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冬至と惑星戦争

本日冬至ですね。

一年の中で一番昼の長さが短い一日です。
この日を境に、日の長さが少しずつ長くなっていきます。

古代の人達にとってこの日は大きな意味がありました。

夏至から冬至にかけて日はどんどん短くなり、
秋には木々が枯れ始め、
冬の到来とともに、
太陽が地上を照らす時間はさらに短くなっていきます。
同時に、寒さや暗さをよりはっきりと感じるようになります。

自然は眠りにつき、動物も草木も身をひそめる季節。

現代社会に生きる私たちは、
太陽が沈んでも必ず昇ること、
日中の長さがどんどん短くなっていっても
また長くなるときがくること、
冬がきても夏が必ずやってくることを
あたり前のこととしてとらえています。

けれど、古代の人々にしてみれば、
大切な太陽と過ごす時間がどんどん短くなると、
このまま太陽は消えてしまうのではないかと
不安に思っていたのではないでしょうか。

だからこそ、冬至はとても大切な節目として
祝われていたのだと思います。

冬至は新しい始まりの時。
冬至は再生の時。
冬至は闇の季節から光の季節への転換点。

そんな祈りが込められていたのだと思います。

ありがたいことに日本では、
昔から細々と続く行事が色々あって、
ゆず湯につかるとか、
カボチャを食べるとか
その地方によって
様々な風習が残っています。
大々的に祝うことはなくても、
生活の中の行事の一部として
冬至を祝う行為が残っていて
ありがたいなぁと思います。

季節の節目の行事は
私たちが
自然の一部であることを思い出させてくれる
大事なものだと思います。

今回の冬至は特に
グレートコンジャンクションと重なります。

グレートコンジャンクションは
土星と木星が最接近すること。
占星術的には
時代の転換期をもたらすことで知られています。

一方で、今年の最接近は特に珍しいものということで、
天体ショーとしても新聞などで取り上げられています。
接近する距離がことのほか近いのだそうです。

関西は今日も曇り空なので、
見えるかどうか。。。というところですが、
晴れていれば、夕方、
日没後南西の空に木星と土星が並んでいるのが
見えるとのこと。
肉眼でも見えるらしいので、
ぜひ空を見上げてみてくださいね。

このグレートコンジャンクション。
占星術的にも大きな意味があると言われています。

西洋占星術とは少し解釈が異なりますが、
インド占星術では、
2つの惑星が1度以内に接近することを
グラハ・ユッダ=惑星戦争という名前で呼んでいます。

二つの惑星がそれぞれのパワーをぶつけ合う状態を指していて、
土星と木星のグラハ・ユッダは12月12日からはじまり30日まで続きます。

拡大・発展を促す木星と、
試練を与える土星。
ある意味真逆のパワーを持つ惑星の綱引きが続きます。

今年の初めからはじまったコロナの一年。
年末に向けて、日本だけでなく、
世界各国でも再び感染が拡大しているようです。
経済中心に回る今の世界で起こっている
先へ進もうとするパワーと
引き留めようとするパワー。
この状態もある意味この惑星戦争の状態を
表しているともいえるでしょう。

社会的な動向はさておいて、
ご自身の中でも
この一年を振り返り、
何を発展させたか=拡大=木星、
何を頑張ってきたか=試練=土星、
なんてことを整理する機会になさってはと思います。

グラハ・ユッダが終了する30日を過ぎると、
土星と木星は再び我が道を歩みだし、
すぐに年始がやってきます。

本日冬至から30日まで、
新しい年に新しい一歩を踏み出すための
心の準備期間としてお過ごしくださいね。

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