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新曲出ました。ボカコレ2024冬、ありがとうございました。

こんにちわ、アカヨウチュウです。
2024年2月22日からボカコレがありました。私はルーキー部門に「夢想家は自身の固有名詞が喪失される可能性についてまだ気づかない」という曲で参加しました。最終ランキングには30位という結果を頂けて大変光栄でございます。本当に皆様が聴きに来てくれて、作品を楽しんで頂けたということに大変感謝しております。ありがとうございます。

noteは複数本に分けて公開したいと考えております。
本noteでは私の感謝の気持ち、作品にまつわる話を主にまとめたいと思います。まずは今回の作品はこちらになります。


改めてありがとうと伝えたい。

本当に沢山の方々が聴きに来てくれて、心温まる、熱い感想も沢山、沢山頂きました。感激で目頭が熱くなることもしばしば。皆様の言葉に支えられて今回のボカコレも走り切る事が出来ました。本当にこの作品に真っ直ぐ向き合って作り上げることが出来て良かったと感じます。

共に作品を作ってくれた方々への感謝

イラスト

ポストと合鍵の有色版でもご一緒させて頂いたイラストのHAKUJIさん。私のふわっとしたコンセプトからとても魅力的なイラストを仕上げてくれて感激です。他にも素材が欲しい(どう使うか分からないけど)、でも何がいいだろう?といった状態から色々相談してスマホや香水をつくってくれて本当に感謝です。

動画

全てをまとめ上げて最高の作品という形に昇華してくれた❖ naco ❖ さん。私の工程管理の甘さから短納期での依頼だったのに快く引き受けて頂いて本当に感謝です。全てのイラスト、素材、曲がこんな風になっていくなんて、マジで感動しました。私からのオーダーは「派手でかっこよくしてください!」と超漠然としたもので、困らせた部分もあったと思います。というか困ってた汗。歌詞から全体へのイメージを広げてくれて拡張してくれたと心からありがとうと伝えたいです。

サムネ

サムネは動画からのインスピレーションがあったのでHAKUJIさんとそれを共有しながら色々試してみながら作りました。こういった世界感を統一させるためにお互いが影響し合いながら作品を作れる、それを橋渡しするのがPの役割なのだなと感じました。サムネめっちゃ気に入ってます。今回大きく表示されたから文字も結構読めたのはありがたかった。

今回のサムネ。絶妙でとても好きです。

音楽

今回は初めて音楽部分を共作という形で、普段から仲の深いだらくんと一緒に作り上げていきました。だらくんは名目上はリードギター、作詞の協力となっておりますが、本当にそんな役割的な言葉では片付けられない程に作品に関わってくれて、何よりも私を勇気づけてくれました。
だらくんとの話を交えながら、今回の作品が出来るまでを話させてください。その前にだらくんのボカコレの作品はこちら。昨日までのだらくんと明日からのだらくんは一味変わるんだ、進化するんだというその変化の交差点を見せるかのような曲です。

共作者という関係

お誘いはアカから

だらくんとのスペースでも沢山話したんですが、デモ段階で私にはこの「夢想家…」という曲が良い曲なのかどうなのか全く判断がつかない状態でした。自信が全然なかった。もう完全にスランプでした。
だらくんに声をかけたのも、だらくんとやれば何かが出来るかもしれないという焦りからのものでした。そして実はこの曲をボカコレに持っていくことは想定していませんでした。ボカコレ前はだらくんも忙しいだろうし無理だろうと。
でもだらくんが一声「ボカコレでもいいのでは?」と言ってくれた事からちょっと悩んだけど、そう言ってくれるならそうしよう!とこの夢想家という一曲に注力する事になります。

だらの包容力、大いなる母

ほんとに自信がないのが私の態度から見て取れたんでしょうね。だらくんが何度も何度も、ほんとに何度もすごい曲、いい曲と僕に声をかけてくれて育ててくれました。歌が良い、ドラムが、構成がと、ありとあらゆる方向から褒められまくりました。あれがなかったら絶対こういう形で完成させられなかった。編曲が大枠出来て、MIX間近になってやっとこの曲は本当にいいものができたのかもしれないと私は思い始めていました。このへこたれた男を支えてくれただらくんの包容力、半端でない。

制作自体が最高に楽しかった!

