9/3 小倉11R テレQ杯を考える

 推し馬ルクルトが9/3の小倉11R テレQ杯に出走確定しています。
果たして勝つ可能性はどれほどか。。

9/3 小倉11R テレQ杯 3勝C 芝1,200m

テレQ杯 登録馬 スマート出馬表より

出走馬短評(独断と偏見による)

 まずはルクルト以外の出走各馬の短評を、思い切り主観で書いてみようと思います。馬名、想定騎手、小倉芝1,200成績と、ハンデ戦なので前走からの斤量変化を最初に書いています。

アールラプチャー(逃げ) 竹之下 小倉芝1,200m(1,0,0,2)55㎏→53㎏
 前走芦屋川S(阪神芝1,200m)では前後半33.5-34.5のハイペースを逃げてちょうど直線急坂で失速し1.0秒差の14着。速い持ち時計がなく、近2走は大敗だが、コース相性の良いミッキーアイル産駒である点は大いに魅力。

エレヴァート(差し) 角田河 小倉芝1,200m(1,1,0,5)55㎏→52㎏
 前走TUF杯(福島芝1,200m)では前後半34.0-34.0のイーブンラップ前残りの競馬で外から差すも0.5秒差の4着まで。3勝Cの壁が厚く善戦はするもののこれといった決め手がない印象を受ける。

オルダージュ(先行) 藤懸 小倉芝1,200m(0,0,1,4)57㎏→54㎏
 前走別府S組。やや前傾の33.5-33.8ラップで3番枠から好スタートを切って粘り込みを図る競馬で0.5秒差6着。今回斤量が-3㎏の54㎏でテンの速度では侮れない1頭。

クリノアリエル(追い込み) 酒井 小倉芝1,200m(1,0,1,7)55㎏→52㎏
 前走別府S組。内枠の差し馬としては苦しい展開で0.7秒差9着。出遅れ癖があり、3走前の下関Sを除いて着順ほど大きく負けていないものの、まずは外枠に入ることが必須条件か。

クリノマジン(先行) 小沢 小倉芝1,200m(1,0,0,0)54㎏→54㎏
 唯一の3歳馬。福島、中京、小倉の芝1,200mを目下3連勝中と勢いがある。前走戸畑特別では32.8-34.3の前傾ラップを少し離れた2番手から好位差しての1着。高速時計にも対応してみせた。ここもそのレースセンスを発揮できれば。

グッドマックス(差し) 森裕 小倉芝1,200m(0,0,1,0)55㎏→53㎏
 前走別府S組。前々走ダート経験がプラスとなったかは定かではないが、初の小倉芝1,200mで激走し0.1秒差3着。今回も同様の競馬なら期待したい1頭(余談だが2021年の長篠Sでこの馬に3着を割られて3連単を逃したことがある。大事だから何度も書く笑)。

グランレイ(先行~差し) 松山 小倉芝1,200m(1,2,1,1)57㎏→56㎏
 前走別府S組。「近走さえないが2019年の朝日杯FSで3着激走した実績がある」と書いてみたら、外から上がり2位の33.3の脚で激走2着。阪神芝1,400mで先行しての距離短縮ローテが良かったのか、、同距離ローテとなる今回も期待はできそう。斤量は前走と比較して-1㎏だが、トップハンデ56㎏が他馬比較でどれほど影響があるかがポイントになりそう。

シホノレジーナ(差し) 今村 小倉芝1,200m(0,0,0,1)52㎏→52㎏
 ダート短距離~マイルでは先行できるが、芝では行き脚つかずといった印象で、近走成績からも大駆けは期待しづらい。

ショウナンアリアナ(差し) 西村淳 小倉芝1,200m(0,0,0,0)55㎏→52㎏
 これまで37戦のキャリアだが、Frankel産駒ゆえかローカル開催時は函館・札幌競馬の実績が多く、小倉コースは今回が初めて。近走は2桁着順が目立ち一変は厳しい。

セルフィー(差し) 松若 小倉芝1,200m(0,0,0,0)52㎏→52㎏
 近走は芝1,400mを中心に使われていて、前走の新潟日報賞ではテン3F32.8のハイペースを11番手前後の追走(おそらく34秒半ばくらいかと思う)。小倉は初めてで、高速馬場の場合には距離短縮ローテでの追走負けの懸念がある。

