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「行雲流水」

あけぼの事務所通信 Vol.6

1.庭の木が枯れてしまって感じたこと

昨年の夏、猛暑だったせいか、ハナカイドウの木の葉っぱがすべて突然枯れてしまいました。20年近く前に苗木を買って庭に植えたところ、毎年毎年春に桜のような花が咲き、子供達の入園式、入学式の写真の背景をいつも飾ってくれていた木でした。秋の終わりに何本かの枝を切り落とし、状況を確認しました。枝の中が空洞になってしまったものもありました。春に少しでも芽が出ればと一縷の望みを託し、幹から切り倒すことはしませんでした。
いつもいつも決まってあったものが、突然なくなってしまうと、例え些細なものであっても、寂しく感じてしまう自分がいます。執着心があり、人間的にまだまだだなぁと思います。
そんな時ちょうど「行雲流水」(こううんりゅうすい)という言葉をたまたま新聞で目にして、意味を調べて見ると『空を行く雲と流れる水。一点の執着なく、物に応じ事に従って行動すること。自由に気ままに、何ものにもとらわれないこと。』とありました。なんとなく、その時の自分に必要な言葉を見つけたような気がしました。

2.失敗から学ぶこと

自ら進んで故意に失敗をする人はないと思いますが、ミスは少なからず発生するものです。私もとある金曜日の帰り際、業務ミスに気づいてしまいました。そんな時皆さんはどのような心持ちでしょうか?
「出来れば隠してしまいたい!」、「恥ずかしくて逃げたい!」「自分のせいじゃない!」「大変な事になった…どうしよう」など自分の頭の中でぐるぐるとマイナスイメージが充満してしまうことはないでしょうか?
私は人間が出来ていないのでぐるぐる嫌な方向に考え嫌な気持ちのまま週末を過ごしてしまいました。あれこれ考えた末、すぐさま失敗を認め、上司や関係者に報告を行い、自らの非をお詫びして、本来あるべき正しい処理をするということが一番という結論に至り、月曜日の朝一番からそのように行動しました。(過去何度もミスをしているので本来ならばすぐその結論に至らなければならないのですが…)
これも、一点の執着なく、物に応じ事に従って行動する「行雲流水」の精神で行けばよかったと反省してしまいました。しかし、なぜ人間は何度も同じ過ちをしてしまうのでしょうかね? それは私だけでしたか?…(^_^)


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