パトラちゃん,120%をぶつけました
こんにちわ、アカヨウチュウです。
今回は先日投稿しましたパトラちゃんの曲について書いておこうと思います。そもそもどうしてこのイベントに参加することに決めたかから書いていこうと思います。メインテーマは歌詞先でどう作ったかの備忘録。
なぜ参加を決めたのか
パトラちゃんOPテーマコンテスト、これを知ったのはニコニコ代表の栗田さんのXでのポストきっかけでした。
歌詞もあり、絵もくれるということでとても参加しやすいのですが、見た瞬間は私はやめておこうと思っていました。工程的に参加表明しているイベントやボカコレへのしわ寄せが大きいと思ったからです。
しかし1日経って、思い直して取り掛かり始めました。それには明確な理由があります。
私のいつかの目標(去年のボカコレ秋が終わった時点で書き連ねたプレゼンシート)に到達点のひとつとして、「アニソンを作る(曲がアニソンになる)」という項目があったことを思い出したからです。今回のこのイベントに参加する意義は大きい、何ならボカコレを飛ばしてでも参加する必要があると考えたためです。
歌詞先という未知へのチャレンジ
歌詞が先に提示されており、それを使っても、使わずオリジナルでも可というレギュレーションでした。私は迷わず歌詞先を選びました。今回の私の気持ちとしては、OPとして選んでもらえるかもしれない、というのもありますが、それよりも修行としての意味合いが大きかった。歌詞先で曲を作った事がある、作れるというのは今後何かしらのアニソンの話があった場合においても役立つに違いない。なので基本的に歌詞を変えないということを重視しました。
最終的には、歌詞を繰り返したり、読みを変えたりの部分が出てきたので完全なる歌詞先でなくなってしまったのですが、もしこれが依頼であったとしてもこの変更は許容範囲かなぁ?というところには収められたかなと思っています。
まず何からしたか
恥ずかしながら、邪神ちゃんドロップキックを見ていなかったので、とりあえずアニメを見ることから始めました。ちな原作は読んでいない。そこで曲の方針を決める要素となったポイントは下記です。
・15分アニメであること
・ゆるいけど破天荒ギャグ
それだけ?それだけでした。
超個人的な思考として、ショートアニメですと、あいまいみーとか、アザゼルさんとか、ちょっと支離滅裂な要素が出てくる、そしてその急展開が独特で面白いのよな、と思っています。ファイアボールとかもちょっとここに並べたい。
邪神ちゃんはそれよりも大分マイルド、ゆるによっていますがギャグという事を考えるとポイントとしては確実に残してほしいところ。
そして今回の企画が、最終的にどこで流れるのか、という事も想定しました。これはたぶん地上波ではない、いいところ配信系。もしくはYou Tubeなどだろうと想定。
これらから考えられるのは、パトラちゃんの視聴者層はかなりマニアックなオタクである事は間違いない。少なくともライト層に売り込んでいくものではないと考えられます。ショートアニメでギャグの時点でメタとかパロディが多く入ってきがちなので、オタクに振り込むのは必然とも言えます。
現状のファンに向けたサービス作品、もしくはブルーレイ特典映像の類のものではないか、と初期段階で思っていました。
じゃあ、どうするか。自分、オタクの同類が反応するもので良いと決めつけました。
出来る中で何をやってみるか
まず破天荒な、展開的に急展開、それも技巧的でなく無理やりにがちゃがちゃとしたものにしたいと考えました。いわゆる電波系が一番いいように思いましたが、それはうまくまとめる事ができないだろうと思ったわけです。じゃあ出来る中でどんなものだろう。ぱっと思いついたのがマキシマムザホルモンでした。サビのポップさ、デスボイス、コレだなと。最近もチェンソーマンでアニソンやってるしこれっきゃない!と。昔結構な数コピーバンドやってきたし(ダイスケはんパートだけど)いけるっしょ!
