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待機児童数、高止まり <名護市議会2023年12月定例会>

 令和5年10月1日時点の待機児童数は89名で、昨年10月1日時点の84名より微増となりました。年齢別では、0歳児39名、1歳児41名、2歳児4名、3歳児4名、4歳児1名となっています。まだ待機児童の解消の兆しは見られません。


年々減少する保育所の利用児童数

 市の子ども家庭部によると、令和5年4月時点で市内の保育所の認可定員3459名に対し、利用児童数3078名、入所率89%に留まっています。4年前の平成31年4月時点では、認可定員3299名に対し、利用児童数3199名、入所率97%でした。保育所の数を増やして認可定員を増やしても、保育士不足により、実際に入所できる児童は逆に年々減っている事が分かります。

市内初の保育士養成施設の開校

 令和6年4月に保育士養成施設である小田原短期大学名護スクールが開校予定です。これにより、保育士資格の取得が市内で可能となりました。
 それに伴い、優秀な学生が誰でも通学できるよう、在学者の授業料の負担軽減について市に補助制度の創設を求めました。同時に、既存の県の補助制度を当校の在学者へ適用する事を求めるため、県知事宛の意見書、及び県議会宛の決議も、全会一致で採択されました。

こども家庭庁「こども未来戦略(案)」より

保育士の配置基準の見直し

 現在の保育士の配置基準は保育士の負担が大きく、保育士不足の要因の1つとして市当局も認識しています。国に対して配置基準の見直しを求める事を、市として全国市長会や九州市長会などを通して提言する予定です。議会としても、保育士の処遇改善と併せて、引き続き求めてまいります。

(あけみお新報編集委員)


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