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社員定着率ってそんなに大事?

 先日、自社の「採用と定着率」をテーマに役員会で長時間話し合う機会がありました。もちろんシラフで。真面目に仕事してます。

 これまで百名以上の社員を採用してきましたが、うちの会社の定着率は決して高くはありません。が、誤解を恐れずに言うと、ボクは定着率や離職率なんてものはあまり気にしてません。

 いや、誤解しないでいただきたい(恐れないんちゃうんか)、個人的には一緒に働いてきたメンバーが会社を去って行くことは寂しいし送別会で涙することもあります。「気にしない」というのは、定着率が低いのはマズイ!と短絡的に感じたりはしないという意味。誤解してもらっては困ります。

 経験者や即戦力ではなく、既卒者やフリーターといった社会人未経験者を好んで採用する我が社では、未経験たちが仕事で磨かれ力をつけて「経験者」となり、次に自分が活躍すべきステージや挑戦すべきテーマを見つけたならば、ウチの会社を踏み台に巣立っていけばいいと考えているわけです。会社説明会でも「会社を踏み台にして数年で辞めたっていい」って、現場を預かるマネージャーに睨まれながらも毎回宣言しています。

 要するに「力をつけて巣立っていく社員を気持ちよく見送れる会社」なのであれば、離職率や定着率なんてさほど気にならないと言いたいわけです。ご存知ですか?世界広しと言えども、離職率や定着率を「いい会社」の指標としてるのは日本ぐらいなんです。これは新卒一括採用や終身雇用制度の亡霊の成せる技に他なりません。まあ、知らんけど。

 もちろん、「折角育てた社員がこれからって時に退職するのは痛手だ」と感じないわけでもありません。しかし、グングンと育った社員の中に、役員やマネージャーとして会社を支えてくれる者が少なからずいるわけですし、そのバランスさえ取れてさえいれば、やはり、一括りに定着率何%なんてことをことさら気にする必要などないわけです。

 大切なのは、在籍期間にどれだけ社員のノビシロを伸ばせたかどうか?

 ウチも偉そうに言えたもんじゃありませんが、これからの時代は、採用した社員が何人残ってるかよりも、未経験を採用育成し、その後退職した社員が社会でどれぐらい活躍をしているかという「輩出率」を競い合うようになるべきです。育成のうまい会社は定着率よりも「輩出率」を誇る方がいい人材が集まるようになります。無い物ねだりのように即戦力を求めるよりも、また、時代に逆行し社員定着化に躍起になるよりも、そっちの方が断然お得だと思います。

 もちろん、単なる「放出」にならぬよう、会社に物足りなさを感じ離職したケースなど、反省すべきは反省し改善が必要。また、十分に力をつけられぬままの退職なども、採用責任を果たせたか?という検証が必要であることはいうまでもありません。誤解のないよう付け加えておきます。

 とまあ、こんな考えの会社でよろしければ、みなさん是非入社を検討してみてはいかがでしょうか?会社を踏み台にして羽ばたいていただいて結構です。親類縁者、知人友人にぜひご紹介ください。って、最後は採用告知でスミマセン!

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■間に合うのか!?
いよいよスタート2021採用活動



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