この世はスカッとジャパン
私がスカッとジャパンと呼んでいるジャンル、ちゃんと「ざまぁもの」という正式名称があるらしい。最近知った。勧善懲悪、素晴らしいですね。スカッとジャパンはあんまり観ていなかった。母と観ていたとき、悪役に感情移入してしまい、「この人は病気なんだよ、スカッとしてる場合じゃない、病院に行くように勧めてあげなきゃ、こんなん意味無い、今スカッとしたって直らんよ、病気よこの人」と言い続けていたら「スズエ、これはTVよ」とたしなめられた。いい大人なのに。そして普通に考えて、被害者が加害者に病院を勧める筋合いもないな。
スカッとジャパンはともかく、ざまぁものは最近よく読む。悪い事をした愚かな人間がきっちりやり返される。自業自得による自滅だったり復讐されたりパターンは色々だけど。スカッとジャパンだし水戸黄門でもあるな。パターンは色々、筋は決まっている。上手な人(というか私の好みの話を書く人)は被害者の話をあまり出さない。とにかく、加害者が堕ちていく様を丁寧に書く。被害者については他国の王子様と結婚しその賢さ美しさで幸せになりましたとさ!だけで済ませる。ざまぁもので見たいのは愚かな悪人が堕ちていく姿なのだ。善人、被害者が幸せになる姿はおまけだ。
それにしても世の中の人はみんなスカッとジャパンが好きなのかな。昔からある2chのコピペとかまとめサイトとか、わりとスカッとジャパンだ。酷いイタズラをするこどもを叱りつけて泣かせるお姉さんとか、酷い姑に仕返しをするお嫁さんとか。一時期インスタで流行っていた(今もかな?)サレ妻ものもそうだ。酷い夫とその不倫相手が正妻に制裁される。実話なのでスッキリしたオチはないです。という追記を見ると誇張でいいからスカッとさせてよォと思ってしまう。
これってもしかして、世の中がスカッとジャパンではないからなの?お話の中でだけは勧善懲悪であってほしいという……
世の中スカッとジャパンであってほしいが、多分私はざまぁされる側だと思う……
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