それは、それは、たのしい毛玉とりぃ~
実は服がすき。
そんなにセンスが良いわけでもなく、すぐ食べものをこぼすから前側のどこかしらにいつもシミをつけてしまう。
そのシミに気づかずに洗濯して、乾いた後に気づいたりするのもいつものこと。
服を持ちすぎないようにって、減らそうとしてるんだけれど、どれもすき過ぎて減らせない。
襟の形や、袖のふくらみ、素材やデザイン、ブラウスのドレープ、麻の手触りに、アンデスの女性が編んでくれたであろうセーターは羊を着たみたいで質感がくるおしいほど、いとおしい。
そればっかり着ていたヘビロテの夏服を洗ってアイロンを掛けてていねいにしまう。
交代で秋冬物のコートやモコモコのニット類を出してくる。
シーズン終わりに洗ったけど、もう一度洗ったほうがよさそうで、おしゃれ着洗剤で洗って整え無印さんのレッドシダーハンガーに掛けた。
去年気に入って着ていた栗の木の妖精になれそうなニットにはうっすら毛玉ができている。
毛玉を取ろう。
だけど、とっておいたアメニティのT字カミソリでは無理そう。
この前買ったセリアの毛玉取り器を試してみる。
うぉ~取れる。
ひたすら無心で毛玉取りぃ~。
たまらなく楽しい。
この分の時間を仕事にできて、収入になったらどんなにいいだろう。
そんなことも思うけど、いまの私にはきっとそれは必要なくて、自分が着る服のためだけに無心に毛玉取りをする時間が大事なのかもしれない。
自分のためにつかう時間って誰にも褒められないし、なんにもならないただの自己満足。
だけど、それは私を愛しむ時間なんだとおもう。
私がずっとできてこなかったことと時間を私につかう。
noteのスキの数を求めて押されたスキ(きっと読まれてないままスキを押されてスキのお返しが目的なんだろうなっていうスキ)のお返しに律儀にスキを押し返すことに必死になって神経すり減らしてた。
なのにここ最近、フラットな気持でただ見つめている。
申し訳ないけど、返す気力が湧かないし、
できる時にしか返せない。
ずっとつかっていた時間をひたすら毛玉取りにあてている。
窓の外からキンモクセイのあまい匂いが漂ってくる。この匂いが続いているあいだに毛玉取り終えるかな。
おばあちゃんになったイヌは私の背中でいびきをかいて寝ている。
陽だまりを見つめながら100円の毛玉取り器をすべらせる作業は、やっぱり尊い。
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