靴下の話

唐突に「靴下」について。

週に一度、スーツを着る機会がある。
毎週火曜日の午前中。
ちょうど昨日がその日。

昔々の大昔。
サラリーマンなりたての頃、もう四半世紀も前の話。

新入社員のマナー研修？的なものに参加した際に、

「靴下を見せてごらんなさい！社会人はスーツに合う靴下は常識があるの。
　黒か紺以外の、お前とお前、今すぐコンビニで買って履き替えなさい！
　それまで研修には参加禁止よっ！」

と、客室乗務員出身のマナー講師とやらに、開始５分で、唐突に、こっぴどく怒られ、コンビニに走ったトラウマは、未だ払しょくされていない。

それ以来、スーツの時は黒の靴下を必須となってしまっている。

今思えば、そこまで怒ることか？と思うのだが。
まぁ、あの講師的には、序盤で威厳を見せつけ、恐怖政治的な統制をとるべく、定番としているツカミネタだったのだろうが。
実にくだらない笑

そんなわけで、毎週火曜日、黒い靴下を履いてる。
そして、今愛用している黒靴下は、無印良品の足なり直角靴下という逸品。

靴下なんてなんでも一緒。
と思うなかれ。
無印良品のソレは実に素晴らしい。
履き心地、耐久性、コスト。
つまり、総じてコスパ。

正直、今使っているものを使い始めるまで、無印良品で靴下を買うという概念を一切持ち合わせていなかった。
そもそも無印良品は、カミさんの付き合いで買い物に行くか、仕事の付き合いで寄らせていただくか。という店だったから。
まさか日用品（かつ消耗品）で、オジサンが快適になるものがあろうとは、微塵も思っていなかった。

ところで、、、
話は変わり。

週に一度ある休日。
この日に履く靴下は、スニーカーインの短いものを愛用している。
斬新なデザインの、カラフルな、３足１０００円のもの。
物持ちが良い。というか、おしゃれに無頓着というかで、
もう６～７年、穴も開かず、ダルダルにもならず、履き続けている。
まぁ、週１回、３足のローテーションで、夏場は履かないことも多々あるのだから、年間１５回程度の使用で６～７年。随分長持ちをしている。
穴が開いたり擦り切れたりしない限り、買い替えない。
ちょっと風変わりの色使いだが、個人的には大変気に入っている。
変わり者なので。

さて、では残りの週５日はどうかというと。

私は俗に「軍足」と呼ばれる部類の靴下を愛用？している。
特に、親指と人差し指の間が割れている「足袋型」のもので、ふくらはぎまでカバーしている丈が好みである。
理由は、仕事（農業）の時に、足袋をはくことがあるから（あったから。最近は長靴ばかりだけど）

実はこの軍足、大変耐久性が悪い笑
３～４カ月に１度、買い替えが必要なレベルの消耗度である。

毎度５足？６足？セットを買って、週１回ローテ、４カ月とすると１６回程度で、穴が開くかゴムがダルダルになる。
畑作業が多いとより短期でダメになる。
先のスニーカーインの靴下と比べると随分な品質だ。

しかし、、、
残念ながら、買い替え時期には、またこの軍足を買ってしまう傾向にある。
理由は、近場のHC（カインズやコメリ）で必ず売ってるから。

週１回ずつ使っている、無印良品のものやスニーカーインと比べると、耐久性、履き心地ともに大変劣るというのに、気軽に買えるという無意識の購買意欲というのは実に恐ろしい。

ところで、
一時期５本指ソックスを愛用していた時期があった。
かれこれ２０年前くらいか？
このブームはあまり長くは続かなかった。
理由は、指の裂け目の摩耗が激しかったから。

私の足は、人差し指の付け根あたりにイボ？ができがちで（歩き方や立ち方の問題だろうが）、その付け根がかなりの頻度で穴が開いてしまっていた。
美意識の低い、特に、ランウェイなど歩く予定もないオジサンとしては、この問題を治す予定も理由もなく。
結果、５本指ソックスは不向き（コスパ悪い）という結論が２０年くらい刷り込まれている。

１週間。７日。
ほぼ毎日、お世話になる靴下。

こだわりとコスパと手軽さと。
これからも色々な葛藤とドラマを抱えながら、色々な靴下が私の足に装着されると思うと、実に面白いと思う。