たゆたえども沈まず
表題は、パリの紋章に刻まれている標語だ。帆いっぱいに風を受ける船が描かれ、ラテン語でFluctuat nec mergiturと記されている。これを訳して、たゆたえども沈まずという。ここでの「たゆたう」は漂うことを指す。
フランスは運河の国、と聞いたことがある。吹き荒れる風に晒され、揺らぎ、漂うばかりであっても決して沈みはしない。そんな船乗り達の心意気もあるだろうし、かの国の歴史を思えばなるほどと思う標語だ。調べてみると由来はフランス革命より古く、16世紀からという。
この言