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桂ざこばさん追悼

 一昨日は体調不良でゴロゴロしていたのだけど、昨日はMBS毎日放送で放映される、桂ざこばさんの追悼番組を観るために、ゴロゴロしてしまった。録画機器が故障してしまったので、観たい番組は、リアタイで観るしかないのだ。

 なんか、いろいろ思い出して、切なかったけど、やっぱり笑っちゃったな。ざこばさんのことは、朝丸さん時代から大好きだったし。というか、私世代で関西在住なら、20世紀、おおむね脳内は「朝丸」と「べかこ」(現:桂南光さん)で占められてたんじゃないかなとさえ思う(笑)。

 桂ざこば一門会に行ったことがある。お弟子さんたちの噺の前に、ざこば師匠を囲んでの座談会みたいなのが舞台上で行われて、ざこば師匠があるお弟子さんに、

「今日は、何演んねん?」

 と問うた。

「はい、手水廻しを・・・」

 と答えた瞬間、

「ああ! あの、頭グルングルン回すやつな!!」

「ちょ、師匠! サゲ言わんといてくださいよー!!(泣)」

 などというやりとりだけで、もう爆笑してしまった。そのお弟子さんは気の毒かな、とも思ったけど、おそらく、桂ざこば一門会に足を運ぶようなお客さんは、手水廻しのサゲくらいは心得ておられると思うので(me too.笑)無問題だったし、純粋に面白い会だったと記憶している。

 ざこばさんが作られた、動楽亭にもお邪魔させていただいた。こじんまりとしてるけど、それゆえ笑いがギュッと濃縮されるような、素敵な小屋だった。

 落語会終了後、近所を散策していたら、1000円札を980円で販売している方に遭遇した。なんというか、こんなところまで、さすが、ざこばさんだわ! と感動したのを覚えている。いや、ざこばさんが経営してるわけではないんだけどさ(危)。

 ご冥福をお祈りせずとも、絶対に今、お幸せな状態でおられるんだろな、と思わせてくださるのが、まずすごいよなって思える、桂ざこばさん。

 一応、お祈りはするけど、ぶっちゃけ何が必要ですか? 焼酎ですか、タバコですか?

 もしも答えが聞こえたら、すぐにお供えいたします、と思わせてくれるような稀有な芸人さんでした。

 この時代に生きて下さって、笑わせてくださって、本当にありがとうございました。

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