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直方のキハ運用について

どうも、AKCです。
先月直方所属のキハ47をNゲージで再現する方法を掲載しましたが、
今回は福北ゆたか線電化からBEC819系導入まで直方に所属していた気動車について載せます。

直方にいたキハ達

福北ゆたか線電化後の直方の気動車は主に
・若松~折尾の若松線
・原田~桂川の原田線
・西戸崎~香椎~宇美の香椎線
・小倉~城野~田川後藤寺~夜明の日田彦山線
・新飯塚~田川後藤寺の後藤寺線
の5つの路線用に分かれている。
(ゆふいんの森号のキハ71とキハ72も直方所属ですが今回は除外します)

キハ31

直方には2.3.5~11.15.19.21~23の14両が配備されていた。
8~10と21~23の6両が若松線用で残りの7以外の7両が日田彦山線/後藤寺線/原田線用に、7は両方の運用に入っていた。
若松線用のキハ31は車内の運賃箱が無いので車内受領が必要な日田彦山線運用には快速運用以外入れないが、日田彦山線用のキハ31は若松線運用に入ることが出来た。
2017年のダイヤ改正でBEC819系の若松線導入と日田彦山線のキハ40系統一に伴い6.9.10の3両が熊本に転属。3.7.11.22の4両を残し全て廃車になる。
残りの4両も2019年10月までに順次廃車になり同時期に熊本所属車も廃車となっている為、2019年に形式消滅した。

キハ40/キハ140

直方には原型キハ40の2037.2053と
2005年に排気ガス対策された機関に換装された8051(元2051)
出力増強改造車のキハ140-2041の計4両が所属していた。
勾配区間の多い日田彦山線や後藤寺線、原田線に機関換装された8051と140-2041の2両が充当された。同車はキハ31の代わりに若松線に入ることもあった。
原型車の2037と2053は香椎線に入っており、当路線用にLED行き先表示器が搭載され窓枠に橙色の行先表示枠が加えられていた。
2017年のダイヤ改正で若松線からは撤退し、2019年のダイヤ改正で香椎線からも撤退している。
エンジン換装車は日田彦山線や後藤寺線、原田線のキハ31置換に他地区から転属してきたキハ40-8000やキハ140と共に現在も走っている。
原型車の2037と2053は香椎線撤退後は竹下に留置されていたが2023年に廃車されている。

キハ47-0/1000/8000/9000/キハ147

元香椎線用のキハ47-8129の現在の姿 小倉工場への回送中

直方のキハで一番多い形式がキハ47である。
クリーム地に青色帯の九州色と、香椎線用に白と青で塗装されたアクアライナー色(以下AQ塗装と書く)の2種類が存在した。
エンジンが換装されていない原型の0番台/1000番台とエンジン換装車の8000番台/9000番台/キハ147が混在しているが殆どが同じ運用に入る。

0番台で九州色のままが73.74.122.156
初めは九州色でのちにAQ塗装に変更されたのが71.75.78.79.127.130.160
1000番台で九州色のままが1052.1076.1080.1099
初めは九州色でのちにAQ塗装に変更されたのが1047
8000番台で九州色のままが8070.8072.8089.8120.8135
初めは九州色でのちにAQ塗装に変更されたのが8076.8129
この8129は初め九州色でAQ塗装になった後に熊本転属で九州色に戻っている。その後佐世保転属で青地に多色帯の西九州色になった。(上の写真参照)
9000番台で九州色のままが9041.9048.9051
9051は特急やませみ・かわせみの車種として2017年に熊本へ転属した。
元は九州色でAQ塗装に変更されたのが9031.9074
この2両も8129と同様に他地域転属で九州色に戻っており、9031は8129と同様に佐世保に転属した際に西九州色に変更された。
キハ147は全て九州色で0番台の49.54.58.90.91.107.184.185
1000番台の1043.1057.1058.1068.1069.1081が所属していた。

