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美術部に誘ってくれたのは、何となく耳が尖っていて、いつも頭にくせ毛が立っている奴だった。 「君、何読んでるの?」 学校の近くにある本屋で漫画を立ち読みしていると、耳の尖ったそいつが覗き込んできた。 「ああ、ブラック・ジャックか。僕、全巻持ってるから貸してあげるよ」 いきなり話し掛けられて、私は何と答えていいか分からず、あたふたしながらその場を立ち去ってしまった。 次の日、学校の昼休みに弁当を食べていると、昨日本屋で会ったそいつが教室にやってきて、大きなバッグを私の