ギター以外の部分でも構成だったり、MIXだったり、特にギターの処理なんかはかなり具体的なことをお互いに話して相談しながらだらくんと進められたのは大変貴重なことでした。文字中心のやり取りの中でお互いの齟齬をなくしながら、なかなかあそこまで長文のコミュニケーションは出来ない。大真面目にお互いに妥協なく向き合い続けられたのは、普段からのお互いの信頼があってのものだったと感じます。何よりレスポンスが早くて、沢山おしり叩かれました。いや言葉では全くなんですよ?音で叩かれましたね。パンパン。そんな風に作っていくのは、さながらスタジオにバンドで集まって曲を詰めていく感覚にかなり近くてその作業自体がとても楽しかったです。

こういう閉鎖空間でしか味わえないものを感じられた

歌詞を共作するとは

だらくんと私の共作

歌詞は普段は製作工程の結構終盤に確定させていきます。しかし今回は違った。なぜか。だらくんが作詞に協力してくれたからです。

まだワンコーラスの、私が歌っているまぁまぁ下手くそな仮歌のdemoを初期段階で渡していたのですが、そこからだらくんが「こんな歌詞合うんじゃないですか?」って私の歌を聴いて歌詞をざっと書いて送ってくれたんです。きっと「こいつへこたれてんなぁ。いっちょ気合い入れてやるか」というエールだったんだと思ってます。

0→1は私にとって大きな一歩

その時に送ってくれたサビの「赤になって赤になって赤になって」「IになってIになってIになって」というフレーズがキーとなって、世界観が決まりました。0から1をだらくんが作って、1から10に膨らませたのが僕です。早い段階で歌詞ができたことが私にとって画期的でした。作詞、苦手なんですよね。このおかげで全体的な世界観の統一がより図ることができました。イラストや動画を依頼するときもやっぱ大切ですね。今後もこの歌詞早めにつくるは心がけたいです。勉強になりました。

歌詞を共に作るというのは初めは全く想定していませんでしたが、そこまでこの作品に深く関わってくれようとするだらくんにまじ感謝。

ラッパーか?てぐらい感謝しまくりますね

具体的な歌詞について

アカヨウチュウの歌なのだ

「夢想家は自身の固有名詞が喪失される可能性についてまだ気づかない」という曲の歌詞について少し触れておきたいです。

この曲は私自身、アカヨウチュウの中の人の歌でした。サビの「赤になって=アカヨウチュウになって」という意味が含まれています。「Iはなくて=個人の喪失」ということです。
私達はSNSなどでアイコンとしてキャラクターを被っている、リアルとは少し違う自分を演じているでしょう。それがいつの間にか、実世界の個人のアイデンティティを食べて上回る、もう上回り始めた状態を描写した歌でした。

分離し始め境界線の曖昧化個人

私は影響を受けやすい人間なのです。すぐ方言がうつったり。こんな経験ありますか?
・リアル世界で自分の名前を呼ばれて反応するのがワンテンポ遅れる(自分の名前と一瞬認識できない)
・電話をとった時に「アカヨウチュウです」と名乗ろうとする
これはガチで自分に発生していた精神状態です。それに恐怖するような、当然と思えるような、非常に曖昧さを持った状態を描写しようとした歌でした。
人はそれ以外にも顔を持っているし、今後も増やしていきながら時々で都合よく顔を変えながら生きていくでしょう。そんな中で仮面を外した時、当人でも自分の顔はもう見えなくなり消えてなくなりそうなアイディンティティ。それを見つけるには、仮面と個人を重ねた時の差分でしか判断することができない。そんな事を思いながら書いた歌でした。

曲名について

曲名ですが公式サイトのランキング表示時に文字数制限でタイトルのみが表示されるように文字数を調整したつもりでした。まさか、UIが変更になるとは。予想外でした。

本当はこうなると思っていました

ちなみに曲名の付け方としては、te'というバンドのアプローチぽさもありましたが、バッカーノ!というアニメの毎話の副題からのオマージュです。第一話 副社長は自身が主役である可能性について語らない とかね。アニメめっちゃ面白いので気が向いたらみてください。ガチ名作です。書きながら見直してます。

見放題の配信dアニメくらいなのが惜しい。こんな作品はもう出ないだろうってガチで思う名作。


最後に

もう感謝、ありがとうございました。そう締めるしかないでしょう。みんな、愛しています。
最後にこのnoteを象徴する一枚をここに出して終わりたいと思います。



笑い男になりたいのかな。

以上になります。
くろっぽいやつは別でしばらく経ってから公開します。まだ書いてはいません。下手したらクロが二本かも。
ここまでお付き合い頂きました皆様、ありがとうございました。アカヨウチュウでした。

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