4/7 福島10R やまびこS 予想

 推し馬ルクルトが、4/7 福島10R やまびこS に出走確定しています。
果たして勝つ可能性はどれほどか。。




■前回までのあらすじ

 ルクルトの現在までのダート戦績から特徴と好走条件を考えていたAKHR、、前回の記事の最後に記載されていたフルーツラインカップ理論とは果たして、、!

砂被りは問題ない(内枠はこなせる)
上がりのかかる「タフな」良馬場。スピード重視になる重馬場は向かない
全体時計でも高速馬場ではないこと。
・差しが決まるややハイペース戦(自身は道中ゆっくりマイペースでの追走必要だが、ある程度は流れてほしい。中山1,200mならテン33秒台後半くらい)。
・急坂はなんとかこなせるので、展開が向くのは中山阪神。ほかはちょっと厳しい。特に京都ダート1,200mはクソ。
・超絶的なキングマンボ馬場

■ルクルトの特徴・好走条件(ダート)

■フルーツラインカップ理論

 フルーツラインカップ理論とは、『上級条件の福島ダート1,150m戦において1枠か2枠に入った差し馬が高確率で馬券内に絡む理論』のことです。

フルーツラインカップ(2023)
フルーツラインカップ(2021,2022)
フルーツラインカップ(2013,2014)
『有利な馬がすぐわかる 競馬場コース事典』より

 フルーツラインカップは2003年~2023年の間の内、2005年~2014年、2021年~2023年までが毎年11月の福島ダート1,150mで施行されています。上記は一部を抜粋したものですが、パッと見ても白、黒、そして桃が目立ちますね。AKHRはTARGETなどの予想支援ソフトを使ったことがないのですが、netkeibaの過去レース検索すると2005年~2012年でもその一端は感じられました。この傾向は偶然ではなく理由があるのです。立川優馬氏がご自身の提唱するレース質マトリックスでその理由について解説されていました。ちょうど1枚目に挙げた2023年には②オンザダブル、①ナンヨープランタンがそれぞれ人気薄で激走。

POINT
【1】福島ダート1,150mは1,000m質になるため、圧倒的にテンの速い馬が有利
 ・距離としては1,200mに近いがレース質は1,000mに近く、先行有利が顕著
 ・芝発走のため、外枠からのほうが先行しやすい
 ・テンの速度重視で、逃げ馬の外枠や周辺枠が恵まれやすい
【2】芝発走のため普段は外枠先行有利で脱落戦になるが、時計が速すぎると外枠差し勢は物理的に間に合わない
 ・1,000m質のレースでは、出して行ったっきりのテンのスピード勝負になって必然的に時計は速くなる≒ラチ沿いピッタリをロスなく走らないと間に合わないというケースが生じることに。特に、以下のような条件で起こりやすい。

 ・先行馬が多い(できれば内枠に先行馬が入っている内枠主導が理想)
 ・決着時計が速くなる上級条件(数少ないのでねらい撃ちやすい)
 ・決着時計が速くなる含水率の高い馬場(不良などまで行くと前が残るので適度に)

【3】福島ダート1,150mで上級条件×ハイペース×含水率高い馬場=1,2枠の差しが届く
 ・直線では馬群がばらけて、道中内ラチ沿いを通した差し馬しか間に合わない。

 下級条件では外枠先行有利が顕著なコースだけに、特定の条件が揃った上級条件では内枠差し馬が台頭するのが面白いところ。


■ 2024/4/7 福島10R やまびこS 3勝C ダート1,150m

やまびこS 出馬表(スマート出馬表より)

【レース展開】

 まずは前走4角までで3番手がある馬を確認。②アドヴァイス、⑥エイシンフェンサー、⑦ユウグロスファクタ、①ナックドロップス、④オーガスタスカイ、⑫クロデメニルの6頭です(6/16=37.5%)。微妙なラインですが、⑪フィーカや⑮タイセイブリリオも先行好位から勝ち上がってきています。また、②⑥⑦①④の内枠勢のテンが比較的速く、内枠主導の隊列に、外枠から⑫⑪⑮が絡んでいけばペースが流れる可能性は十分ありそうです。
 ということで、想定レース質は【内枠・差し・短縮・ハイペース】です。ルクルトは4枠⑧番に決まりました。フルーツラインカップ理論にはハマっていません、、が、ギリギリこの枠の並びであればスタート後内に入れることはできそうです。できれば⑤メイショウクリフトや③ナンヨープランタンの枠が欲しかったですが。実際に③は理論例にまたまたハマっているわけで、ここは理論と同じ競馬をするだけでしょう。

