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『晩酌の流儀』を観たら、自炊欲が蘇ってきた

一日の晩酌をいかに美味しく最高なものにするために考えて行動する一人の女性の物語。

たかが晩酌と侮るなかれ。
晩酌、ただ1つのためならなんでもやる。ありつけた晩酌という至福のひとときを映し出すドラマがあった。

『晩酌の流儀』

Amazonプライムでいいの無いかな〜と探してた時に見つけた作品。サムネから『孤独のグルメ』感を感じて、視聴していたらあっという間にのめり込んだ。

不動産屋で働く栗山千明さん演じる主人公は一日の中で晩酌が死ぬほど好き。その晩酌をより最高なものをするために、出社前におつまみの下ごしらえも今日使用するグラスを冷蔵庫に入れたりと準備に抜かりは無い。

そして日中は、不動産屋のエースとしてそつなく仕事をこなす。その中でも最高の晩酌にするためにイスには座らず空気椅子で仕事を淡々と進める時もある。晩酌のためならどんな努力もする。

そして勝負は、定時の18時。
1分たりとも残業はせずに、18時を示す時計の針を確認したら「お疲れ様でした」とピシャリと言い放ち、晩酌への本格的な準備に入っていく。

ビールの喉越しをより良いものにするためにサウナに行く日もあれば、ジムでしこたま汗を流す日もある。あるいは、後輩と一緒にボウリングに精を出すこともある。

もうここまで来れば準備万端。

本来なら居酒屋に直行して、中ジョッキを注文してかっ食らうのだろうと思った。けれどもそんな浅はかな考えではなく、なんと美味しいビールのために汗をかきまくったあと、スーパーで材料を買い出しをして自炊をするのだ。

はじめてみた時「めちゃくちゃ我慢強いじゃん…!」と度肝を抜いた。サウナなりジムなりで一汗かいてるからお腹も空いてるし、喉越しなんてすぐさま欲しいもの。それなのにスーパーで買い出しして、自宅まで追い込みの歩いて帰って、そして晩酌のためのつまみを数品自分で作るなんて…!!

一日に1回の最高の晩酌。
私が侮っていた。

確かに、「最高の晩酌」は他者に委ねるものでは無いし、突き詰めていくと自分の手で納得のいく晩酌を作り出すしかない究極の境地。大変おみそれした…。

そして、各話登場するおつまみの自宅で手軽に出来て、ビールに合うもの感じが何ともこちらの食欲を刺激させる。


自分の手で作り上げたおつまみと一緒に我慢に我慢を重ねたビールを冷蔵庫から嬉々として取り出して、プルタブをカシュッと開けてキンキンに冷えたグラスに注ぐ輝く眼差しはもう最高の最高。

それから怒涛の晩酌シーンは、多幸感溢れていた。これが最高の幸せの瞬間で、このための努力は惜しむわけはないという意思の強さを感じる。


好きなビールをゴクゴク音を立てて、その日の気分で作り上げるおつまみに囲まれて興奮隠せない姿を見ていると、久方手をつけてなかった自炊をしてみようかと食指が動く。

学生時代は、飲食店でアルバイトしていたこともあってちょこちょこ試しては「おいし〜〜!!!」を更新していた。けれども仕事を始めてからは段々とそんな生活からは遠のいていて、せめてご飯を炊くだけのような限界生活へと変わり果てていた。

『晩酌の流儀』を観ていると、「美味しい〜〜!」を更新していたあの頃の自炊欲を思い起こさせる。ちょうどもらいもののビールがあったから、それに合わせた品物を何品か作ってみたいなと思わせてくれた。

無理のない範囲で、今の私なりの「美味しい〜〜〜!!」を更新出来たらと、そのための準備をちょこちょこしていこうかなと思わせる流儀だった。

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