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Aidemyは "e-learning" という言葉を使うのをやめました

1."e-learning"ってなんだろう??

2022年、AidemyのSlackで、以下のようなbotを誕生させました。(その後、長々コメントあると色々不便なので、bot自体は簡素化)

アイデミーでは昔から 「e-learning」 という言葉を使って弊社のサービスを説明していました。 この言葉は2000年前後から登場した概念のようで、「オンラインで教育を受ける」というサービスを説明するには、非常に便利なキーワードです。

eラーニング(e-Learning / イーラーニング)とは学びを電子化したもの、つまり、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態のことです。主に学習管理システム(※ LMS:Learning Management System )を使用した学習を指します。

https://www.digital-knowledge.co.jp/el-knowledge/e-learning/

主力サービスの説明の方法で、我々自身のアイデンティティが決まると思っています。お客様のサービスへの解釈は強制できるものではないですが、私たちが正しく定義して発信することで、お客様がイメージするものと私たちが提供するサービスに乖離が生まれないようにしたいと思っています。

実は創業以来ずっと、e-learningと聞くと、少しだけ喉に骨が刺さったような気持ちになっていました。インターネット黎明期である21世紀初頭から「e-learning」という言葉が使われていた反動かもしれませんが、「インターネット上の学びの形」が洗練されていない時代のイメージがセットになっていると感じます。

そもそも、e-learningの"e"は、以下の単語の頭文字を取ったもののようです。

・electricity(電気)
・electron(電子)

私たちのサービスは「電気・電子」抜きに提供できませんが、「電気を使っているな〜」と感じる瞬間は少ないです。むしろ、オンライン・双方向性といったインターネットの特徴を最大限生かそうと試みており、「情報通信」技術のほうが密接に関係しています。

同様に、「E-XX」という言葉でいくつか思い当たるキーワードを考えてみました。

・EC(Eコマース)
・Eメール(Eメールアドレス)

ECは、言わなくはないと思いますが、最近耳にしなくなった言葉です。Amazonは自社サービスのことを「ショッピングサイト」と表現しており、楽天は「総合ショッピングモール」です。Eメールも同様に、最近は単に「メール/メアド」ということが多いでしょう。E-XXという言葉時代、あまり使われなくなったのはないでしょうか。

2."e-learning"の特徴は?

もちろん、e-learningの良さはたくさんあります。物理的な「場所」という制約を取り払って一定のリテラシー研修が実現できます。自宅でビデオコースを視聴し、教室で宿題(演習)を行う、「反転学習」という学習メソッドも注目されています。しかし、素晴らしいe-learningを提供している会社もある一方で、職場で受講するe-learningは、業務が忙しい中で受講するケースが多いこともありどうしても負のイメージが先行する教材が多いように感じます。一方通行の教材、再生速度を選べない動画、文字ばかりのスライド etc… 正直学習するのが苦になるような教材も見たことがあります。

Aidemy Businessは、DX/AI/IoT等のデジタル技術を中心として、最近注目されているweb3技術、カーボンニュートラルを始めとするGX (Green Transformation) 分野などの教材も広げています。もちろん、これらの注目技術は、今後世の中の常識として最低限必要なリテラシーとして要求される可能性が高い一方、まだ成功事例が少ない分野なので、 0 -> 1 で事例を作っていくようなリーダー人材も必要になってきます。

こうしたリーダー人材は、育成することが難しいですが、発掘することはできます。Aidemy Businessを使いながら、熱心に主体的に学習し、人材を発掘することもできるのです。我々は、あえてこうした「人材発掘」に目を向けたサービスの利用も奨励しており、こうした人材を発掘することで、デジタル技術等を通じて、組織の変革を引き起こす種を発見することができます。

3.Aidemy BusinessはオンラインDXラーニングへ!

Aidemy Businessは、「e-learning」の登場によって得られた便益を享受しつつ、変革を引き起こすリーダーを発掘する。こうしたサービスだと思いますし、さらにアップデートをしていきます。こうした背景から、我々は e-learning という言葉を使わず、「オンラインDXラーニング」と自社のサービスを表現することにしました。さらに、Modeloyという「DXプロジェクト伴走支援サービス」と併せて、全社まるごとDX推進パートナーになることを目指します。

4.おまけ

全社mtgの場でもある2Q Kickoff mtgで上記のプレゼンテーションをしたのですが、「主力サービスをどのように定義している?」クイズも盛り上がりました。

東進ハイスクールは学生時代に5年近くバイトしていた会社です。「映像授業ではない!」という考え方に非常に共感していました。夢・志の指導、確認テストや添削課題などの双方向型学習教材、高速学習システムなど、従来型の予備校業界では生まれなかったテクノロジー・システムに投資しており、「映像授業」と説明するには断面的すぎるように感じます。

APAホテルは、ビジネスマンの為に建てられたホテルではなく、ビジネスマンも1ユーザーとして、ファミリー層やレジャー用途でも利用いただける、ということを意図した言葉が「都市型ホテル」のようです。利用者がビジネスマンだけと囚われないような言葉のチョイスは非常に素敵だと思いました。

WeWorkは、シェアオフィス・コワーキングスペースだけでなく、従来型の煩わしい不動産契約の仕組みも無くし、管理の面でもフレキシブルに利用できる施設に目指した、というビジョンがこの言葉にあらわれていると思います。

アイデミーでは積極的に人材を募集しています

アイデミーでは積極的に人材を採用しています!DX/AI/ESGなどのテーマに特化し、「先端技術を、経済実装する。」をミッションとして活動する東大発のスタートアップです。アイデミーはデジタル推進変革パートナーとして、デジタル人材育成を通じた組織の土台づくり、システム・ソフトウェアの内製化支援を行っています。

2020年1月に8.3億円の資金調達を行い、ダイキン工業さん、古河電工さん、KDDIさん、テクノプロさん、といった日本を代表する企業さんと資本業務提携をしながら、社会変革に挑戦しています。全職種で積極採用中です!以下の採用情報の「私たちは仲間を探しています」もしくは「Wantedly」からぜひお声がけください!


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