2022年4月7日　はじめに

立ち上げから24年いた会社をこの1月11日に辞表を出し、その日に開業して個人事業主になった。厳密にいえば、開業届は後で出したんだけど、とにかく。なんで辞めるのか理由をいろいろな人に聞かれて、何度も話すうちに、めんどくさくなって言葉はどんどん短くなり結局最後には「私も人間だから」になった。2年も前から辞めようとは考えていて、去年のうちに準備は万端整っていた。だから、退職のきっかけなどは何でも良かったのだが、ちょうどよく年末に引き金はきっちり引かれた。そうじゃなかったら、ぐずぐずと腐っていっただけだったと思うので何につけても運が良かった。

今日で会社にいかなくなって、1ヶ月とちょっと経つ。これが名にし負う「有給消化」で、これが5月末まで続く。つまりちゃんと退社するのは5月末だ。すでに、メールアドレスも死んだんだが、籍だけはある。籍があるのにメールアドレスは死ぬ。解せぬ。これに象徴される解せぬことが頻発するようにいなったので退職したのだが、それはおいておこう。とにかく、辞めた究極の理由は「私も人間だから」ということから察していただけたらありがたいけれど、私はちょっと腹もたてていて、とにかく落ち着かなくて、傷つきもしていたのに自分を救うことはとにかくこれまで何もできなかったのだけれども、ようやく落ち着いてものも考えられるし、散った桜を見て「ああ、桜が散っちゃったなあ」と心から思えるようになった。だから、なんか書きたくなった。辞めた会社で毎日ちょこちょこと文章を書いてはそのウェブサイトにアップしていたので、文章を書いていないと、魂のフォームが崩れそうというのもある。

本名のもとでもnoteのアカウントがあるのだから、そっちで書いてもいいのだが、そうしなかったのには理由がある。2年前に会社を辞めようと思って、よっこいしょと重い腰をあげたときにしたことのいくつかのうちのひとつが家を買ってローンを組むことである。会社員のうちにやっといたほうがいいことは2つあるのだが、その片方だ。もう片方はカードを持ってなければカードを作ることだ。どちらも信用にかかわる金借りである。借金返済のアテが無い個人事業主には無理な相談なのだ。ローンなどは順調に返せてれば銀行は特段なにも言ってこない。会社を辞めようが何しようが。当然。ローンを借りている人間などはこの世にどっさりいるので私が注視されているわけはないのだ。ただ、銀行のローン担当が辞めた会社のサイトが好きで、私がサイトの表面でチョロチョロしてたのもご存知なのだ。だから、他よりは会社を辞めたことがバレる確率は多少高いのだ。用心にこしたことはない。そして、私はなんか書いていたいという欲求を満たせればいいので、読む人が誰もいなくても一向にかまわないのだ。

それにしても、文章を書きたくなるまで自分が落ち着くのに、思ったより時間がかかってびっくりしている。