原型車で九州色のキハ47は若松線と香椎線で運用が分かれていた。
73.122.1052が若松線に充当されている。それ以外は香椎線で使用された。
原型車でAQ塗装のキハ47は香椎線のみで使用されていた。
ただし、若松の花火大会臨時で増車される際に若松線に入ることがあった。
エンジン換装車の内8000番台九州色は若松線.香椎線.日田彦山線.後藤寺線で共用されていた。
9000番台は全て香椎線の運用にのみ入っていた。
キハ147は勾配の多い日田彦山線と後藤寺線で主に使用されている。
ただし、代走時に若松線に入ることがあった。
 
2017年の若松線から撤退した後は原型車は香椎線で使用されるか熊本や鹿児島に転属していった。
2019年の香椎線撤退後も熊本や鹿児島に転属していったが、エンジン換装車の一部は日田彦山線や後藤寺線用として今も残っている。

編成例

直方のキハは車両によってある程度の運用規則は存在するが、同じ車両が他の線区と掛け持ちすることも珍しくないことでした。
ここでは線区ごとに見られた編成例を挙げます。

日田彦山線キハ147の4両編成が朝の通勤輸送を終え直方に帰る

日田彦山線
・キハ40-8000,キハ140の1両のみ
・キハ47-8000番台,キハ147,キハ140を繋げた2両編成
が基本で通勤時間帯の
・2両編成にキハ31を繋げた3両編成
・2両編成同士を併結させた4両編成(上のは回送列車)
が存在した。

後藤寺線
・キハ31,キハ40-8000,キハ140の1両のみ
・キハ31,キハ47-8000番台,キハ147,キハ140を繋げた2両編成

日田彦山及び後藤寺の2両編成は
キハ47(147)+キハ47(147)
キハ47(147)+キハ40(140)
キハ31+キハ31
の3パターンが殆どで若松線で見られたキハ31+キハ40系は殆どない。

原田線
・キハ31もしくはキハ40の1両のみ

原田線は1日8往復程度しかなく途中の交換設備も撤去されている状態。
現在はキハ40のみが入っている。

香椎線
・キハ47+キハ47
・キハ47+キハ40
の2両編成が基本で
・2両編成にキハ47かキハ40を追加した3両編成
・2両編成同士の4両編成
が存在した。

日田彦山線や若松線とは異なり3両編成にキハ31は使われない。
なおキハ47はAQ塗装と九州色が混在して使われていた。

若松線
若松線の2両編成には
・キハ47(稀に147)+キハ47
・キハ47+キハ40
・キハ47+キハ31
・キハ31+キハ31
・キハ31+キハ40
の5種類が存在した。
ただしキハ31+キハ40は滅多にないので実質4種類と言える。
・上記の2両にキハ31かキハ47を1両加えた3両編成
・2両編成同士の4両編成
が存在した。
若松線は九州色のみが運用に就くが上述のキハ47の項にも書いた通り、
若松の花火大会での臨時でAQ塗装2両が増車された4両になる事があった。

なお、若松線でのみ見られた編成として
[キハ31+キハ47]+[キハ47+キハ31]
と中央にキハ47が向い合せに入る編成や
[キハ31+キハ31]+[キハ31+キハ31]
とキハ31だけの4両編成などが存在した。
これは若松線は2両1組を3編成分組んで1日の運用を回しており、
朝の増車時は編成を組んでいない車両を増車する形で組成しているので、
組み合わせ次第でキハ31だけの編成やキハ47の向い合せ編成が出来上がるのである。

以上が直方の気動車群の運用です。
キハ31は全廃され他地域に転属したキハも一部は廃車になっています。
現在も南九州や唐津線,日田彦山線や後藤寺線では走っていますがいつかは置き換えられるでしょう。
もしも一目見たいとお思いならば早めに行く事を推奨します。

キハ31 11 気動車時代末期は日田彦山用のキハ31も若松に来ていた

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