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ガネーシャ降誕祭

ガネーシャ・チャトゥルティーと呼ばれるガネーシャ降誕祭は、ガネーシャ神の誕生をお祝いする祝祭です。

インド式暦のバードラパダ月(8月~9月)の新月から4日目にあたります。

先日8月27日に新月を迎えましたので、そこから数えて4日目です。

ガネーシャ神は世界的に人気にある神さまで、日本でも、名前と象の頭をもった神さまの姿ぐらいはご存知の方もあるでしょう。

数年前にテレビドラマにもなった「夢をかなえるゾウ」シリーズで知ったという方もいらっしゃるかもしれません。

ガネーシャ神は万能の神として知られていて、学習、商売、その他もろもろたくさんの願望成就を助けてくれるため、多くの人が慕っています。

願望成就とは、つまりは、立ちふさがる障害が取り除かれ、幸運が与えられることですね。

これは、どんなことにも当てはまるため、何かをはじめるときには、まずガネーシャ神に祈りが捧げられます。

ガネーシャ神に関する神話も逸話もとてもたくさんあり、ここに書ききれません。ガネーシャ神の万能性を表すものもあり、私たちに教訓として伝えられるものもあります。

ガネーシャ神についての神話や逸話は少しずつこちらで紹介できたらと思っています。

そんなガネーシャ神は様々な姿で描かれていますが、基本となる特徴をご紹介しておきます。

・象の頭
・大きなお腹
・4本の腕(本数は時代によって異なるようですが、今は4本で定着しているようです。)
・4本の腕が持っているもの
いくつかのパターンがありますが、主に描かれているものを上げておきます。それぞれに意味が込められています。
斧・蓮の花・丸いお菓子・手のひらを前に向けて祝福を示す・(家畜などを追う)突き棒・縄・折れた牙
・ねずみ
ガネーシャ神の乗り物はねずみですので、一緒に描かれていることが多いです。ねずみの上に直接乗っている姿ではなく、ガネーシャ神が座っている台座に描かれています。

象の頭をもち、お菓子を手に持ち、パンパンになった大きなお腹の姿は、とても親しみやすく、庶民的なイメージを持ちがちですが、ガネーシャ神にまつわる神話や逸話、その姿に込められた様々な意味を知ると、インド哲学・ヴェーダ思想の奥深さに気付かされます。

精神修行、霊的進化を求めるすべての修行者にとっては、霊的進化の道の障害を取り除き、精神修行の成就へと導いてくれるガネーシャ神の降誕祭はとても神聖な日となります。

修行者というわけでもなく、インドの神さまにもあまり興味ない方、日々の暮らしに喜びを見出している方にとっても、障害をとりのぞき、小さな願望をかなえてくれ、物資的な豊かさをもたらしてくれるガネーシャ神の恩寵が降り注ぐ今日は、ガネーシャ神を思い浮かべ、心の中で手を合わせてみてはいかがでしょう。


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