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10月の新月:闇に灯る光

10月25日 19:48 新月を迎えます。

光の祭典・ディーワリー祭と重なっていること、部分日蝕が起こること、その他の惑星の配置などから、特別な新月になります。

部分日蝕


10月25日には部分日蝕が起こります。

日本での観察はできませんが、ヨーロッパ、北アフリカ、中東、中央・西・南アジアなどで見ることができます。

この部分日蝕から11月8日満月の皆既月蝕のあたりまでを蝕の季節と呼んでいます。正確に25日から11月8日までではなく、前後に1週間ほど幅をもたせた期間になります。

蝕の季節は、運命が反転するとも言われる変容のエネルギーに満ちています。

これまで繰り返してきたパターンから自由になる
全く違う新しい領域へと進む
何かのターニングポイントとなる出来事を経験する
変革の前触れとなる出来事が起こる
など、変化を体験するような出来事が起こるのがこの期間です。

また、蝕は、内面の闇と向き合う時間でもあります。見ないようにしてきたことと向き合わされる、死角になっていたことが浮かび上がってくるなども起こります。どれも自己変容に必要な出来事です。

この期間は自分を見つめ直す期間ですので、何を感じたか、どんな出来事が起こったかを書き留めておくと、後になって、それがターニングポイントを示していたと気づくことがあるかもしれません。

蝕の季節の間は、新しいことをはじめるのには向きません。むしろ浄化の期間ですので、この機会に、本気で身辺の整理整頓に取り組んでみてください。

新しい運命を引き入れる空間を作っておいてください。そうして心も体も環境も浄化によって整えば、蝕の季節の後、新しい世界へと進みやすくなります。

光の祭典・ディーワリー祭


闇をもたらす日蝕は、光の祭典・ディーワリー祭と重なります。

ディーワリー祭は、23日のダンテ―ラスの日から始まり、5~6日間続くとされています。

光の祭典と呼ばれるのは、暗闇に対する光の勝利、絶望に対する希望の勝利、無知に対する知の勝利などを象徴するお祭りだからです。

ディーワリー祭は、輝く光によって闇を払い、豊かさを招き入れます。

この期間は、実際に、キャンドルや電飾などで、夜の街は光に溢れます。これから徐々に季節は冬に向かい、光が照らす時間は短くなっていきます。その前に光を集め、光の力を結集させるのです。

光は、私たちの内側にも存在します。心の内に光を集め、内なる真実の光で世界を照らし、世界を見ることが求められます。

光がさえぎられる新月・日蝕のタイミングに、光の祭典が重なることは、闇の中にあっても、光が消えることはない、ということの象徴です。

闇と光は、対極するように見えて、共存しているものです。片方がなければ、もう片方が存在しないからです。

その共存を体験しながらも、確実に変容してく自己と世界を体験する期間です。

ナクシャトラ:スヴァーティ


今回の新月はスヴァーティで起こります。

スヴァーティは独立を求めるエネルギーの強いナクシャトラです。

支配神は風の神ヴァーユ。風はたゆみない動きを与え、移動を促し、変化し続けます。

新月のタイミングでは、太陽、月、金星、ケートゥすべてがスヴァーティにいるために、風のエネルギーがとても強い新月になります。

ヴァーユは生命の息吹も司ります。変化のエネルギーと独立のエネルギー、そこに生命の息吹が強くかかわる新月。嵐による浄化の気配があります。

太陽と金星


新月のタイミングには、太陽は力が弱くなる減衰のポジション天秤座にいて、金星がすぐそば、コンバストの位置にいます。

ジョーティッシュ(インド占星術)では、新月は、天秤座で起こり、そこに太陽、月、金星、ケートゥ(ドラゴンテイル)が滞在している状態になります。

減衰ポイントにいる太陽が金星と接近し、その時点ですでに、自己と他者とのバランスがとり辛くなっています。

金星は愛情や人間関係、物質的豊かさなどを象徴する惑星です。

太陽、月、ケートゥと一緒にいることで、新月と日蝕の影響をもろに受けることになります。

金星のもつ人との絆、契約など約束事、愛情に関すること、物質的安定に関わることなどに影響があり、時には、これまで積み上げてきたことが一掃されるような出来事が起こる可能性があります。

ただし、それらはすべて、新しい世界へと進むため、新しい世界を構築するために必要なことですので、悲観的になる必要はありません。

土星

23日に土星が逆行から順行に向きを変えました。これは大きな変更です。

6月に水瓶座で逆行を始めてから約5ヶ月、計画の見直しを迫られ、ストップしてきたことが、そろそろ動き出します。

新月のタイミングでは、土星のナクシャトラはダニシュタ。一人の力ではなく、みんなの力を合わせて豊かさを追求するエネルギーの星です。

交響曲の星とも呼ばれ、シンボルはドラムです。夢に向かって、ファンファーレが響き渡ります。


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