タツリュウオー(差し) 山田 小倉芝1,200m(0,0,0,4)55㎏→52㎏
 函館芝1,200mを2連勝しての臨戦。とはいうものの前走湯の川温泉特別は35.3-37.4と、かなり時計のかかる特殊な馬場だったことは注意。小倉では良績はないものの、1勝Cで33.1-34.7の流れを追い込んで5着したことがある。

ダノンシティ(差し) 北村友 小倉芝1,200m(2,2,2,4)57㎏→56㎏
 前走別府S組。前走は大外12番枠からまさかの道中内目追走で末脚不発となり0.6秒差8着。小倉芝1,200m自体は悪くない条件。別府Sでは「ある程度の好位置がとれ、差し脚も安定しているので軸候補の1頭」の見立てから当日は本命評価としたが、ハンデ戦の今回はかなり悩ましい。

ビアイ(逃げ) 川須 小倉芝1,200m(1,0,0,8)53㎏→53㎏
 毎回ハナ候補の馬で、戦績からは行き切ってしまうとオーバーペースで大敗、全体時計がかかるようなら残せる可能性ありといった感じの馬に読み取れる。メイショウボーラー産駒らしく重い馬場の方が向くタイプ。テレQ杯は3年連続での出走。

フォイアーロート(先行) 坂井 小倉芝1,200m(2,0,0,1)57㎏→54㎏
 近走着順ほど大きく負けてはおらず、小倉芝1,200mも2勝を挙げ一見好相性に映るが、1:10秒台決着とかなり時計のかかるレースでのもの。よほどの馬場・展開の助けが必要か。

メイショウハナモリ(逃げ) 荻野極 小倉芝1,200m(0,0,0,0)53㎏→53㎏
 4走前までダート短距離で出てきた際には必ずハイペース想定されるほどのレースクラッシャー。近2走でも積極策だが足が上がってしまい大敗。ダート中心で小倉芝1,200mの舞台は初めてで、この馬にとっては前走新潟日報賞のハイペース逃げからの距離短縮はプラスではあると思う。

メメントモリ(先行) 和田竜 小倉芝1,200m(3,0,1,8)55㎏→52㎏
 前走別府S組。3-5番手で好位追走するも足が上がっての0.6秒差7着。短距離を中心に使われ、登録馬の中では最多12回の出走歴がある。小倉コースでの3勝はすべて1:08秒以上で、高速馬場決着では苦しい。時計がかかる展開で、ハンデ差を活かして自分のペースで走れれば。

ロジーナ(差し) 団野 小倉芝1,200m(1,0,0,3)54㎏→54㎏
 前走佐世保Sでは33.1-34.0の流れを後方より6番手からで差して届かずの結果。内目前目有利の展開で敗戦やむなしだが、やはりこの馬も展開の助けが必要な馬。内も突ける馬だが、外枠の方が良いはず。


馬場傾向について

 続いては馬場傾向について。立川サロンでの回顧も参考に。8/27,28の芝1,200mの1~3着馬の分布は次の通り。

8/27 小倉芝1,200m
8/28 小倉芝1,200m

 8/27,28では4レース行われ、頭数は揃わなかったこともあり、あまり参考にならないものの、1.土曜→日曜で差し馬が台頭していること、2.追走力が問われる舞台で距離短縮の先行馬(持続力強化)が走っている(図の▼)ことから、時計のかかるタフな馬場になっているのは間違いないかと。9/3は12レース中8レースが芝で、テレQ杯まで7レース消化されることや、雨予報(これは当日に精査が必要ですが)からも、少なくとも高速馬場にはならないとみてよいのかなと思います。
 立川さんからは「ルクルトに向く馬場かと言われると難しいが、ルクルトでも間に合う馬場になっているとは思う。前回の馬場で0.2秒差まで差してこれるのであればチャンスはある。ただ内空け馬場となって大外をブン回されると間に合わない。5,6,7枠を引いてタイトなラインを追ってこれば」との見解がありました。私もそう思います(ドンッ!
 
