プログラムノート(ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第2番、第5番)
ベートーヴェンはピアノ三重奏曲というジャンルにおいて革命をおこした作曲家といえる。
ベートーヴェンより先に生まれながら同じ時代の古典派に分類される、ハイドンやモーツァルトもピアノ三重奏曲を多数書いている。しかしそれは『ヴァイオリンとチェロの伴奏付きピアノソナタ』と言う認識の作風で、あくまでピアノが主役であった。さらに、音楽愛好家がサロンや家庭で演奏するための娯楽的な意味合いが強かった。
同じ室内楽でも弦楽四重奏は芸術性の高いジャンルとされており、それを作品1としてデビュー