歌詞先の難しさと面白さ
とりあえずギター持って適当に弾いてみながら歌詞を口に出してみますが、全然うまくハマらない。ひとつも進まない。困りました。
1時間くらいで普通に諦めそうになりました。
Xでポストしても「それな!」って感じだったんだけど、慣れてくると一気に降りてきてざーっと進みます!というのを言ってもらって、とりあえず歌詞を四六時中眺めて、楽器持つのやめようと決めました。
だから数日、パソコンでメモ帳を開いてただ眺める作業という時間が必要でした。なんにも進まんという焦りがありながらも、他にやれることも思いつかないので。ちょうど私生活が忙しい時期だったので、隙間で出来るという意味では良い。
5日くらい経った時、ふと湧いてきました。「わたしはパトラちゃん」
冒頭のたったワンフレーズが出るまでにそれだけの日数がかかりましたが、そこからはめちゃくちゃ早かった。そのフレーズにコードを付けてキーを決め、各セクションのリフが決まり。ものの数日で全貌が組めました。ドロップDギターがイマジネーション刺激したのもあるが、一瞬でした。
じっと眺めている中で、「Aはギターがカッティングでちょっと洒落たイメージ」「Bはラップやシャウトでギャーギャー言わせたい」「どこかでオタクたちがコールする部分、合いの手をいれるところが欲しい」など音にしてないアイディアだけが頭の中でいくつもぐるぐると既に回っていました。
たったワンフレーズが出来たことで全てバーって出てくる。不思議な感覚でした。
はちゃめちゃに遊びまくった
色々楽しくなっちゃって、やりすぎました。
今回やった普段やらないこと
・人間のシャウトを声に重ねる
・ループ素材を重ねる
・ラップモード(Eri)
・コール
人間のシャウトを重ねる
Bメロの「世界が終わる~」のあたりからですが、人の声でシャウトをしています。私じゃなくで、ノイズをやっている友人に試してみない?とお願いしました。コンタクトマイクに叫んで、それをMetal Zoneでやっているらしい。最終は割りと目立たなくした。demoではくっそ大きくしてたから聴く度にケタケタ笑ってました。
ちなみにシャウトも言語が聞き取れるものと、より深いデスな呪いのような声、Ryoくんのオク下のラップと、メインのEriちゃんのラップで4人も声出してる。
ループ素材を重ねる
LOOP CLOUDというループとかワンショットの素材がダウンロードできるサブスクに半年くらい入ってるんですが、今まで仮で使ってたりはしてたのですが本格的に作品には乗せていなくて、ここぞとばかりに今回は使いまくりました。バンドアレンジ+DJみたいな気分で重ねてみました。
ただ、結構失敗だったかなーと思うのが、ループの素材はリズムのドラム的なサウンドが沢山入っているものが多くて、demoの時にはなんかがちゃがちゃして面白いかも!と思ったけど、ループの中でも要素的にはいいけど、4つ打ち絶対したくないマンのワタシのドラムに重ねるのは無理があったなと反省。次はもっとうまく使えるようにしたい。パーカッションとかは色々あっていいね。
ラップモード
はい、今回の曲の構想でやってみますかとなったのも、Synthesizer Vに日本語ラップモードが来たからですね。最終そんなにラップらしくはなってないけど。Eriちゃんはいい意味で仮歌って感じで結構好きです。ラップ主体の曲、つくりたいな。
コール
コールという呼び方があっているのかわからないけども、今回の曲の最も山場となっているPATRA の部分です。ココは今回始めて松嘩りすくを使ってみました。あの、「消してー!」ってビーバーがリライト歌ってるやつね。
正直めっちゃ面白いですwあの声だけでずっと笑ってました。まじみんな試してみてほしい。時々使っていこうと思います。
あそこは友達のシャウトと私の声がフォルマントいじって3人分。LRにりすくで、全部で6人。ほんとオタクの汗の臭いがする、良きコールですね。
もしも!万が一!億が一!OPに選ばれたりしたら、会場のオタクたちでガチクソ熱くコールしてほしい。私もコールやりに行きたい。
試写会で公開されるというのも、コールのアプローチを入れた理由ですね。やっと日常が戻ってきた昨今、生でオタクたちが汗とかよく分からん液体を振りまきながら全力で声を出すの、最高じゃないですかと思ったからです。
MVについて
そんな感じで、かなり曲の段階で私はケタケタと笑いながら作っていたわけです。(ミックスは音が多くて迷走して地獄でした)MVを作る段階ではもう最高潮。なるようになれーって勢いで作ってしまいました。
遊戯王が出てくるのは、エジプトといえば遊戯王だよねという無茶苦茶な連想ゲームが動画を一緒に作ったメンバーとの中で盛り上がってしまったからです。闇遊戯ってファラオらしいわ。今知った。
人文字は、ノリだけど、動かせ方とかそういった細かなことは今回始めてトライしたので、これはこうやってやるんだね!全部やれ!という学んだこと全部盛りセットになって初心者丸出しです。MVをつくると人のMV、簡単そうに見えて、どうやるんだろ?というポイントが数多くあり同じような素材を使っているからこそ、今回は勉強になりました。
パトラちゃんおすすめ曲
最後にこのイベントに参加された曲のオススメをニコニコ動画のマイリストとしてまとめました。90秒以下の曲ですからさくっと聴けますのでおすすめです。同じコンセプトからスタートしているのにどれも違ってとてもおもしろいです。
今回はこんなところで。今後の工程間に合うかな。がんばります。
最後に今回の私の曲です。それではまた。
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