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無色透名祭Ⅱ前夜、ドキドキしてる&楽しかった

こんにちわ、アカヨウチュウです。
本日は、2023年10月19日ということで無色透名祭Ⅱ(11/2~11/5)が始まるより前ですが書き留めておこうと思います。
この無色透名祭というイベントの特性上、どこにも曲に関することを発散、発信できないというのが結構ストレスだったのですね。じゃあ下書きで書いてればいいじゃんと。なので透名祭に関する内容でなく、曲についての事をここには書きます。

日付の証拠

ここは追記
私の無色透名の曲はこれでした!

無色透名祭に向けて

今回、投稿した曲は「ポストに合い鍵」という曲でした。
実はこの曲は2023夏のボカコレで出そうかなと思っていた曲のひとつだったのですが(その時にはAメロと、本作とは全然違うBとサビがついたデモだった。ボーカルも男性のみ)ボカコレに出すにはあまりに地味すぎるんじゃないか、という懸念があり候補から外れてた曲でした。

夏のボカコレも終わり、そろそろ無色の曲に手を出そうかと考えた時に、無色はどんな曲があるのかなーと前回の曲をいくつか見たりしながら考えていました。1回目は2022年7月28日からだったようで、私はデビュー前でその時の空気も何も知らなかったでまずは調査ですね。前回は2990曲が投稿されたということでそれらを網羅するなんで出来ませんが、「白背景に黒い文字のMV」という共通条件の中で、このMVの方式にマッチしてやれそうだなというのがいくつか出てきました。

無色透名祭でやりたいこと

・派手じゃない曲をつくりたい
・引き算で曲をつくりたい
・歌詞を大切にしたい
・歌詞カードをつくりたい

曲で目指したところ

人間の情報が視覚からの情報が8割なんて言われますが、残り2割のうちどのくらいが聴覚なのか。聴覚は11%らしい。その11%に対してどのようにアプローチすべきかと考えた時に、本当に必要だと思うものだけ届けるのはどうだろうと考えました。
色々な楽器を入れて華やかにしていくのではなく、この一音、この一発のハイハットは必要だろうか、ベースはなくても良いんじゃないか、などと考えながら減らしていきました。普段から音が多い曲をつくりはしませんが、より簡素になって色んなものが露わになっていきました。(最初はリードギターもなくていいか、となってたけどこっちは結局入れちゃった)

Bメロがいらないな、なくそうと(ぽいものが残っているがあれはAメロのつもり)踏み切ったのも結構大胆な改修工事でした。個人的にはBメロって同業者(例えばバンドマン)が「お、かっこいい」と反応しちゃうようなポイントを入れるべきパートだと思っているので、聞き所が減るようで結構勇気がいる選択です。

そして、なるべくサビを盛り上げないというのも作曲のテーマでした。私はサビは出来るだけキャッチーに、わかりやすく派手にがモットーなので、コレもなかなか難しかったです。サビと分かるのに派手さのない曲ってめちゃくちゃすごい。まだまだ修行が足りませんね。もっと地味にしても曲として成り立たせられるようになりたい。ジャカジャカとギターをバッキングしているようではダメだなぁ。

歌詞について

歌詞については、普段は深く考えずに作っていくのですが、視覚情報は歌詞のみでとても重要である事は前回の無色の曲を聴いてもよく伝わってきましたので、注意深く作りました。何度も繰り返される「わかってる」という言葉が分かってるなのか、解ってるなのか、なんてぐるぐると考えたりしながら。

珍しく歌詞の内容に少し触れておきますと、お付き合いしている男女のすれ違いというか、物理的距離が離れてしまうと、心の距離というものも段々と離れていってしまうものだよねという曲です。お互いがお互いに離れていっている事を理解してはいるけど、それに対して言い訳もない、諦めの様なものが見える歌詞になったなと思います。
二人は合い鍵をお互いに持っていたけど、それを返却することで関係に区切りをつける、というところで歌は終わりです。これが曲名に繋がっています。会いたくないから合い鍵はポストに、ではなく会う必要がないからポストに入れておく、なんでしょうね。

