人型ロボットにスライディングは難しい?

どうも、AKCです。
皆さんはスライディングをしたことがありますか?
私は小学生位の頃は遊びでスライディングみたいな動きをしていました。
大人になった今は体が重くてそんな動きできなくなりましたが。
そんなスライディングですが、私がよく遊んでいる「ロックマン」においても主人公であるロックマンのアクションとして採用されています。
これは姿勢を低くして相手の攻撃を躱しつつ接近したり、狭い通路を通り抜ける時や歩くより速いので高速で移動する時に使用されます。
そんなスライディングですがロックマンの世界では多数の人型のロボットが存在しているにも関わらず、スライディングを使うロボットは初代ロックマン(1)から最新作のロックマン11まで番外作品を含めてもわずか4体しか使いません。
その4体のロボットとは

  • 主人公であるロックマン(ロックマン3~8と11,ロックマン&フォルテ,ワールド3~5のみ)

  • ロックマンの兄にあたるブルース(ロックマン9と10)

  • シャドーマン(ロックマン3のボスの一体)

  • サターン(ロックマンワールド5に登場するボス、スペースルーラーズの一体)

になります。

スライディング以外の接近方法

最初に相手の攻撃を躱しつつ接近したり、歩くより速いので高速移動する時に使用されると書きましたが、この条件を満たせる動作はスライディングだけではありません。実際に多数の人型のロボットは

  • 姿勢を低くしてダッシュする(ロックマンのライバルであるフォルテやロックマン&フォルテのマジックマンなど)

  • 攻撃を身に纏って高速で接近する(ロックマン5のスターマンやワールド5のプルートなど)

  • ジャンプして上に避けながら素早く近づいてくる(ロックマン2のクイックマンやロックマン4のスカルマンなど)

  • 上空を飛ぶ(ワールド5のジュピターやロックマン8のテングマンなど)

  • 地面に潜る(ロックマン4のドリルマンやロックマン&フォルテのグランドマンなど)

  • ガードしながら接近する(ワールド1のエンカーやロックマン6のナイトマン)

とスライディング以外の方法で攻撃を躱しつつ接近してきます。
もっとも人型だが何もせずにただ接近してくるボスロボットもいるのでそこはロボットの能力に寄りけりなのでしょう。

スライディングの条件?

多くの人型ロボットがいながらスライディングを行わないのはロボットの構造上の問題が出てくるからでしょう。
脚を前に出して行うスライディングでは腰部分を中心に上と下とで向いている方向が変わります。
腰から下の脚部分が地面に平行する形で出されるのに対して、腰から上は地面から斜め方向に向く形になります。この時腰の部分にねじれが発生する訳です。
体全体を地面に平行にする滑り方もありますがこの場合は脚の部分は地面に接触しながらも胴体部分は地面に接触しないようにしなくてはならない為に腰部分で前面に傾ける必要が生じます。
後者の滑り方であれば前後方面のみの傾きなのでロボットでもある程度は対応は可能でしょう。ですが、前者の滑り方は腰部分に柔軟性が求められます。
人間であれば固い骨格と伸縮する筋肉、柔らかい皮膚を持っており腰部分に何も付いていないのでねじれた姿勢を出すことも可能です。
ですがロボットは人間の様な見た目でも内部機器や外部装甲と人間とは大きく異なります。またロックマンに登場するロボットは様々な目的に合わせて装備が付けられています。これらの装備が干渉して動きに制限が課せられスライディングが出来ないロボットも出てきましょう。
実際にロックマン6や7でサポートメカであるラッシュと合体した際には、ロックマンもスライディングが使用できなくなります。

ライト博士でも困難だった?

そんなスライディングですが実はロックマンの後継機ともいえる「ロックマンX」の主人公であるエックスには搭載されていません。代わりに彼はダッシュ機能が搭載されます。(1作目のみ要アーマー)
ロックマンシリーズでスライディングが可能なロボット4体の内ロックマンとブルースはライト博士によって生み出されたロボットです。
他の2体に関してはシャドーマンは素性不明でいつのまにか敵であるワイリー軍団の一員になっていた謎のロボットで、サターンはワイリーが遺跡で発見したロボットで誰が制作したかは不明なのです。
そのライト博士製のロボットでも他のロボットはスライディングを行いません。
初代ロックマンにて登場したライト博士製のカットマンやエレキマンのようなロックマンと似たデザインで特に制限のなさそうな人型のロボットも後の作品でもスライディングは行いません。
ワイリー製のロボットではスライディングは搭載されず、ロックマンに対抗して生み出されたフォルテもダッシュ移動が搭載されていますし、最後のワイリー製であるXシリーズに登場のゼロもダッシュになっています。

実はロックマンに関しては一度スライディングが出来なくなっており、というのもロックマンは元々家庭用ロボットの「ロック」を戦闘用に改造した為に生まれた存在で、戦いが終わるたびにロックに戻っている(ロックマンに再度変身可能)ので、平和を願っている彼はロックマン8での戦いが終わってから再びロックマン9にて戦いに身を投じるまでの間に戦闘機能をある程度外しており、その際に日常で使わないスライディング機能を外すもロックマン9の序盤にてある事情からライト博士が逮捕されてしまい、再び取り付ける事が出来ずに戦いに行く事になり、ロックマン10ではロボットが感染するウイルスの対策の為にあちこちを駆け巡る為に余裕が無く取り付けれずにいたからかもしれません。(詳細は公式からは何も出てないのでなんとも言えないのですが)
ロックマン11では最初にロックマンにダブルギアシステムという機能を組み込む改造がさておりこの時に再び取り付けられたのかもしれません。

ロックマン9と10でスライディングを使えるブルースも7で登場した際にはダッシュで接近しているのでロックマン&フォルテで損傷して修理した時に付けられたのかもしれません。

スライディングが可能なロボットが他に居てもおかしくはなさそうなのに、ロックマンの作中ではトップクラスの天才科学者であるワイリー博士や同じくロックマン4のロボットを造り出したコサック博士のような科学者ではスライディング機能を持たせたロボットを造り出せず、また作中で一番の天才科学者と称され後の時代でも完全に同じものが出来ないと言われる程の性能の装備を生み出せるライト博士ですらもロックマンとブルース以外に搭載していないことから、人型ロボットにスライディングを搭載するのはロボットに関する技術が発展している世界においても困難な課題なのでしょう。

これからロックマンシリーズの新作が出たらスライディングが可能なロボットは増えるのでしょうか、公式からの情報とか色々と今後に期待しましょう。


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