ジェーシュタの満月
本日20:52満月を迎えます。
ナクシャトラはジェーシュタ。
ジェーシュタ
支配神は神々の王インドラ神。インドラ神は聖なる戦士。力強い象に乗り、稲妻を手にし、戦いを勝利へ導来ます。日本では帝釈天として知られています。
インドラ神は戦いの場で立ち上がる勇気、相手を征服する力、そしてその先にある勝利の栄光を与えます。
シンボルはイヤリング・丸いお守り・傘。
イヤリングや傘は、王様など特別に権力をもっているものだけが身につけることのできるものを象徴しています。
お守りはまさに守護を表わし、守るべきものを守る力を備えていることを示しています。
さらに、ジェーシュタには最年長者という意味があります。最年長者は、最も力をもっている人、最も尊敬されるべき人です。権威でもあり、人を導くリーダーという意味も込められています。
こうした要素から見えてくるジェーシュタは、力や権威をもち、リーダーとして人々を導くものであること、インドラ神に守られた存在であると同時に、守られるべきものを守る力を与えられていることになります。
ジェーシュタは鋭い性質をもつナクシャトラ。鋭い性質のナクシャトラは強引な行動、はっきりとした態度で臨むといったような行為に向く日です。
今回の満月
今回の満月には、政治や経済などを含め、個人レベルでも権威や力に関することが課題として浮かび上がってくる可能性があります。
個人レベルでは、それぞれが内に秘めている力を再確認することが促されます。内にもつプライドや自尊心などです。
それらは、変化のために必要なこと。古い権威、古い思い込みなどから自由になるための変化です。
今回の満月は変化を促すと同時に、変化のために行動する勇気を与えてくれます。
満月時のチャートでは、月はインド占星術でガンダンタと呼ばれる位置にあります。これは火のエレメントの星座と水のエレメントの星座の境界線の近くに惑星があることで、カルマの結び目とも呼ばれる配置です。
これまでどうしても乗り越えられなかったようなことが改めて浮上してくるかもしれません。また、心揺さぶられるようなこともあるかもしれません。
けれど、ジェーシュタがもつ内なる力を呼び起こし、自分自身としっかり向き合うことで、乗り越えていけます。
蠍座と射手座の境界線にある月は、内なる戦いの勝利によって境界線を越えていくことを示しています。
土星の逆行
土星が6月4日から逆行に入りました。これは10月まで続きます。
土星は試練を与える厳しい教師です。逆行により、今一度見直しのチャンスが与えられます。
計画したことを順調にこなしてきたという人も、見落としがないか、取りこぼしがないか、再チェックを促されます。
先が見えなくて、どうしていいか、何をしていいのか、どこへ向かったらいいのか、途方にくれている人も、10月までの土星逆行の間に、もう一度じっくりと自分が抱えている課題を見直してみてください。
自分が本当に求めていることが何かを見つめ直す時間です。
今は、SNSの洪水で、簡単に他人の生活や価値観をのぞくことができます。よい刺激を受けている間はよいのですが、他人と自分を比較する内に、基準が他人になり、本当に自分が求めていることが見えなくなりやすいです。
答えは人との比較の中にありません。自分がどうありたいのか、何が必要で何が不要なのかを知っているのは、あなた自身だけです。
土星はあなたに自習の時間を与えてくれています。次の授業へ向かうまえに、自分の足下をしっかり固めておきましょう。
アーユルヴェーダの季節の過ごし方
梅雨に入りましたね。
アーユルヴェーダの季節の過ごし方ときくと、梅雨の対策があるのだと思われがちです。
確かに古典には雨期の対策は書かれています。けれど、それをそのまま現代の日本に再現しても望む結果が得られないことがあります。
古典が登場した時代も国も違い、湿度も温度も、自然環境も異なるからです。
ですので、実際には、ご自身の体感を重視することが大切です。
雨が降ることで、肌がしっとりしてよいわぁと思う方、ジメジメした感じが不快だと感じる方では、対策が異なるからです。
ここでは、個別のアドバイスはできないので、体感が大事ということを前提として、ざっくりとした雨期の対策をお伝えします。
・体力を温存する
季節は夏至と冬至を境にして、体力が弱まっていく時期と強くなる時期があります。夏至目前の今は、体力が一番弱い時期になります。
そのため、体調を崩しやすくなりますので、休むことや消化のよいものを食べることを心がけてください。
この時期、普段よく運動している人がいつも以上に過剰に運動することはお勧めではありません。運動不足の人は軽い運動は行うほうがよいですけれど。
・睡眠をとる
体力温存とも関係しますが、睡眠は大事です。この時期、雨による湿気や夏本番前の朝晩の気温の変化などがあり、布団の選択を間違うと暑すぎたり、寒すぎたりして睡眠に影響がでることがあります。
布団選びはご自身の体感を重視してください。家族内でも個人差があります。合い掛けで良い人、すでにタオルケットで良い人など、様々なはずです。
窓を開けてねるのか、締め切って寝るのかでも気温に違いがあります。
ご自身の環境と体感で布団を選んで快適な睡眠環境を作りましょう。
・食事
全体的に消化力が弱くなる時期です。梅雨は食中毒が話題になったりもしますね。もちろん菌が原因ですが、消化力が弱いこともあるかと思います。
消化によいもの、おなかを冷やさないものを選ぶようにしてください。
・うがい
この時期、うがいが勧められます。コロナ対策で外出から帰ったらうがいすることが習慣化している人もいらっしゃると思います。
いろいろと解除されても、その習慣は守られるとよいと思います。
それから、アーユルヴェーダの朝の日課の中に、オイルでのうがいがあります。
オイルうがいはハードルが高いと思いますので、まずは、朝起きたら、まず口の中の雑菌をうがいで流すことをお勧めします。
オイルうがいにはいろいろよい点がありますが、ここでうがいをお勧めするのは、体力や消化力が弱くなるということは、免疫力も弱くなるということなので、雑菌を体内に入れない工夫です。
朝起きたての口の中には、寝ている間に増殖した雑菌がたまっていますので、朝起きたらこれらの雑菌を洗い流しましょう。
次の新月までの約2週間、少しスローダウンしてお過ごしくださいね。
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