2番の裏命さんパートの歌詞がとても気に入っています。
「波は消えても 終わらないものを 引き換えに 繋いだ手よ 解けて」
裏命さんが歌い始めると、何か特殊なスイッチが入って私の中のいい言葉が出てくる、そんな不思議な感覚があります。

男女のツインボーカルにしたのは「わかってんの? わかってるよ 最低よ わかってるよ」という歌詞が先にあったのですが、これをひとりで歌うのは変だなと思って今回は裏命さんに登場していただきました。Ryo&RIMEのコンビもなかなか良いですね。ふたりともほんのり憂いのある歌で、とても魅力的になりました。二人の息遣いはとても生々しく素敵。

歌詞カードをつくりたい

MVに関する項目ですが、みんなのMVをみていてあんまり色々動かしたり、タイミング合わせたりしないアプローチで面白いことは出来ないかなと考えていました。公式のMV例をみていて感じたのが今の動画は解像度高いから文字が小さくでも読めるんだな、ということでした。
そこから歌詞をずっと表示させ続けても読めるじゃんという考えになり、MV中に段々と歌詞カードが出来上がっていくというのが面白そうだとなっていきました。配信メインだと「歌詞カード」という概念自体が消失しつつあるかと思いますが、CD世代には特別な思い入れがありますよね。
You Tubeに上げる際にはイラスト、挿絵を入れてより歌詞カードらしくしたいなーと構想中です。

まだまだ語りたい。ギターについて

今回は全編通して中の人がひとりでギターを弾いています。久々のひとりで作った作品でした。ひとりで黙々と作りつつ、情報も出しちゃいけないというのは、なかなか寂しいものがありますね。

普段、リードパートを弾かないんですよね。久々に悩みながら単音を弾いてみました。驚異的にフレーズが出てこなかったので、私は禁忌を犯しました。12フレットカポで全てのリードパートを演奏するという。カポとは下のような機器で、開放弦の音の位置を変更してフレーズを楽にするものなのですが、普通のギター弾きは12フレットカポなんて、そんなことはしませんね。12フレットだと1オクターブ上がるので。どのフレーズもカポがなくても弾けます。縛りプレイがいいのです。

2個同時に使うことはないけど、コレがカポタスト

短いソロパート、間奏があります。これも相当悩みました。
色々自分のできる中で試しても答えに行き着かない。なのでここでも縛りプレイです。カポはそのままで、2弦1本しか使わないフレーズにしようと決めて出来たのがあれです。ディレイとリバーブで気持ちよく飛ばしときました。ソロが山場みたいな盛り上がり方してるのに、フレーズは単純でしょうもない、エモさで弾ききったみたいなのが個人的にとても気に入りました。

今日は語りたくてしようがない。機材も今回追加しました。
私はNeuralDSPというアンプシミュレータなどを作っているブランドが大好きで新作が出るたびに体験版をダウンロードして試しているのですが、直近で発表されたArchetype: Mateus Asatoがかなり出来がよくて即決でした。クリーンは他のアンプを使いましたが、それ以外は今回導入したこのArchetype: Mateus Asatoで作りました。Vintage CleanとModern Cleanがとても汎用度高いです。これに合わせて入っているオーバードライブで歪の音は大方私の好みの音が作れます。NeuralDSP高めだから躊躇するなーって人がいたら、まずコレ試してみて!と絶対オススメするアンプシミュレータです。

まだ読んでますか?

3分の曲の事を語るのに3分以上読むのにかかる文章をこさえるのは今更ですが良くないなと冷静になりますね。まあまだ話すけど。

この「ポストに合い鍵」という曲が誰かに聴いてもらって、いいじゃん!って思ってくれる人がいればいいなーって気分です。たぶんみんなそうだとは思う。フォロワーさんに見つけて、というよりも「はじめまして、こんにちわ。こんな曲を作る虫です」って自己紹介できたらなと。自分ひとりで仕上げていった事もあってか、私にとっての名刺代わりの代表曲になるんじゃないかな、なんて今は思ってます。持てる全てをぶつけたフランス料理じゃなく、愛のすべてを詰めたおにぎり、って感じです。どゆこと?

