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男女の小説

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「男女」のやり取りがメインになっていたり、印象的だったりする話。
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#思い出

【短編】 恋と妖精とスチールウール

 僕は恋に落ちた。  なぜなら彼女の足が地面から離れて、ふわふわと浮かんでいたから。 「あの、話があるんだけど」  僕はそう話しかけるのだけど、彼女はいつもふわふわ漂っているので捕まえるのが大変なのだ。 「ちょっと、足をつかむのはやめてよ!」 「ごめん。でも君はいつもふわふわしてるし、同じクラスにいてもまとに話すことができないから」  僕が手を放すと、彼女は不機嫌な顔でふわふわ浮かびながら溜息をついた。 「わたしは妖精の血を引いているから、いつもふわふわしているしかないの」