可能性に思い至り病院に行きました。

病院に行ってもそこでは診断されません。「無呼吸かもと思って来ました」と伝えると、絵のような診査キットを渡されて、家で着けて寝るよう言われます。
ちなみに、テープで顔に固定して寝るので、結構違和感あります。

簡易検査キット

検査の結果、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けたものの、CPAPが保険適用されるレベルではなく、マウスピース治療を勧められました。
マウスピースは上の項目でも書いたように、肉をはさんだり、衛生面が気になったり、今思えばあまり合ってなかったように思います。
それでも3年程続けました。

当初は改善したように感じていたのですが、症状が強く出だしました。日中の考える力の弱まりが以前よりも強くなった気がしました。加えて、日中の眠気・頭痛も出てきました。
仕事にも集中できず、かと言って帰ってくるとヘトヘトで活動もできない。お酒でも飲もうものなら、以前とは比べものにならないぐらいの眠気が襲ってくるようになりました。

無呼吸は治療しているから、他に原因があるのか?と思い、整体に通ったり、ストレス緩和の為にスーパー銭湯に通ったり、睡眠時間を延ばしてみたりとかなり色々やりましたが、一向に良くなりません。
非常につらい日々でした。

無呼吸検査をもう一度しようと思い検査をしたところ、重度と診断され、CPAP治療を勧められました。
正直、診断を受けた時は残念な気持ち1割ぐらい(CPAP治療は対症療法であり、基本的には一生続けないといけない)で、9割はほっとした気持ちでした。あれ程辛かった日々がやっと終わるのか、と思いました。

CPAP治療を始めたところ、効果覿面でした。初日から
・朝起きた時のすっきり感がすごい!
・日中こんな頭働いたっけ?
・なんか全然疲れない!
・やる気に満ち溢れてる!
って感じでした。
今で二か月弱ほど続けてますが、若干の違和感はありますし、見た目はすごい感じで寝てますが、もう手放せないと思ってます。

〇最後に
症状は人によって様々だと思いますし、治療結果も違うと思いますが、
日常に違和感を感じている人は是非とも一度検査してみることをお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群は命に係わる病気です。放置しておくとAHI20で5年生存率は84%、8年生存率は60%と予後が悪い病気です。
行くべきなことは分かってても、日常が忙しいと中々病院に行く気になりませんよね?私もそうでした。
でも、その日常の質が劇的に変わります。将来の生存確率がもしも変わらなかったとしても治療する価値があると思います。
もし、睡眠時無呼吸症候群が原因で日常に違和感が生まれてたんだとすれば、治療すれば人生が変わります。少しでも気になる方は病院に行ってみてください。
ではまた。

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