お若いかた、カマンベール風味の果物は好きですか?
「あっこれ、私が好きなバナナなんだよね」
フィリピンの人が、そういって買ったばかりのバナナを渡してくれました。日本で見るものより少し小ぶりです。
フィリピンにバナナは20種類以上
味はほのかに甘酸っぱくて、たしかにおいしい!3本もぱくぱく食べちゃいました。
「フィリピンにはバナナが30種類近くあるらしい」。そう聞いてへえーと驚きました。ネットなどで見ると、20種類以上あるといわれているようです。それぞれ名前もあるみたい。
サバというカクカクした形のバナナは主に料理用。
ゆでて食べる料理用バナナを買ってみました。10分ぐらいゆでると聞いたのですが、お鍋のお湯の色がだんだん赤茶色になってきます。
ゆでたバナナはバナナというより、ねっとりしたおいもみたいでおいしいです。
日本のバナナは大半をフィリピンから輸入していると思いますが、キャベンディッシュ種がほとんど。フィリピンには私たちの知らないバナナがたーくさんあるのだと思うと、奥深いですね。
カマンベール風味の果物
バナナ以外にもいろんな果物があります。味を表現しにくい、と私が思うものを二つ挙げるならば。
サントールは、名前も味もどこかさわやかな感じもするけど、なんだかカマンベールチーズのにおいがして歯にはさまる果物。(味と関係ないけど…)。
それから、チコ。
これは干し柿とお芋さんを合わせて、梨を一切れだけ足した感じです。うちのお母さんが好きそう。
においは特にしません。
伝わってますか?
くさいの王様?
「くさい」とよくいわれる果物といえば、ドリアンでしょうか。私は大好きで、この香りをくさいと思ったことはありません。
スーパーで数切れパックされていたのを見つけ、レジに並んでいたら、うしろにきた女性のお客さんが、「なに、なんだろう…ドリアン?どこかな」ときょろきょろ探しています。ばれた!
「すみません、私が持ってます」といったら、
「いえいえ、いいにおいだなあと思ったんですよ」と言ってくれました。ドリアンが好きな人は、このにおいがすると、なんかそわそわしてしまうのです。くせになる、コーヒーみたいに中毒性がある果物だと、私はにらんでいます。
ドリアンは体を温める果物といわれますが、甘くてクリーミーで、私はエネルギーが満ちてくる気がします。
パパイヤもくさい?
バンコクでは地下鉄やホテルで「ドリアン持ち込み禁止!」と書いてあるのを見かけます。フィリピン、マニラでは少なくともそういう表示は見かけません。
においに対する感覚も、国や人によって違いますよね。
おいしいバナナの種類を教えてくれた人によれば、このかたの家族では、大学生や高校生の若い子どもたちは、においがする果物を食べたがらないそうです。「パパイヤも食べないよ」。えー、そんなにベーシックな果物まで。それほどにおいがするかなあと思うんですが。香りがつよいジャックフルーツもだめなんだろうな。
においのしないドリアンの開発について、タイで取材したことがあります。私はあの香りこそドリアンを食べる楽しみだと思いますが、世代やライフスタイルによっても、嗜好は変わってきているのでしょうね。
ファブリーズの時代め…。
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