【ルクルト】

好材料が2つあります。
 1つ目は、前走の中山重馬場経験でいつもよりテンに速く追走したことです。外差しが間に合わず内差しといっても、あまりに深い位置からは届かないでしょう。スタート後下り坂の中山ダート1,200mの重馬場→スタート後緩い上りの福島ダート1,150mの臨戦過程は悪くないと思います。
 2つ目は、ダート短距離で期待値の高い石橋脩騎手への乗り替わりです。実際、(勝率12%/連対率27%/複勝率31%/単勝回収率212%/複勝回収率166%)とこのコースで好成績を記録しています。近年あまり活躍の声が聞かれませんが、タガノビューティーとのコンビはお馴染みでしょう。一応、、しっかり追える騎手であるとの認識をAKHRは持っております。

やまびこS 騎手成績ページ(スマート出馬表より)

【印】

 ◎③ナンヨープランタン(このコース適性高く、今回も好枠)
 ○⑧ルクルト(もう少し内目なら。前半マイペースで後半差し脚どこまで)
 ▲⑮タイセイブリリオ(外枠から内枠先行馬をみつつ好位取れそう)
 △⑫クロデメニル(⑮についていくかたちで。永島騎手好成績。)

【買い目】

 単勝:③、⑧(2通り)
 馬連:③⑧⑮BOX(3通り)
 ワイド:③-⑧⑮⑫(3通り)
 3連単:③⑧⑮→③⑧⑮⑫→③⑧⑮⑫(18通り)

 馬券的には、内差しの③⑧から、相手に外枠先行の⑮⑫で組むのがよいのかなぁと思いますが。

 がんばれ、ルクルト!


■結果

やまびこS 騎手レース結果(スマート出馬表より)

ルクルト、見事3着に好走!!

レースラップ:9.3-10.8-11.1-11.8-12.3-12.9 1:08.2
テン:2.5F 31.2 / 上がり:4F 48.1 -3F 37.0
ルクルトラップ:32.6-35.8 1:08.4
騎手:石橋騎手(4枠8番 10番人気3着)

 ルクルトはいつものように後方待機策です。石橋騎手はスタート後からすぐに内に入れてくれました。ロスなく内目経済コースを通して直線勝負に賭けます。インの空いたところをブレーキなくしっかり伸びて上がり3F最速タイの35.8で3着でした。4枠8番から、想定していた競馬をしてもらえて嬉しかったです。吉村圭司厩舎関係者さま、石橋騎手、ありがとうございました。この日はキングマンボ系が好走傾向にあり、その影響も多分にあったことでしょう。。偉大なる血筋キングマンボ。

1着は最内から好スタートを切った①ナックドロップス。母父サンデーサイレンスのザファクター産駒で、ここは血統的には買い条件にドンピシャでした。ただ、当日このコース相性の悪い丹内騎手への乗り替わりと、フルーツラインカップ理論的には1枠の差し馬重視のため、相手としては消してしまいました。最内枠から出し切られるとは、、。

ザファクター産駒 買い条件(亀谷敬正の競馬血統辞典)

また、⑩ミラバーグマンは道中ルクルトと同じ位置から直線外に出して2着。同タイムとはいえこのレースでの末脚は外を通した分ルクルトを上回っていたでしょう。さすがダート短距離の名血のサウスヴィグラスですね。前走の阪神ダート1,200mでは外枠から好発を決めて、道中いい感じに進めていましたが直線で失速。その原因はわかりませんが、ここでは短縮ローテで差しに回るのがピタリはまった形でした。

サウスヴィグラス産駒 買い条件(亀谷敬正の競馬血統辞典)

外枠の先行勢は⑯ラインガルーダの斜行の影響もあってスムーズさを欠いてしまった感じ。③ナンヨープランタンはルクルトの少し前でいい感じに進めていたと思うのですが、末脚不発でした。ルクルトとの馬連ワイドはしっかり買っておりましたが。

芝にしてもダートにしても福島コース巧者のイメージができあがりつつあるルクルト笑。これからも応援します! おつかれさま。

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