しかしそこは魔境小倉。。一筋縄でいかないのが魔境たる由縁。上記のような馬場であることが分かっていても、騎手心理などの様々な要因でレース質が大きく左右され、内空け馬場の、それこそどの馬が来てもおかしくないギャンブル馬場と化するのです。当日の3,4コーナーの状況はかなり注意したいですね。内空け馬場については、立川さんが非常にわかりやすくテキスト化しているので、下記を是非ご参考に。北九州記念とキーンランドカップの映像と合わせてみるとさらにヨシ!

参考:◆内空け馬場が成功する条件


展開の予想(9/3AM追記予定)

芝の状態について
3コーナー
4コーナー
正面直線

 逃げ・先行想定馬は③ビアイ、⑦メイショウハナモリ、⑨オルダージュ、⑩クリノマジン、⑬タツリュウオー、⑮アールラプチャー、⑰メメントモリあたり。⑤フォイアーロートも坂井騎手騎乗で先行の可能性がある。全体の1/3~半数を占めるのでハイペースでの想定で良いと思う。⑦⑨は前目でこその馬。タフな馬場で直線では外差し馬に展開利が見込めそう。内ラチから3,4頭目までの馬場が悪く、内空け馬場の懸念があるが(内空け馬は⑩クリノマジンの想定で自在性も見込めるタイプ)、メインまでの7レースで芝状態はさらに悪化するだろう。基本的には内枠の差し馬は軽視する。


今回のルクルトについて(9/3AM追記予定)

 さて、いよいよルクルトの分析です。

上がりのかかる「タフな」内荒れ馬場スパイラルコーナーのコース(先行馬は全部脚が止まる、開催最終盤)
全体時計でも高速馬場ではないこと
前崩れが確実となるハイペース(多頭数で、先行馬も多い必要あり)
中~外枠発走(結局最後は外から差すため)+外枠主導の隊列(馬群が凝縮しやすく、外枠の差し馬は位置がとりやすくなる)
テンでの追走力が求められないコース(ルクルトには追走力がないため、余力のある先行馬や好位差し馬と、直線だけで前半の差を埋めきれない)
⑥鞍上が主戦である斎藤新騎手(手の内に入れている感がある)

競走馬ルクルトについて考える

 正直、かなり恵まれた方だと思います。③④は該当しそうですし、①②もメインの頃には近づきそうな条件です。意外に重要なのが⑤の「テンでの追走力」なのですが、今回は前走が同舞台であったことに加え、テンの速度に影響のある斤量が-3㎏の54㎏という点。少なくとも前走の34.3より少し早目で中団やや後方12,13番手あたりで進められそう。
 気になるのは、前回調教は抜群に良かったようなのでその状態キープできているかと、初騎乗となる鞍上・富田暁騎手。付け焼刃ですが騎手分析のTAROさんによると「伸びシロ大の差せる若手」のようで、ノンビリ後方待機されても困るのですが、騎手タイプとしては斎藤新騎手に通じる感があります。ただ先週制裁を受けているのは気がかり。。


印・買い目(9/3 14:00くらいに追記予定)

好走血統 種牡馬
好走血統 種牡馬2

◎⑭ルクルト
○⑩クリノマジン
▲⑨オルダージュ
▲⑰メメントモリ
△③ビアイ
△⑤フォイアーロート
△⑧セルフィー
△⑩クリノマジン
△⑮アールラプチャー
△⑯ロジーナ
△⑱ダノンシティ

単勝:⑭5,200円
複勝:⑭10,000円
馬単:⑭→⑩⑨⑰③⑤⑧⑮⑯⑰⑱ 各200円 1,800円
馬連:⑭-⑩⑨⑰ 各300円 900円
馬連:⑭-⑩ 1,000円
3連複:⑭-⑩⑨⑰-⑩⑨⑰③⑤⑧⑮⑯⑱ 各100円 2,100円

 かなり悩みましたが、手広く。本当は単勝もっと勝負したかったが魔境小倉では恐怖のイン突きも十分あり得る。外から好位を進めた馬を⑭ルクルトが差し切って欲しい。外枠の好位先行組はケアが必要か。特に、血統的には⑰メメントモリは侮れない。

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