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8月の新月:マガー

8月27日17:17新月を迎えます。

新月のナクシャトラはマガー。

マガーは獅子座の中にすっぽりと入る位置にあります。

西洋占星術では乙女座の新月ですが、ジョーティッシュ(インド占星術)では獅子座の新月になります。
※星の配置をサイデリアル方式の計算方法をとっていて、西洋占星術とは月の位置が異なります。

マガー

マガーには「偉大なもの、力」という意味があります。
リーダーシップのエネルギーが強いナクシャトラです。

シンボル


玉座や輿(こし)などがシンボルになります。どちらも王や位の高い人と関係しています。

そこには、力をもつ存在であるという意味が込められていると同時に、伝統を引き継ぐものという意味も含まれています。

ここではロイヤルがキーワードになります。高貴、権威、権力、王室、王にふさわしい、伝統的などです。

個人の場合には、社会的なリーダーの立場に就いたり、伝統的なものに惹かれたり、あるいは、俳優など芸能の世界で活躍するなどの場合が多いとされています。

日のナクシャトラの場合には、社会的には伝統や権力について、個人レベルだと祖先との関係性についてなどの課題に焦点があたったりします。

支配神

支配神はピトリス。人類の祖先とされる神です。

ピトリスは私たちを正しい道へ導くためのサポートをしてくれます。

今の私たちという存在には、私たちより前に存在したすべての人々の恩恵が詰まっています。

ピトリスが支配神であることから、祖先とのつながりが強く感じられるナクシャトラになります。

日本では8月にお盆があり(7月がお盆の地域もありますが)、広島・長崎の日があり、終戦の日があるなど、過去に生きた人々へ思いをはせる行事が多くあります。

夏の終わりのこの時期、季節の移り変わりと同時に、再び過去を振り返る機会なのかもしれません。

過去の人達の命の上に私たちがあり、私たちの命の先に未来の人達がいます。

すべてはつながっています。そのことを自覚し、今の自分たちは未来を生きる人達に何を残せるのかに思いをはせることで、ただ流されるままではなく、日々の選択、日々の行動にもある種の自覚が生まれるように思います。

マガーの新月のポイント

この新月には、祖先とのつながりに関すること、歴史的文化的伝統に関することなどが浮かび上がります。

ただただそういう慣習だからという理由だけで続いてきたようなことは、これからもそれを続けていくべきものなのかどうか、見直しを迫られるような動きが出てくるかもしれません。

未来に向けて、伝統として大切にしたいもの、歴史的にみて正しく残すべきものなのかどうかを考える機会となるでしょう。

火星

今回の新月には火星の影響があります。

火星はクリッティカというナクシャトラ。火の神アグニが支配し、支配星が太陽なので、火力の強い火星になります。

ホットな火星が月と太陽に影響を与えることで、感情にも行動にも火が付きやすくなります。

火星が太陽に影響することで、自分自身を表現すること、自分が中心となって何かをはじめようとすることなどの行動を後押しします。

行動力がアップするのです。思い切って一歩を踏み出すチャンスです。

一方で、火星の影響によって、突発的な行動や感情の爆発につながることがあります。時に思わぬ結果をもたらしますのでそこは注意が必要です。

金星

金星は蟹座の位置にあるアーシュレーシャというナクシャトラにいます。

アーシュレーシャの支配神はナーガ。神秘的な力をもつ蛇の神さまです。
シンボルがとぐろを巻いた蛇で、覚醒をまつ状態です。

金星がアーシュレーシャにあることで、変容・変換のエネルギーが高まります。

恋愛や結婚など男女の関係、もっと大きな枠組みでの家族や仲間との関係などに、変化することが求められそうです。蛇の脱皮のようなことです。

水星


水星は乙女座、ウッタラ・パールグニにいます。

ウッタラ・パールグニの支配神はアリヤマン。後援・支援を司る神で、人々のつながりを後押しします。

水星にとってこの位置は居心地のよい場所ですので、水星のもつ思考力やコミュニケーション能力が十分に発揮されます。

秋から年末にかけての計画、人との良い関係性を築くのによいタイミングです。

金星も水星も、いくつか浮かび上がる課題の中に、人との関係性が共通しています。

古い関係を見直し、未来に向けて、関わり方を変える、あるいは、場合によってはしばらく関係を断ってみるなども必要かもしれませんね。

ガネーシャチャトルティ


今回の新月から四日後の31日は、ガネーシャ神の降誕祭にあたります。つまり、ガネーシャ神のお誕生日。

ガネーシャ神はあらゆる障がいを取り除き、世俗的な成功にも、霊的な導きにも力を貸してくれる万能の神さまです。

あらゆる祈りの最初に、まずガネーシャ神への祈りを捧げると言われるほど、尊い存在です。

小さな願いでも、大きな目標でも、何か達成したいことがあるのであれば、31日には、ガネーシャ神に祈りを捧げることをお勧めします。

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