このnoteを公開するのは、イベントが終わった11/5の夜ですね。加筆はせずにアップされた曲だけ最後に貼り付けてアップするぞ!もう触らない!
それではまた。

追伸

結局追加するんかーい!
せっかくなのでイベントのことも書いておこうと思います。
絶賛埋もれてしまいましたが、引用で感想書いてくれてる人はFF外の方ばかりで、あとでフォローとふぁぼりに行こうと思います。本当に小さなことでも嬉しいですね。

このイベントの特性というのも感じたので書いておきます。
今回の最高なところはなんといってもこのランダムスイッチですね。曲名というクリック前の唯一手に入れる事のできる情報も廃した形で無作為に選ばれるというのがいいですね(完全ランダムかは知らんが)無色透名というイベントに対して半端でなくマッチしていました。この存在が意外と知られないままだったような印象でとても勿体ない。完全無作為に選ばれた音楽にぶつかりにいくって、あまりない体験なのでとても貴重でした。これぜひ他のイベントでも使えるようにして欲しい!

公式のここからいけました。あと公式のX

最初の3秒

聴いてもらう、聴いてもらい続けるために、大事だったかもなと思ったのが開始3秒のつかみです。今回のワタシの曲、最初をドラムだけで消費してしまったけど。こちらからの能動性で聴きに行ったのだから3秒でブラバしてもいいかなと思うのが心理な気がしました。沢山回って自分が好きな曲を探したいですしね。通常よりも、より短いと思われる。

曲名の重要性

クリック前のほかの情報がないですからね。奇をてらって無理にでもクリックしたくなる吸引力のある曲名は効果的だったようです。曲名はもっと考えてもよかったかもな、と思いました。私はニコニコでの巡回を一切しなかったのですが、Xでも他の人が紹介しているもので気になる曲名のものはどれどれ、と聴きに行ってしまいましたね。

MIXの大切さ

動画じゃなく音楽として「聴く」行為がフォーカスされると、MIXあんまだなって感じたらスルーしちゃいがち。
あと、MIXって想像以上に個性があると認識。これFFさんぽい曲だなと思っても、こういうローの出し方しない気がする、とかでたぶん違うなってなった。

歌はだれか

これは性癖の問題ですが、私はランダムスイッチ、もしくはボカコレアプリのサビメドレーで探していましたが、裏命がくると9割の確率でマイリスしたと思います。裏命さんの事がこんなにも好きだとは知りませんでした。弦巻マキちゃんに当たった場合は100%マイリスでした。

後悔なし

無色透名祭というイベントがなければ、私は「ポストに合い鍵」という曲、作品を完成させることはなかっただろうと思います。自分で大好きな曲が作れたので、満足です。ちなみに、私はガリレオ・ガリレイを全然通っていません😂ではまた。

ほんとに最後に追記。

ニコニコから検索して最後に曲を探したのでそこだけ追記。
親愛なる、親友のボカロPがボカロP名発表30分前に実は参加してますと発言したので、最後に本気で探しに行きました。
結果、10分で見つけて、開始5秒でコレだ!と確信。
どうやって探したか、すぐ忘れるから備忘録。
・過去の発言からミクでしか参加してないと断定。
・過去曲のタグから3個チョイス。(付け方に人によってクセがあるとタイムラインでみたため)
・曲名の付け方の傾向から、カタカナだろう、もしくはカタカナが混じっているだろうと予測。
・本人が伸びていると発言したため、いいね順で並べてかたっぱしから冒頭を聴いていく。
5秒で確信したが、確実性を高めるために30秒ほど聴いて、ギターのフレーズ、ミックスの具合を頭の中の過去曲と比較→確定。
伸びているという条件があってこそ、だけどかなり面白かったし、見つけた時まじで鳥肌がたった。以上。

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